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芳佳「えっ、これって…まさか…」

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1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:11:16.88 ID:/cCpqNHsQ

    ※アニメしか見てないので設定とかおかしな所あり


    欧州戦線にてネウロイの巣を撃破して1年10ヶ月が過ぎようとしていた。
    各地のネウロイに対して優勢である連合軍。
    地球上からネウロイの排除も時間の問題であった。
    宮藤芳佳は先の戦線で魔力を失い、知識と経験だけを頼りに診療所で治療を行っていた。
    治療が上手くいかず回復魔法には頼りたくなる事もしばしばあったが、
    経験を積むにつれて魔法には頼らない治療にもやりがいを感じ始めていた。


3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:12:51.07 ID:/cCpqNHsQ

    坂本美緒中佐(欧州戦線の功績を称え昇進)は扶桑で次世代ウィッチの育成に励んでいた。
    彼女も先の戦線で魔力を使い果たしたが、根性論を新兵に叩き込むのに魔法は必要なかった。

    「気合い入れて走れ大杉!!」

    「ハァ…ハァ…もう無理…です…坂本さん…」

    大杉可奈、3か月前に入隊した新米ウィッチだ。
    中学校を卒業して実家の呉服屋を継ぐはずだったが、
    卒業記念にと友達達とウィッチ適正試験を受けたら自分だけ合格してしまったのだ。
    親も娘がウィッチとは鼻高々と入隊を勧めた為、なし崩し的に入隊してしまった。
    入隊後の訓練成績は特に秀でてないが何故か美緒に気に入られ、今日も一人特別訓練を受けているのであった。


4 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:13:53.58 ID:/cCpqNHsQ

    「よし、ここまでだ。今日はあがってよし」

    「ハァハァ…ありがとうございました…」

    「ようやく全メニューの6割はこなせるようになったな」

    これでまだ6割…可奈は驚きを隠せなかった。
    先週よりもかなりの訓練をこなしたはずなのに、2割しか増えてなかったのだ。

    「坂本さん、こんな訓練をこなせる人いるんですか?」

    「あぁ、一人いたぞ。しかも扶桑のウィッチだ」

    「ほえぇ凄いですね…、どんな方なんですか?」

    「根性は人一倍あり、どんな困難にも一人で立ち向かっていった。素晴らしいウィッチだったよ」


    「だった?」


5 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:14:47.97 ID:/cCpqNHsQ

    過去形だった事に思わず反応してしまった。

    「あぁ、先の戦線で魔力を使い果たし私同様もう飛べないんだ。
    私が甘かったばかりに…」

    あの豪傑な坂本さんが悲しそうな顔を見せるのは意外だった。
    これ以上は深く聞くのは止そうと可奈は思った。

    「元気出してください!もう晩御飯ですよ!」

    「そうだな。よし、撤収!」

    そして、長い一日は終わりを告げた……と思った刹那、けたたましいサイレン音が横須賀基地に鳴り響いた。


6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:15:46.32 ID:/cCpqNHsQ

    「警報!?いったい何が…」

    「坂本さん、あれを!」

    そう言って可奈は空を指差した。

    「ネウロイ!?なぜ扶桑に…!インド洋は越えられないんじゃなかったのか!」

    ネウロイは長距離の海上移動を嫌う。
    だからこそ四方が海に囲まれている扶桑でネウロイに匹敵する火力を持つ戦艦の安定した製造が可能だったのだ。

    「大杉は他のウィッチを呼んでこい!指揮は私が執る!」

    「でも坂本さんは飛べないんじゃ…」

    「なに、地上からでも指揮は出来るさ。早く呼んでこい!」


    「了解!」


7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:16:49.88 ID:/cCpqNHsQ


    可奈は大急ぎで宿舎に泊まっているウィッチ達を呼びにいった。
    しかし、終戦が近いと踏んだ連合軍は総力戦でネウロイを排除する為に
    各国の主力ウィッチをアフリカ、スオムス、オラーシャ帝国に集結させていた。扶桑ももちろん例外ではない。
    つまり今、扶桑に残っているウィッチは実践経験に浅い者しかいないのだ。

    「せめて私に魔力が残っていれば…」

    しかし悔いてる場合ではない。
    ちょうど晩飯の時間でほとんどのウィッチが食堂に集まっていたため、可奈が集めてくるのに時間はかからなかった。


8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:17:54.92 ID:/cCpqNHsQ

    「…12…13、全部で13人か。この中で実践経験がある者はいるか?」


    美緒の質問に答えたのは1人、羽柴結香軍曹だけであった。


    「欧州への補給挺の護衛時にネウロイと交戦しました、が、
    すぐに504統合戦闘航空団が援軍として駆けつけて頂いたので、ほとんど戦闘はしていません…」

    「そうか。他の者は一通り飛行と防御シールドを張る事は可能だな。
    厳しいが数では有利だ。上空での戦況は羽柴が伝えてくれ」

    「…了解しました」

    「では、全機出動!離陸後、フォーメーションσにてネウロイを迎え撃て。
    攻撃よりも防御に比重をおき、少しでも被弾したら撤退するんだ!」


    「「了解!」」

9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:19:07.24 ID:/cCpqNHsQ

    一同は敬礼後、格納庫へと向かった。

    次々と仲間が発進していく中で発進待ちの可奈は緊張していた。
    まさか入隊3ヵ月目で実践を経験することになろうとわ。


    (大丈夫。坂本さんとの特訓を活かせれば何とかなる!)


    この無駄にポジティブな思考は学生時代の試験を幾度と救ってきた。
    理系科目が不得手な彼女にとって試験は悩みの種だったが、何とかなるの精神で赤点は免れていた。
    根拠のない自信はここからも来ているのだろう。
    美緒に気に入られた理由もこの要因があったからかもしれない。


    「大杉可奈……発進します!


10 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:20:04.26 ID:/cCpqNHsQ

    足元に魔方陣が出現し、飛行魔法と大気中のエーテルが反応し、ストライカーユニットに可視化したプロペラが出現する。
    魔導エンジンの出力が上がると共にプロペラの回転音が大きくなる。

    出力が最大になり格納庫から滑走、空へと離陸した。

    出現したネウロイはデルタ翼迎撃機の形をしており、レーザーのような攻撃を本体中から繰り出す。
    ウィッチの防御シールドでそれを防ぐ事はでき、コアと呼ばれる中核部分を破壊すればネウロイは無力化する。
    再生能力を有しているため通常攻撃で撃破する事は困難だか、魔力による攻撃に弱いのでウィッチはネウロイとの戦闘で優位に立てる。


12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:21:07.18 ID:/cCpqNHsQ

    しかし、優位と言えど実践経験が無ければネウロイの攻撃をシールドで防ぎつつ攻撃を行うのは難しい。
    現代の科学ではネウロイの攻撃を再現することは不可能な為、ネウロイとの戦闘を想定した模擬訓練は行えない。
    戦場での経験が全てなのである。

    飛び立った新米ウィッチ達はフォーメーションこそ完璧なものの、ネウロイの攻撃を防ぐだけで精一杯だった。


    「前衛6名は3名ずつ左右に散会!後衛7名は同時に正面へ加重攻撃!」


    美緒の指示が飛ぶ。
    数では勝っているが、勝利できる確率は低い。
    しかし、今戦えるのは彼女達しかいない。任せるしかない。
    しかし、自分自身が飛べない事へ苛立ちを感じてしまう。


13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:22:06.85 ID:/cCpqNHsQ


    「三原さん、葉月さんが被弾しました!共にユニットを小破!」


    結香から交信が入った。
    飛行は可能なものの、彼女達の実力では回避行動に遅れが出ていずれ撃墜されてしまうだろう。
    美緒は撤退を指示した。これで残り11名。穴を埋めるためにフォーメーションの変更を指示した。


    「矢口さん、倉谷さん、佐々木さんが被弾!倉谷さんは中破です!」


    残りは8名。全滅も時間の問題となった。
    美緒は焦り始めていた。


    「坂本さん!」


    そんな中、一人の少女が作戦指令室に入ってきた。


14 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:23:02.86 ID:/cCpqNHsQ


    「宮藤…!?」

    「基地のサイレンを聞いて、いてもたってもいられなくなって…。ネウロイなんですね?」

    「あぁ、非常に戦況は厳しい……しかし、彼女達ならやってくれると信じている」

    「今の私に飛ぶことは出来ないけど…せめて治療で支援させてください!」

    「その言葉は助かる。頼んだぞ宮藤」

    「はい!」

    そう言うと芳佳は被弾者の治療に向かった。
    医療室に着くと倉谷愛里が苦痛の表情を浮かべながら肩を抑えていた。
    芳佳は手持ちの特性塗り薬と包帯で応急処置を行い痛み止を注射した。
    治癒魔法なら痛みはすぐ引くのだが仕方がない。
    手際よく治療を進める芳佳に愛里は安心し眠りについた。


15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:23:48.01 ID:/cCpqNHsQ


    一方空ではさらに3名が撤退し5名となっていた。


    「大杉さんが大破!!」


    人数が少なくなり防戦一方になっていた事、特別訓練での疲労があった事、
    他にも要因が重なり回避行動が遅れ、可奈は正面から攻撃を食らい撃墜され地面に叩きつけられた。


    「大杉!大丈夫か!?応答しろ!」

    「…ぅ…ぅぅ…」


    通信からは可奈の小さなうめき声が聞こえる。
    芳佳もそれを聞き、急いで可奈の元へと向かった。


17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:24:46.33 ID:/cCpqNHsQ

    落下した場所が土の柔らかい地面だった為一命は取り留めたが重体であることには変わりはない。


    「どうしよう!手持ちの器具だけじゃ治療できない…でもこのままだと死んじゃう!」


    芳佳はパニックになり目の前が真っ白になった。
    今まではどんなに重体でも治癒魔法で回復させてきた芳佳に取って、
    何もできないまま目の前で人が死んでしまうという事実は受け入れがたい事だ。

    意識を失いかけた芳佳だったが、直前で体全体が淡く光始め、犬耳と尻尾が出現した。


18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:25:43.89 ID:/cCpqNHsQ

    「えっ、これって…まさか…」


    試しに可奈に向けて治癒魔法を使ってみる。
    可奈の傷口はみるみるうちに閉じていき、苦痛の表情も穏やかとなった。


    「できた……魔法が…使えた…」


    治療を終えた芳佳は一時呆然となった。先の戦線で失った力。
    もう二度と使えないと思った力。それが戻ったのだ。

    確かに芳佳は力を失った。飛ぶだけの力すら残ってはいなかった。
    しかし、膨大な潜在的魔力を有する芳佳は長い年月を掛けて無意識のうちに魔力を回復させていた。
    ここ数ヵ月は魔法を使おうとも考えてなかった為、回復していることに気付かなかったのである。


19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:26:37.48 ID:/cCpqNHsQ


    芳佳はすぐさま格納庫へ向かい、ストライカーユニットを探し未使用のユニットを発見した。


    「これは…震電!?


    もともと芳佳用の予備ユニットだったが、芳佳が引退後も他に扱えるものがおらずそのままになっていた。

    芳佳は震電を装着し、魔力を開放した。
    足元には巨大な魔方陣が出現し魔導エンジンの出力が上がっていく。

    美緒は格納庫から拡がる魔方陣を見て驚きつつも笑みを浮かべた。


    「宮藤、魔力が回復したんだな!」

    「坂本さん!よく分かんないけど力が溢れてくるんです。今までまったくそんな事無かったのに…」

    「細かい事は後で考えろ!出撃できるか!?」

    「はい!」




    そして芳佳は上空へと舞い上がった。





    おわり




    最終回見て芳佳の魔力が無くなったとは信じられない。
    3期作ってくれないかなーという期待の妄想でした


22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:32:35.99 ID:R3wHTsJz0

    なんだと・・・

23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:33:03.48 ID:pQt3MFQx0

   
    早いっすよ


24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2010/09/26(日) 00:38:12.23 ID:/cCpqNHsQ


    すいません

    SSとか書いたことないんでネウロイとの戦闘描写は無理…

    芳佳復活の軌跡だけ描きたかったw




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この記事へのコメント

-名無しの三等兵 - 2012年10月09日 01:39:11

復活の理由が安っぽいなおい

-名無しの三等兵 - 2013年10月26日 01:56:34

気づかないのも宮藤らしいな

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