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エイラ「うわあああああサーニャがあああ」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 17:29:26.68 ID:rFPUf6K70

早朝・滑走路

芳佳「坂本さん!」

坂本「なんだ宮藤、朝から騒々しいぞ」

芳佳「たた、大変なんです!坂本さんを探しに滑走路に出たら、ハルトマンさんとサーニャちゃんが…」


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 17:33:04.59 ID:rFPUf6K70

エイラ「う…うぁあああああああぁぁぁぁああああサーニャ!サーニャがああああああ!」

リーネ「サーニャちゃん…ハルトマンさん…」

ゲルト「騒ぐな!静まれ!混乱をさらに深めてどうする、冷静になれ!」

芳佳「バルクホルンさん…それは無理ですよ…だって、だって、サーニャちゃんが……」

坂本「気持ちはわかるが、このまま泣いて喚いているわけにはいかん。気を取り直せ宮藤。」

芳佳「はい…」

ミーナ「みなさん、話は放送で行ったとおりです。今朝、エーリカ・ハルトマン中尉とサーニャ・V・リトヴァク中尉が殺害されているのが、滑走路で発見されました。
また、ハルトマン中尉の頭部が痛いから切り離されており所在不明。死因は頸部圧迫による縊死です。第一発見者は…宮藤さんです」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 17:37:01.48 ID:rFPUf6K70

芳佳「はい…。朝、坂本さんを探す為に滑走路へ出たら、サーニャちゃんと、ハルトマンさんの死体を見つけたんです…」

エイラ「私ガ…私ガ夜間哨戒について行っていれば…こんなことには…」

ペリーヌ「あら、宮藤さん。そんなことおっしゃって、実は貴方が犯人ではなくて?」

リーネ「ペリーヌさん…そんな」

坂本「仲間を疑うのはよせ、ペリーヌ」

ペリーヌ「も、申し訳ありません少佐…」

ゲルト「ミーナ、どうする?」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 17:39:37.54 ID:rFPUf6K70

ミーナ「そうね…。実は今、基地内の全ての通信機器が使用できないのよ…。ちょっと前にルッキーニさんが故障させちゃったから…」

ルッキーニ「うじゅ…ご、ごめんなさいみんな…」

シャーリー「あんまりヘコむな。みんな、ルッキーニのことを怒ったりしないよ」

ゲルト「しかし、この状況で通信機器が使えないとなるとマズいな。ストライカーを使って、外部への移動はできないか?」

ミーナ「ストライカーは昨日、ロマーニャ空軍の輸送機が来て、整備の為に運んでいってしまったのよ…。帰ってくるのは明後日の予定だわ」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 17:42:44.61 ID:rFPUf6K70

坂本「とりあえず、ここは総員自室待機にしよう。私とミーナも、二人で司令室に待機だ。それと、同室の人間が居ないバルクホルンとエイラは
バルクホルンの部屋で二人一緒に待機するように連絡があれば、随時基地内全体に放送をかける」

リーネ・芳佳・ペリーヌ「了解です…」

シャーリー「部屋に行こう、ルッキーニ」

ルッキーニ「うん…」

エイラ「サーニャああああ…」

バルクホルン「しっかりしろエイラ!部屋に行くぞ」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 17:46:17.51 ID:rFPUf6K70



芳佳・リーネ・ペリーヌの部屋



リーネ「芳佳ちゃん…今朝は、なんていうかその…」

芳佳「気にしないで、リーネちゃん。でも、本当にショックで…怖かった。もう二度と、友達や仲間が死んでいるところは見たくないよ…」グスッ

リーネ「芳佳ちゃん、疲れてるなら、寝ちゃってもいいんだよ。放送があったら、私とペリーヌさんが聞いて芳佳ちゃんに伝えられるから」

芳佳「うん。じゃあ、ちょっとだけ…」

ペリーヌ「ゆっくり、休んでくださいまし」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 17:52:20.78 ID:rFPUf6K70



エイラ・バルクホルンの部屋



ゲルト「エイラ…なんと言えばいいかわからないが…あまり泣かないでくれ…なんだか、私も悲しくなってしまう…」

エイラ「大尉、結構優しい奴だったんダナ…うっで、でも…サーニャがいなくちゃ私は…私には生きている意味が無いんダ…」

ゲルト「そんなことを言うんじゃない!おまえ自身の存在意義はサーニャにしか無いのか!?
サーニャが死んだ今こそ、もっと、もっとしっかりしなくてはならないだろう…」


エイラ(そうカ…大尉も、ハルトマン中尉が居なくなって、きっと落ち込んでいるんだろうナ…)

エイラ(悲しいのは、大尉も一緒なんダ…)

エイラ「あぁ、わかった。もう泣くのはやめダ。きっとサーニャを殺した奴を見つけて…仇をう…っ」



エイラ「でも…うっうっ…うわあああああぁぁぁぁ…」





シャリー・ルッキーニの部屋



ルッキーニ「怖いよ…シャーリー」

シャーリー「心配するな。どんなことがあっても、ルッキーニは私が死なせないさ」

ルッキーニ「シャーリー!ありがとう!シャーリーかっこいい!」

シャーリー「あはは!照れちゃうだろー」

ルッキーニ「本当にシャーリーかっこいいんだもん!」

シャーリー「ありがとうルッキーニ」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 17:57:42.92 ID:rFPUf6K70



司令室(坂本・ミーナ)



坂本「これからどうするんだ?」

ミーナ「これ以上事が起こらないように、定時ごとに二人で部屋の巡回を行いましょう」

坂本「そうするか…」

ミーナ「今が午前十一時だから…正午に、最初の巡回を行いましょう」

坂本「じゃあ、放送をかけよう」

坂本『司令室より、司令室より、坂本だ。正午より、各部屋を私とヴィルケ中佐が巡回する。
各員、部屋の移動などせず、静かに待機しているように』(ガチャッ)




芳佳・リーネ・ペリーヌの部屋



リーネ「あっ、放送…」

芳佳「…」

リーネ「まだ十一時だから…芳佳ちゃんのこと、起こさなくても大丈夫だよね…」




エイラ・バルクホルンの部屋



ゲルト「巡回か…」

エイラ「巡回なんてするって事は、中佐たちは私たちの中に犯人が居ると見てるんだろうナ」

ゲルト「私たちの中に…犯人が、か」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 17:59:43.83 ID:rFPUf6K70



シャリー・ルッキーニの部屋



シャーリー「巡回かー」

ルッキーニ「巡回だねー」

シャーリー「ルッキーニ、しりとりしようか」

ルッキーニ「するするー!」

シャーリー「り、からな。リマン海流」

ルッキーニ「うじゅじゅー」

シャーリー「ゆ…ゆ…ゆって何かあったかな…」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:02:59.77 ID:rFPUf6K70



司令室(坂本・ミーナ)



ミーナ「この事件における何よりの問題は…」

ミーナ「私達9人の中に犯人がいる可能性があるということよね」

坂本「うむ…。しかも、犯人が一人だとも限らない。もしかすると、私とミーナを除いた全ての隊員たちが事件の犯人である可能性すらあるんだ」



ミーナ「この惨事に決着をつけるには、『犯人』を見つけ出す必要があるわね」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:06:17.79 ID:rFPUf6K70



芳佳・リーネ・ペリーヌの部屋




芳佳(誰が…誰がサーニャちゃんとハルトマンさんを殺したんだろう…)

芳佳(どうして…サーニャちゃんとハルトマンさんは殺されたんだろう…)

芳佳(首を絞めて殺されてたってことは、明らかに他殺だってことだよね…)

芳佳(仮説を立てて、ちょっと考えてみよう)

芳佳(まず、どうしてハルトマンさんの首が無くなってたんだろう?)

芳佳(犯人が意図的に持ち去ったと仮定すると、犯人には首を持ち去らなければならなくなる理由があったことになる…)

芳佳(理由って何だろう…?犯人が自分だとばれてしまうような証拠、例えば自分の指紋や血痕がハルトマンさんの頭についてしまったとか…?)


芳佳(あるいは……)



芳佳(ダメだ…すごく眠くなってきちゃった…。今は少しだけ、眠っておこう…)



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:08:37.07 ID:rFPUf6K70



芳佳・リーネ・ペリーヌの部屋



リーネ「犯人は一体、誰なんでしょうか…」

ペリーヌ「あら、そんなことおっしゃって、実は貴方が犯人だなんてこと…ありませんでしょうね」

リーネ「そそそ、そんな!私は犯人じゃありません…!」

ペリーヌ「どうかしら?そんな証拠はドコにも無くってよ」
リーネ「ペリーヌさん…!」



ペリーヌ「次は、誰を殺すおつもりでして?」



リーネ「……!」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:21:11.85 ID:rFPUf6K70



シャリー・ルッキーニの部屋



シャーリー「さ…サムシングエルス」

ルッキーニ「す…ストライクウィッチーズ」

シャーリー「…」

ルッキーニ「うじゅ…もう、元の皆には戻れないのかな…?」

シャーリー「犯人を捕まえるまでは、いつも通りの生活には戻れないだろうな」

ルッキーニ「そっか…。シャーリー、ズだよ」

シャーリー「ず…ズッキーニ」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:22:12.11 ID:rFPUf6K70



正午 エイラ・バルクホルンの部屋



コンコン


ゲルト「巡回か。今開ける」


ガチャ


坂本「定時の巡回だ。何か異常は無いか?」

ゲルト「ああ、見ての通りだ」

エイラ「コッチは特に何も起こってないゾ」

ミーナ「二人とも、ありがとう。以降の連絡や指示も放送で行うから、しっかり聞いてちょうだいね」



ゲルト「了解」

エイラ「ワカッタ」


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:26:44.41 ID:rFPUf6K70



シャーリー・ルッキーニの部屋



シャーリー「ま…マルセイユ」


コンコン


シャーリー「おっ、巡回か」


ガチャ


坂本「定時の巡回だ。何か変わったことは無いか?」

ルッキーニ「特に無いよー」

シャーリー「特に無いかな」

ミーナ「ありがとう。以降の連絡や指示もきちんと聞くようにしてね」

シャーリー「OK」

ルッキーニ「はーい」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:29:36.50 ID:rFPUf6K70



芳佳・リーネ・ペリーヌの部屋



ペリーヌ「犯人だって『自分は犯人じゃない』と言うでしょう。リーネさ…」


コンコン


ペリーヌ「今開けますわ」

リーネ(よかった…巡回だ)

リーネ「芳佳ちゃん、起きて。巡回だよ」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:30:31.61 ID:rFPUf6K70

芳佳「うへへ…おっきい…」

リーネ「もう…どんな夢見てるの…!起きて!」

芳佳「はっ!リーネちゃん!ち、ちがうの!こここ、これはぁっ!」

リーネ「何言ってるの芳佳ちゃん…巡回だよ」



芳佳「あっ、巡回かあ」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:33:54.88 ID:rFPUf6K70


ガチャ


坂本「定時の巡回だ」

芳佳「坂本さん…ちょっと、気になることがあるんですが…」

坂本「なんだ?」




芳佳「実は私、サーニャちゃんとハルトマンさんを殺した人が誰だか、見当が付いたんです」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:37:35.60 ID:rFPUf6K70

リーネ「……!!」

坂本「それは本当か、宮藤」

芳佳「はい。だから、その人に確認したいことがあって…」

芳佳「その人を夜、ハンガーに呼び出して決着をつけようと思ったんです」

芳佳「でも、一人だと怖いから…坂本さんに、付いてきてもらえないかと思って」

ペリーヌ「ちょっと!どうして坂本少佐じゃなければならないのかしら?」

ペリーヌ「ミーナ中佐や、バルクホルン大尉でもよろしかったのではなくて?」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:39:43.20 ID:rFPUf6K70

坂本「ミーナやバルクホルンには、宮藤からじゃ頼り辛いんだろう」

坂本「バルクホルンは宮藤が頼めば喜んで付いていくだろうが…。わかってやってくれ、ペリーヌ」

ペリーヌ「しょ、少佐が言うなら…仕方ありませんわね」

リーネ「芳佳ちゃん、誰なの?その、見当が付いた人って…」



芳佳「それは」

ミーナ「待ちなさい、宮藤さん」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:43:01.29 ID:rFPUf6K70

ミーナ「今ここで特定の人名を出すと、隊員の間に余計な疑念が生まれます」

ミーナ「その人物の名前は、美緒にだけ伝えておいて、宮藤さん」

芳佳「はい…わかりました」

芳佳「坂本さん、耳をかしてください」

坂本「わかった」

芳佳「―――――――」


坂本「…よし。では、その人物を呼び出しておこう」

芳佳「お願いします」

坂本「時間は午前12時半でいいな」

芳佳「はい」

ミーナ「それじゃあ、次の指令までみなさんきちんと待機していること」


芳・リ・ペ「わかりました」

坂本「これで全部回ったな…」

ミーナ「えぇ。司令室に戻りましょう

坂本「そうだな」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:45:20.23 ID:rFPUf6K70



司令室(坂本・ミーナ)



坂本「もう午後1時か…昼食はどうする、ミーナ」

ミーナ「材料や食料が無いか、厨房を見てくるわ」

坂本「私も一緒に行こう」



厨房



坂本「誰だ…最後に厨房を使ったのは…」

坂本「卵の殻はちらかりっぱなし、フライパンには焦げがついたまま」

ミーナ「ご飯粒もそのままで硬くなっちゃってるわ…」

ミーナ「それはともかく…食べられそうなものはなさそうね」

ミーナ「全員に一度厨房に集まってもらって、そこで昼食をとりましょう」

坂本「それはいいが、昼食の準備は?」

ミーナ「ストライカーを持っていくためにロマーニャ空軍の輸送機が来たとき、食料品の補給も行ってくれたのよ」

坂本「じゃあ、それを昼食にしようか」

ミーナ「巡回のときに、厨房に集合するように行っておけばよかったわ…」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:47:16.50 ID:rFPUf6K70

ミーナ『司令室より連絡。隊員は、午後1時半に厨房に集まるように』

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

坂本「さて、言うまでも無いことだが、諸君に厨房に集まってもらった理由は…」

リーネ「まさか…」

坂本「昼食をとるためだ」

シャーリー「ですよねー」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:50:37.22 ID:rFPUf6K70

坂本「ここに、缶詰とガリアパンがある。缶詰は一人2缶、パンは5切れまでなら好きなだけ食べてくれ」

ミーナ「気分が優れなかったり、食べれそうに無い人は、食べられる分だけ自室に持ち帰り、各自で昼食をとってください」

ルッキーニ「うじゅ…缶詰やだよー!芳佳の料理が食べたいー!」

シャーリー「わがまま言うなルッキーニ。この状況で料理を作るのは難しいだろ?」

ルッキーニ「うん…」

シャーリー「ほら、飯を取りに行こう」

ルッキーニ「うん…」


ゲルト「エイラ、食べないのか?」

エイラ「食欲が湧かないんだ…食べたくない」

ゲルト「…今食べられないのなら、せめてミーナの言ったように食事を持ち帰れ」

ゲルト「体調に異常をきたすぞ」


エイラ「あぁ…」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:52:55.09 ID:rFPUf6K70

シャーリー「あんたもずいぶん顔色が悪いぜ、バルクホルン」

ゲルト「あぁ…今朝から気分が悪いんだ」

シャーリー(ハルトマンはあいつの僚機だったもんな…殺されて平気なはずも無い…)

シャーリー「バルクホルン、たまには、私が居るってことを思い出してくれよ…」

ゲルト「なんだ、急に…」

シャーリー「別に」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:54:44.89 ID:rFPUf6K70

リーネ「芳佳ちゃんあーん」

芳佳「あーーん」

リーネ「芳佳ちゃん、ほっぺにパンくずが付いてるよ」フキフキ

芳佳「あ、ありがと、リーネちゃん」

ペリーヌ「…」

坂本「おいペリーヌ、頬にジャムが付いてるぞ」ペロッ

ペリーヌ「あ、あら…わわ、私としたことが…あ、ありがとうございます、少佐」




ミーナ「…」


シャーリー「中佐、口の周りがジャムだらけだぞ?」


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 18:57:54.92 ID:rFPUf6K70

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

坂本「ふぅ…昼食まで何かと慌しかったが、これでひと段落だな」

ミーナ「そうね」

坂本「そういえば、ミーナとこうしてゆっくり話すのも久しぶりだな」

坂本「大陸を脅かす敵と戦って…そんなさなかで今度は殺人沙汰か」

坂本「我々は本当に、哀れな存在なのかもしれない…」

坂本「魔女というのは、表は輝かしくても、裏には離れ離れになった家族への思い追えなくなった夢への未練、いつ魔法力の衰えていく恐怖…
こんなものを抱えてたりするんだ」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:00:34.11 ID:rFPUf6K70

ミーナ「追えなくなった夢…」

坂本「ミーナは歌手になりたかったんだよな」

ミーナ「ええ…字輝かしいオペラの舞台に憧れて…声楽の勉強をして…」

坂本「歌…オペラ…声楽、か。そういえば、扶桑の皇国劇場という大きな劇場で、
オペラ座の怪人という演目をやっていたな。昔、海軍の芸術鑑賞会で見たような…」

ミーナ「オペラ座の怪人なら、私もなんか見たわ。いつかヒロインの、クリスティーヌ・ダーエのように」

ミーナ「舞台で美しく歌うことも夢見て…」

坂本「少し、歌ってみてくれないか?」



ミーナ「じゃあ、オペラ座の怪人のタイトルを一つ、歌おうかしら…」


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:03:26.37 ID:rFPUf6K70

ミーナ    「    もはや退けない    」

「  二人きりの 物語が始まる  」

「  迷いに迷って いつの日か あなたと一つになる  」

「  恋の血が通い  」 

「  恋の炎燃え   」


「       私を焼きつくす …      」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:05:01.05 ID:rFPUf6K70

坂本「恋の炎燃え、私を焼き尽くす、か…。美しい声だ…」

ミーナ「この節の後は、男女合唱パートで『もはや退けない行く手には ただ一筋の道が もはや戻れない』という歌詞が続くの」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:06:26.07 ID:rFPUf6K70



午後3時 芳佳・リーネ・ペリーヌの部屋



芳佳(次に考えるべきなのは、サーニャちゃんについて…)

芳佳(どうして、サーニャちゃんは首が持っていかれていなかったのか?)

芳佳(それはもちろん、犯人にはサーニャちゃんの首を持ち去る理由が無かったから)

芳佳(じゃあどうしてサーニャちゃんは殺されたんだろう…)

芳佳(犯人がハルトマンさんの首を持ち去る理由があって、その理由自体が殺人の動機になっていたとしたら)

芳佳(首を持ち去られる理由が無かったサーニャちゃんには、殺される動機が無いことになる)

芳佳(まさか、意味も無く殺されたわけじゃないよね…)


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:10:08.94 ID:rFPUf6K70

リーネ「どうしたの芳佳ちゃん?難しそうな顔して」

芳佳「なんでもないよ。少し考え事をしてただけだから」

リーネ「何を考えてたの?」

芳佳「えっと…事件のこと」

リーネ「そっか…事件のことかあ…」

芳佳「えっ」

リーネ「あ…、なんでもないよ」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:10:47.29 ID:rFPUf6K70



シャリー・ルッキーニの部屋



ルッキーニ「ねえシャーリー」

シャーリー「なんだー?」

ルッキーニ「私ねー昨日の夜中にね、おしっこに行きたくなって起きたんだ」

ルッキーニ「トイレに行く途中でね、ペリーヌに会ったんだー」

シャーリー「ペリーヌに?」

ルッキーニ「うん。洋服にね、赤いのが付いてたの…」

シャーリー「おいおい…まさか、ペリーヌが…」


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:12:49.76 ID:rFPUf6K70



午後3時半エイラ・バルクホルンの部屋



ゲルト「エイラ、何をしているんだ?」

エイラ「…タロット占いダ。この殺人事件の方向を占う…」

ゲルト「占いか…さすがだな。私にはできない芸当だ」

エイラ「ナンテコトナイッテ」ピッ


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:15:30.61 ID:rFPUf6K70

エイラ「女教皇の逆位置か…あんまり良いカードじゃないな…」

ゲルト「どんな意味だ?」

エイラ「正位置だと、向上心の表れとか、公平な考え方ができるとかそういう意味ナンダ。
逆位置だと、考えが閉鎖的になるとか、正しい判断ができなくなるとか、強引な行動を取っちまうとか、そういう意味になる…」

ゲルト「正しい判断ができなくなる…か」

エイラ「こんなの、ただの占いに過ぎないんだけどさ」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:17:01.78 ID:rFPUf6K70



午後五時半芳佳・リーネ・ペリーヌの部屋



コンコン


芳佳「今開けまーす」ガチャリ

ミーナ「みなさん、夕食をとるから、六時までに厨房に来て」

リー芳「はーい」

ペリ「わかりましたわ」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:19:17.93 ID:rFPUf6K70



同時刻エイラ・バルクホルンの部屋



コンコン


エイラ「ダレダー」

坂本「坂本だ。ドアを開けてくれ」

エイラ「わかったよ」ガチャ

坂本「六時から夕食にする。時間までに、厨房に来てくれ」

ゲルト「了解」

エイラ「ワカッタ」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:23:08.64 ID:rFPUf6K70



午後五時半過ぎ芳佳・リーネ・ペリーヌの部屋



芳佳「ミーナ中佐、みんなでいっしょに厨房まで行きませんか?」

ミーナ「ごめんなさい、私はまだ、シャーリーさんとルッキーニさんのところへ行かなくてはいけないの」

芳佳「そうでしたか…こちらこそ、忙しいのに呼び止めてしまって…」

ミーナ「いいのよ。お誘いありがとう。それじゃあ、厨房で待ってるわ」


65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:26:52.27 ID:rFPUf6K70



午後五時半過ぎシャーリー・ルッキーニの部屋


コンコン


シャーリー「はーい」ガチャ

シャーリー「中佐かー。巡回?」

ミーナ「巡回…には変わり無いわね。夕食をとるから、午後六時までに厨房へ来るように言って回ってたの」

シャーリー「お疲れ様。あたしたちも後で行くよ」

ルッキーニ「行くー!」

ミーナ「じゃあ、厨房で待ってるわ」


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:28:20.41 ID:rFPUf6K70



午後六時 厨房



ミーナ「これから夕食をとります。昼食と同じく、缶詰2缶、パン5切れが一人分です」

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

芳佳「ずっと部屋で座ってたから、あんまりお腹へってないよ…」

リーネ「私も」

ペリーヌ「私も…」

・・・

・・・・・・

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:31:40.82 ID:rFPUf6K70

坂本「夕食をとり終わったら、各部屋ごとにまとまって自室に戻れ。後で、今日最後の巡回を行う」

シャーリー「ペリーヌ」

ペリーヌ「シャーリーさん…?なんですの?」

シャーリー「後で話したいことがあるんだ」

ペリーヌ「話したいこと?」

シャーリー「ああ。今夜十二時に、厨房へ来てくれないか?」

ペリーヌ「何を言ってますの!こんな時に独断行動は厳禁ですわ」

シャーリー「いいから来てくれ。実はな…ちょっと耳をかしてくれ」

ペリーヌ「もう…なんなんですの…」

シャーリー「実は―――――」

ペリーヌ「…!」

ペリーヌ「わかりましたわ。それならば…行かないわけにはいきませんわね…」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:41:49.78 ID:rFPUf6K70



午後八時半過ぎ 司令室



ミーナ「最後の巡回は午後十時でいいかしら?」

坂本「ああ、妥当だろう。私はちょっと、宮藤に言われた人物に夜ハンガーへ来るよう言いに行く」

ミーナ「いってらっしゃい…くれぐれも気をつけてね、美緒」

坂本「ああ。わかったよ」

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


コンコン


坂本「――、ちょっと言いたいがある。こっちに来てくれ」

坂本「今晩の十二時半、ハンガーへ来て欲しい」

坂本「宮藤と私からお前に話があるんだ」

――「話…?」

坂本「ああ。時間厳守だ。必ず来いよ」

――「…」


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:46:22.28 ID:rFPUf6K70



午後九時 芳佳・リーネ・ペリームの部屋



芳佳(サーニャちゃんは、どうして殺されたんだろう…)

芳佳(意味も無く殺された…なんてことは無いはず)

芳佳(どうしてだろう…)

芳佳(事件についてもっと考えてみよう)

芳佳(死体を見つけたのは私が最初…)

芳佳(死体を見つけたときは朝早かった…)

芳佳(あ…!死体の第一発見者が私だったとは限らないんだ…!)

芳佳(死体の第一発見者は…)



午後九時 シャーリー・ルッキーニの部屋



シャーリー「ペリーヌを、厨房に呼び出したんだ」

シャーリー「奴に、話をつける…!」

ルッキーニ「危ないよシャーリー!やめてよ…」

ルッキーニ「ペリーヌが犯人だったら、シャーリー殺されちゃうかもしれないんだよ…!」

シャーリー「それでも、話をつけなくちゃならない。奴がハルトマンやサーニャを殺したのなら…」

ルッキーニ「シャーリー…」



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:51:05.92 ID:rFPUf6K70



午後九時 エイラ・バルクホルンの部屋



エイラ「ナア、大尉」

ゲルト「なんだ?」

エイラ「私に、犯人の見当が付いたんだ」

ゲルト「誰だ?」

エイラ「それはナ…」

エイラ「ミーナ中佐だよ」

ゲルト「ミーナが…!?」

エイラ「そう」

ゲルト「どうして、そう思ったんだ?」

エイラ「決定的な証拠とかがあるわけじゃないさ…でもな、”カン”ってが働くんだよ…ミーナ中佐から犯人の臭いがするって…」

ゲルト「まさか…ミーナがフラウやサーニャを殺すはずが…」

エイラ「だから、確信は無いし確定じゃあないよ。でも…臭うナ」

ゲルト「ミーナが…犯人…」

ゲルト(ミーナ…そんな…まさか…まさか…な…)


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:53:57.70 ID:rFPUf6K70



午後十時 芳佳・リーネ・ペリーヌの部屋



リーネ「あの…ペリーヌさん」

ペリーヌ「なんですの?」

リーネ「さっき、シャーリーさんと話してたみたいですけど、何を話してたんですか?」

ペリーヌ「なーっ!!た、大したことじゃありませんわ」

リーネ「本当ですか…?凄くうろたえてるみたいですけど」

ペリーヌ「なんでもないと言っているでしょう!」

リーネ「ひゃあっ!ごご、ごめんなさい…」

ペリーヌ「…」


コンコン


芳佳「誰ですか?」

坂本「私だ。ドアを開けてくれ」

芳佳「はーい、今開けます」ガチャッ

坂本「本日最後の巡回だ。なにか異常や変わったことは無いな?

リーネ「はい、特にありません」

坂本「なら良し。じゃあ、今日はゆっくり睡眠をとってくれ」

芳リペ「おやすみなさーい」

坂本「おやすみ」

坂本「宮藤、お前は司令室に来い。時間になったら一緒にハンガーへ行こう」

芳佳「はい、わかりました」


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 19:56:12.46 ID:rFPUf6K70

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・

ペリーヌ「…」ガチャ

リーネ「あれ…」

ペリーヌ「!」

リーネ「ペリーヌさん、どこに行くんですか?」

ペリーヌ「…ちょ、ちょっと厨房まで」

リーネ「厨房?どうしてですか…?」

ペリーヌ「………夕食のときに忘れ物をしたので…」

リーネ「あ、そういうことですか…気をつけて…」

ペリーヌ「…」



午前12時過ぎ 厨房



ペリーヌ「約束どおり、来て差し上げましたわよ」


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:00:15.32 ID:rFPUf6K70

シャーリー「…」

シャーリー「ペリーヌ…正直に話して欲しい」

シャーリー「お前が…犯人なんだろう?」

ペリーヌ「…何をおっしゃるかと思えば単刀直入ですのね…」

シャーリー「昨日の夜…ルッキーニはトイレに行く為に起きたんだ」

シャーリー「トイレに向かう途中でな…お前に会ったって言ってる。
ルッキーニの話によるとその時は真夜中だったらしい。
そんな時間に、お前は基地内で何をしていたんだ?」


----


ペリーヌ「ー!!」

シャーリー「どうしたんだよ…言ってみろよ!お前が昨日の夜中、基地内で何をしていたか…!!」

ペリーヌ「…ですわ」

シャーリー「聞こえねえよ!」

ペリーヌ「う…ですわ」

シャーリー「聞こえねえつってんだろうが!」

ペリーヌ「練習ですわ…!坂本少佐の為に…料理を作る…」

シャーリー「ありゃ…?」


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:03:11.69 ID:rFPUf6K70

シャーリー「マジカヨ」

ペリーヌ「いきなり何ですのっ!私が料理の練習をしてはだめなんでして?」

シャーリー「悪い…だけど、お前が料理の練習をしてたって証拠はあるのか?」

ペリーヌ「そんな物あるはず…あ」

ペリーヌ「そういえば…厨房を使ったまま片付けるのを忘れてましたわね…」

シャーリー「赤いシミがお前の服についてたって…」

ペリーヌ「ケチャップですわ…」


シャーリー「」


ペリーヌ「シャーリーさん…なんですの…その顔hきゃあああああああああああああああ!!

シャーリー「っ!なんだ!?」

ペリーヌ「悲鳴!?ハンガーの方から聞こえてますわよ!」

シャーリー「足は私のほうが速い…ペリーヌ、後から付いて来い!」


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:06:05.61 ID:rFPUf6K70



午前12時過ぎ ハンガー



坂本「来たか…お早い登場だな…約束は十二時半のはずだったが…」

――「…」

坂本「宮藤、話してやれ」

芳佳「サーニャちゃんとハルトマンさんを殺したのは…――」

――「…!!」

――「そう…」

――「殺したのは…」

坂本「自動小銃ー!?宮藤、危ない!」

芳佳「きゃあっ」


パンッ


坂本「ぐあああああああぁ…」

芳佳「きゃあああああああああああああああ!!」

芳佳「坂本さん!坂本さん!」

パチッ

芳佳「電気が…」

パンッ

芳佳「あっ…」


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:08:58.62 ID:rFPUf6K70



午前12時半過ぎ ハンガー



シャーリー「誰だっ!」

――「クソッ!」


パンッ


シャーリー「うわっ!」


パンッパンッ


シャーリー「逃がしてたまるかよ…!」


ガブッ


――「っ!?」


シャーリー「ひぎへふまへ…はなはなひはらな…!(千切れるまで…放さないからな!)」

――「…っ!!」


パンッ


シャーリー「うっ…!」バタッ

シャーリー「ま…て…」

ペリーヌ「やっと…追いつきましたわ…」

ペリーヌ「電気…電気っと…」


パチッ


ペリーヌ「シャーリーさん…!?」

ペリーヌ「どどど、どうしたんですの!?」

シャーリー「犯人とひと悶着して…」


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:12:02.65 ID:rFPUf6K70

ペリーヌ「シャーリーさん…撃たれてるじゃありませんの…!」

シャーリー「足に一発当たっただけだ…犯人の顔は見えなかった。だけど、犯人の手の指に思いっきり噛み付いてやった。それこそ…噛み千切る勢いで」

ペリーヌ「喋っちゃダメですわ!今救護室に…!」

シャーリー「まあ待てよ…聞いてくれ。私が噛み付いたのは、犯人の左手の小指だ…」

シャーリー「これが…どういうことだかわかるな…?」

シャーリー「犯人は…左手の小指に大きな怪我をしているヤツだ…」


------------------------------------


ペリーヌ「わかりましたわ…でも、その前にあなたを救護室に運びます…!」

シャーリー「す…まん」





午前一時 救護室



ペリーヌ「シャーリーさん…」

シャーリー「…」

ペリーヌ「そういえば…ハンガーに行ったのは…悲鳴が聞こえたから…」

ペリーヌ「ということは…ハンガーにはシャーリーさん以外の被害者がいたはず…」

ペリーヌ「…」

ペリーヌ「シャーリーさんごめんなさい、すぐに戻りますわ」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:17:30.12 ID:rFPUf6K70



午前一時未明 ハンガー



ペリーヌ「少佐!…少佐…!息をしていない…」

ペリーヌ「坂本少佐…しょうさああああああああああああああああ」

ペリーヌ「犯人は…絶対に逃がしませんわよ…っ!」

芳佳「ペ…リ……ヌさん…」

ペリーヌ「宮藤さん…!」

芳佳「私…撃たれ…救護室に…」

ペリーヌ「…私が救護室まで貴方を連れて行きます…!」



午前一時半過ぎ 救護室



宮藤「ありが…」

ペリーヌ「いいから寝ていなさい」

宮藤「はい…」

ペリーヌ(坂本少佐のお体ををあのままにしておくのは心もとないですし…)

ペリーヌ(ここまで運びましょうか…)

・・・・・

・・

ペリーヌ「少佐…」

・・

・・・・・

・・・・・・・・・

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:20:37.03 ID:rFPUf6K70



午前二時 司令室



コンコン
コンコン


ミーナ「…美緒が帰ってきたのかしら?」ガチャ

ペリーヌ「中佐…今すぐ一緒に、救護室に来てくださいまし!」

ミーナ「救護室へ…?」

・・・・・

・・



救護室



ミーナ「これは…これはどういうことなの…!ペリーヌさん…まさかあなたが」

ペリーヌ「実は…」

・・・・・

・・

ミーナ「そう…そういうことだたの…美緒っ…」

ミーナ「貴方の証言を信じます。基地内で左手の小指に怪我をしている隊員が居ないか探しましょう」




午前二時半 司令室



ミーナ『全隊員に連絡します。至急、救護室へ集まってください…!』

ミーナ『繰り返し連絡します。全隊員は救護室へ集まってください…』

――

エイラ「救護室へ…?」

――

ゲルト「どうしたんだ…?」

――

リーネ「なにかあったのかな…」

――

ルッキーニ「眠いーー」


89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:24:52.14 ID:rFPUf6K70



午前3時過ぎ



リーネ「来ました…」

エイラ「来たゾ」

ゲルト「今来た」

ミーナ「…ルッキーニさんは?」

ルッキーニ「うじゅーいまきましたー…」

ミーナ「皆さんに来ていただいた理由は…二つあります」

ミーナ「まず見ていただければわかると思いますが…シャーリーさん、宮藤さんが銃で撃たれ、負傷しました」

ミーナ「さらに…坂本少佐は…負傷し…死亡しました…」

ゲルト「宮藤っ!」

リーネ「芳佳ちゃん…っ!」

ルッキーニ「シャーリーーー!!」

エイラ「これで…もう3人も死んだことになるのカ…」

ミーナ「そしてもう一つ…。シャーリーさんは、負傷する直前に犯人の左手の小指に噛み付いたそうです」

ミーナ「この証言を信じる限り…左手の小指に怪我をしている人物が犯人だと考えられます…」


ミーナ「ケガを隠し通せたとしても、宮藤さんが目覚めれば犯人はわかります。潔く…出てきてはくれないかしら」


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:30:15.36 ID:rFPUf6K70

ゲルト「あーあ…私ももうこれまで…か」

エイラ「バルクホルン!?」

リーネ「バルクホルンさん…その手のケガは…」

ゲルト「そうだ。私がエーリカとサーニャを殺し、過失とはいえ坂本少佐を殺した…」



ゲルト「きっと…もう…終りにするべきなんだろう」



ルッキーニ「…」

ゲルト「私は、エーリカに恋焦がれていた…」

エイラ「ハルトマンに…恋…?」


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:32:31.14 ID:KmzopqUw0

な、なんだってー!!!!!!!!!!!!!!

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:32:32.28 ID:Yrs0/mmO0

おねえちゃん・・・

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:32:48.01 ID:rFPUf6K70



――――――――――――――――



一日前 深夜 滑走路



エーリカ『で、用ってなあに?もしかして…こんな時間にまーたお説教?』

ゲルト『いや…説教をしたかったわけじゃないんだ』

エーリカ『あははーそりゃわざわざ外に出て説教なんてしないよねー』

ゲルト『私だって説教したくて説教をしてるんじゃないんだ。そこをきちんとわかっていないからお前は…』

エーリカ『あーはいはい。で、話の本題は?』

ゲルト『これだ…』シュルル

エーリカ『縄?何に使うの、それ』

ゲルト『くっ――』グッ

エーリカ『ちょっと…じょ、冗談でしょ…トゥルーデ…』

ゲルト『私は…お前のことが好きだ…好きなんだ…』ググググ

エーリカ『く…るし…トゥ…ルーデ…』

ゲルト『心配するなフラウ…後から私も逝こう…そうすれば、二人きりだ』

エーリカ(つまり…これは…トゥルーデは…)


エーリカ(ごめんねトゥルーデ…もう……だめだ…)

ゲルト『はぁっ…はぁっ…はぁっ…』ググッ


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:34:36.45 ID:rFPUf6K70

ゲルト「この気持ちは、統合戦闘航空団に配属される少し前から自覚し始めていたんだ…
あいつの笑顔を見るたびにどこか胸が痛くなり…
あいつが私以外の相手と楽しげにしているのを見るたび、嫉妬した」

ゲルト「異常な恋愛感情に犯され続けたこの頭では、きっと正常な判断ができなくなってしまったんだろう…
あいつが他人のことで泣いたり、笑ったりするのなら…あいつが、敵のために死ぬのなら、私のために死んで欲しかった」

ゲルト「私が、いつでもエーリカの側に居ると感じられるように…その頭部を私の部屋に保管した」

ゲルト「私の部屋を探せば、ホルマリン浸けの頭部が見つかるはずだ…」

エイラ「…っ!」

エイラ「なら…それなら、どうしてサーニャを殺したんだ!」


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 20:36:49.54 ID:Tfz11vJN0

予想以上にマジキチ

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:37:55.15 ID:rFPUf6K70

ゲルト「彼女が夜間哨戒から帰ってくる時、私は丁度、エーリカの頭部を切り離していたところでな…そこを、見られてしまったんだ…」

エイラ「口封じの為に…口封じの為にいっ…うっ…サ…サーニャをサーニャを…!!」


エイラ「サーニャヲ殺シタノカヨオオオオオオオ!」

ゲルト「すまない…すまない…すまない…エイラ…」

ミーナ「…坂本少佐と、宮藤さんを殺したのはなぜ…?」

ゲルト「二人は私が犯人だということを確信し、私を呼び出して話をつけに来た…。罪がバレてしまうと思うと恐ろしかった…
そして私はまた…二人の仲間をを殺したんだ…っ」

ゲルト「もはや私はからっぽだ…エーリカに恋していた頃の気持ちさえ…今の私にはもう…死ぬしか…死ぬしかない…っ!」

エイラ「銃!?何するつもりナンダ!」


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:39:41.43 ID:rFPUf6K70

ミーナ「やめなさいトゥルーデ!」

ゲルト「なあミーナ、昔一緒に視た劇を覚えているか…?」

ゲルト「あれは…そうだ、オペラ座の怪人だったな…」



ゲルト「  もはや退けない…二人きりの 物語が始まる…  」



ミーナ「…!!」

ゲルト「  迷いに迷って いつの日か… あなたと一つになる…  」

「  恋の血が通い…恋の炎燃え…私を焼きつくす …  」

「    もはや退けない 行く手には ただ一筋の道が   」


「       もはや戻れない       」




ゲルト「今行くぞ…フラウ…」


・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・

・・

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:41:03.65 ID:rFPUf6K70



第501統合戦闘航空団に起こった殺人劇は、
ゲルトルート・バルクホルンの自殺を持って終結した。
負傷した隊員たちの容態は快方に向かい、その他の隊員たちも敵との戦いを続けていた。
ただ一人…宮藤芳佳を除いては…
この騒動のために、第501統合戦闘航空団は解散した。







ここに、一枚の写真がある。
写真に写っているのは、二人の少女。
一人は笑顔を浮かべ、もう一人はなんだか不機嫌そうにしている。
その二人の少女は、今はもう居ない。
その写真を持つ人物は寂しそうに、けれど、どこか懐かしそうに
その写真を、見つめていた。


ミーナ「トゥルーデ…あなたは、本当にこんな結末を望んでいたの…?」


109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:41:22.20 ID:3vmCSPKlO

正しい判断はとうにできてなかったわけか

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:42:25.85 ID:rFPUf6K70



アフリカ



シャーリー「また放浪の身かー。自由なのはいいけど、私、本国から忘れられて無いか…?」

ルッキーニ「うじゅーあっつーい…」

シャーリー「我慢だルッキーニ。もうちょっとで休もうな」

ルッキーニ「うん…」

シャーリー「それにしても…これから、どこに行こうかー」


ルッキーニ「好きなところに行けばいいんじゃない?」


シャーリー「それもそうだなー」



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:44:08.31 ID:rFPUf6K70



ガリア



ペリーヌ「転属…?」

リーネ「はい、506への転属が決まったと電報が…」

ペリーヌ「506統合戦闘航空団…私にピッタリの場所ですわ」

リーネ「はい…良家の出身のかたが隊員に多いそうですし…確かにピッタリです」

ペリーヌ「ガリアの復興は…もっと先になってしまいそうですけれど…」

ペリーヌ「今は、この空を守ることが第一でしょう…」

リーネ「あの、実は…、私も一緒に506へ転属になったんです」

リーネ「これから…また、よろしくお願いします…!」




ペリーヌ「こちらこそ」



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:46:54.85 ID:rFPUf6K70



スオムス カウハバ



ニパ「イッル、これからどうするつもりなんだよ」

エイラ「とりあえず、今のうちは本国勤務ダナ…」

ニパ「本国勤務かあ。私は休暇中だからスオムスに戻ってるだけで、もうすぐ502の基地があるオラーシャに戻っちゃうんだぞ」

エイラ「何が言いたいんダヨ…」

ニパ「私が居ないと、イッルが寂しがっちゃうかなーって」

エイラ「んなわけないダロー」

エイラ「…あ、そういえばニパ、オラーシャに帰るって言ったヨナ?」

ニパ「言ったけど…しれがどうかした?」

エイラ「頼みごとがあるんダ、お願いできるか?」



ニパ「イッルの頼を断るような理由なんて無いよ」



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:48:45.14 ID:rFPUf6K70

エイラ「これをさ、オラーシャの雪の中に埋めて欲しいんダ」

ニパ「なんだ?この巾着」

エイラ「私の大切なものだよ」

ニパ「イッルの…大切なもの?」

エイラ「うん。絶対に無くすなよ!」

ニパ「わかったよ。ちゃんと、雪の中に埋めるよ」

エイラ「ほんとにほんとに、大切なものなんだぞ!」


エイラ「…やっぱり、私も付いていこうかな…」

ニパ「いっそ、502に転属させてもらったら?」

エイラ「それも良いかもナー」

エイラ「何にせよ、今は本国からの指令待ちだ」

ニパ「私とエルマ先輩で本国に頼んどいてやるよ」

ニパ「エイラの502転属」

エイラ「502カ…そうダナーそこも楽しそうダナー」



後に、エイラ・イルマタル・ユーティライネンは、502へ転属。



サーニャ・v・リトヴャクの遺骨はオラーシャの深い雪の下で眠りに着いた。


118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:50:36.10 ID:rFPUf6K70

・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・

・・

世紀の撃墜王と称されたエーリカ・ハルトマン ゲルトルート・バルクホルン両名の遺骨は今、

元501統合戦闘航空団基地があったヴェネチアの遺跡に、手付かずのままで放置されている。

しかし、その遺骨はそこに放置するべきでもなければ、まして共同墓地に葬っておくべきでもない。

遺骨は、カールスラント空軍の記録保管所に安置するのが最も相応しいだろう。



その人骨は、並の人骨ではないのだから…





おしまい




119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 20:52:41.09 ID:WNwNJVm40

ものすごい切なくなった

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 20:53:59.63 ID:jW8x2yre0



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:55:26.23 ID:kmTU0t9AO

ォッ
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:58:22.32 ID:rFPUf6K70

ここまで読んで下さった方、さるよけに書き込んでくださった方
本当にありがとうございました。
上の安価の通りssを書くのが初めてだったので、不手際やわかりづらい表現が多々あったと思います。
それについても、ここでお詫びさせていただきます。

最後に
ペリーヌさんが大好きです。

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/02(火) 20:58:59.13 ID:oUXl7All0


俺はアメリーが好きです


おすすめSS


サーニャ 「にぎにぎ」

サーニャが何気ない気持ちでエイラにいたずらします。エイラの反応がかわいいです。他SS2本です。

サーニャ「あんっ、エイラ……そんなに見ちゃダメぇ……」

後半まさかの展開、サーニャがいきなりぶっとんでます!

サーニャ「やっぱりエイラーニャよね」ニパ「ニパイラだよ!」

エイラを取り合う二人がおもろいです。

芳佳「私達10人で、ストライクウィッチーズなんですから!」

大巨編推理SS、見ごたえばっちり!管理人もおすすめです!!

芳佳「シャーリーさん朝ですよー早く起き・・・死んでる!」

のっけからクライマックス!?次々とフラグを立てていく501の面々!!犯人は一体誰なのか!?

この記事へのコメント

-名無しさん - 2012年08月03日 00:30:32

切ないな

-名無しの三等兵 - 2012年09月21日 18:08:27

偶にはこういうのもいいな

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