管理人おすすめ




【ストパン】芳佳「501ってレベル高いよね?」【安価】

SW_miyahuji_39.jpg
1 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/06(火) 07:51:31.60 ID:1GvrvC8i0

    芳佳「思ったけれど、501のみんなってレベル高いよね?」

    リーネ「急にどうしたの? 芳佳ちゃん」

    芳佳「最近はネウロイの残党も出現頻度減ったでしょ?」

    リーネ「そうだね」

    芳佳「だからみんなを今まで以上に見ることができて、
        落ち着いて見るとみんな凄く可愛いなって」

    リーネ「そ、そうだね……」

    芳佳「………………」

    リーネ「……………」

    リーネ(えっ、なにか言わないと駄目なのかな)

    リーネ「それで……どうするの?」

    芳佳「誰かと付き合おうと思います!」


    リーネ「えっ」


2 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/06(火) 08:00:40.01 ID:1GvrvC8i0

    芳佳「それじゃリーネちゃん。私ちょっと基地回ってくるね」

    リーネ「え、あ、うん」


    リーネ(私は例外……?)



    ―廊下―



    芳佳「出てきたのは良いけれどみんなどこにいるんだろ」

    ルッキーニ「よ~しか!」

    芳佳「きゃぁ!? ルッキーニちゃん!?」

    ルッキーニ「う~ん。残念」

    芳佳「もぅ……」

    ルッキーニ「それでどうかしたの?」

    芳佳「あぁうん。あのね?」


    安価下(誰の居場所を聞く? 501内で)


3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/06(火) 08:26:57.09 ID:RF1PCmmgo

    シャーリー

5 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/06(火) 15:28:55.01 ID:KDZuNpmP0

    芳佳「ねぇ、シャーリーさんってどこにいるか解る?」

    ルッキーニ「シャーリーならいつもの場所でぶおぉってやってるよ~?」

    芳佳(いつもの場所……格納庫かな)

    芳佳「そっかありがと、ルッキーニちゃん」

    ルッキーニ「いっておくけど、シャーリーのおっぱいは私のなんだからね!」

    芳佳(つまり本人は貰って良いんだ……)

    芳佳「あはは、そうだねぇ。それじゃ私は格納庫にいくね」


    私は格納庫に向かった


6 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/06(火) 15:36:24.96 ID:KDZuNpmP0

    芳佳「シャーリーさん!」

    シャーリー「ん? 宮藤か。どうした?」

    芳佳「特に何かあった訳じゃないんですけど、
        でも強いて言うなら心境の変化があったって言うか……」

    シャーリー「なんだよぉ。あたしに告白します。みたいな? あははっ」

    シャーリーさんはそう言って笑っていた


    どうする? 安価下


7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(奈良県) :2012/11/06(火) 17:07:39.62 ID:234ceQv80

    私、新しい魔法を覚えたんです

    『恋』って、知ってますか?



    って感じで、徐々に迫って行く



9 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/06(火) 17:33:42.91 ID:yIVp2/T50

    芳佳「シャーリーさん、私。新しい魔法を覚えたんですよ」

    シャーリー「へぇ、どんな?」


    ――シャーリーさんは、解ってない


    芳佳「知りたいですか?」

    シャーリー「誰だって気になるだろ?」


    ――シャーリーさんは気にしてない


    芳佳「……とても強くて、とても弱い魔法です」

    シャーリー「ん?もうちょっとヒント」


    ――シャーリーさんは、気づかない


    芳佳「時に狂暴で凶悪で、でも。優しくて、温かい魔法です」

    シャーリー「炎系か!」


    ――シャーリーさんは、追われている


    芳佳「違いますよ。人を救うこともあれば、殺すこともあります」

    シャーリー「水系か!」


    ――シャーリーさんは、逃げきれない


    芳佳「全然違いますよ」

    シャーリー「宮藤が難しく言い過ぎてるんだって
            もうギブするから答えを教えてくれよ」


    ――ああ、もう、逃げ道はなくなっちゃった


    芳佳「……シャーリーさん」


    変な間が空いて、私は好奇心に満ちたシャーリーさんに微笑んだ



    芳佳「――恋って知っていますか?」




    シャーリーさんは一瞬戸惑ってから、

    声をあげそうになった口を押さえた


10 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/06(火) 18:10:06.23 ID:yIVp2/T50

    シャーリー「ち、因みに……」

    芳佳「何ですか?」

    シャーリーさんは少し考えてから首をふった

    シャーリー「いや、なんでもない」

    芳佳「なにか聞こうと――」

    シャーリー「思った。でも、聞かない」

    芳佳「…………」

    まだなにも知らないのに……



    私が好きなのは――



    誰? 安価下


11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/06(火) 18:44:01.89 ID:tmTAnAPv0

    あのなんとかっていうガリア人

12 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/06(火) 18:51:48.19 ID:g1KOBx770

    芳佳「私が好きな人は――」

    ぶおぉぉぉっとストライカーユニットが唸った

    シャーリー「聞こえない」

    赤くなりながらそう言って、

    シャーリーさんは耳を塞いだ

    わざとらしくて、子供みたいなその態度に引かれて思わず笑ってしまった

    芳佳「シャーリーさんじゃ、ないですよ」

    シャーリー「え………び、びびらせるなよ!」

    芳佳「ごめんなさい」


    私が好きな人は――ペリーヌさんです。今は


13 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/06(火) 19:05:55.98 ID:g1KOBx770

    リーネ「芳佳ちゃーん」

    芳佳「あ、リーネちゃん」

    リーネ「お昼ご飯をペリーヌさんが……

    シャーリー「おお、そう言えば。お昼はペリーヌなんだっけか」

    リーネ「そうなんです」

    芳佳「上手くできるのかなぁ?」

    シャーリー「どうだかな。大見得はってたけど実は苦手とかな」

    リーネ「でも……料理出来ちゃってます」

    シャーリー「い、行くか……戦地へ」


14 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/06(火) 20:47:47.80 ID:PSuNRQ+f0

    ペリーヌ「あら、貴女達も来たのね」

    シャーリー「貴女達もって……」

    ペリーヌ「料理ができないのは自覚していますわ」

    リーネ「だ、大丈夫ですよ、ペリーヌさん」

    芳佳「い、頂きます」


    ペリーヌの料理への反応――安価下


15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/06(火) 21:28:47.47 ID:6s7ceSoh0

    嘔吐

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/07(水) 03:11:56.57 ID:uIQ3YniCo

    ひどい

17 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/07(水) 13:25:26.35 ID:DXpsS4BM0

    芳佳「っ………」

    体の内側から何かが這い上がってくる

    エイラ「マッズィ……ペッペッ」

    トゥルーデ「え、えいょぅ………」

    ペリーヌ「ご、ご――」


    堪えきれなかった私は、

    這い上がってきたそれを盛大に床にぶちまけた


    芳佳「っぅ……」

    シャーリー「ば、ばか貰ってぇ………」

    リーネ「シャーリーさ………ぅ」


    そして、地獄と化した………


18 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/07(水) 13:49:28.59 ID:t9Otzx2p0

    坂本「どうするんだ?」

    ミーナ「仕方ないと言えば仕方ないけど……」

    ルッキーニ「不味かったもん!」

    サーニャ「可哀想」

    芳佳「ごめんなさい、私が堪えきれなくて」

    シャーリー「そういってる時点で駄目だ」

    芳佳「私………」


    どうする? 安価下


19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/07(水) 15:48:37.87 ID:uIQ3YniCo

    私が手取り足取り教えます!

20 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/07(水) 18:03:14.42 ID:gb+sTuR 0

    芳佳「私が手取り足取り教えます!」

    トゥルーデ「み、宮藤………」

    エイラ「ミーナ中佐ですら食べれない料理を作ったんダゾ」

    シャーリー「無茶だ!」

    芳佳「無茶でも無理じゃないです」

    リーネ「芳佳ちゃん……」

    芳佳「私、ペリーヌさんとお話してきます」


21 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/07(水) 18:18:14.79 ID:gb+sTuR20

    芳佳「ペリーヌさん、開けてください」


    勢い良く飛び出してきたものの、

    ペリーヌさんが鍵を閉めてしまっていたせいで

    立ち往生していた


    芳佳「ペリーヌさん!」

    ペリーヌ「嫌よ。お断りさせていただきます」

    芳佳「……さっきのは、本当にごめんなさい」

    ペリーヌ「謝らなくて結構です。
         それよりも今すぐ立ち去って下さいな」

    芳佳「…………」


    どうする? 安価下


22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 18:20:57.28 ID:B50n2PWJo

    逆に外から出られないように閉める

23 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/07(水) 19:02:16.91 ID:T9sHoN0q0

    芳佳「そうですか……」


    私は以前禁固処分された際にてにいれた熊型の鍵を取り付けた

    ガチャッっという音が懐かしい


    ペリーヌ「ええ、ですから――ガチャッ?」


    ペリーヌさんは今の音に疑問をもったらしい


    ペリーヌ「え、えっと。あら?」


    何度もドアを開けようとしているのか、

    鍵がガチャガチャと揺れている


    芳佳「開かないよ。ペリーヌさん」

    ペリーヌ「開かないよじゃありませんわ! なぜこのようなことを!」

    芳佳「ペリーヌさんが入れてくれないからです」

    ペリーヌ「だ、だからって……」

    芳佳「だから代わりに部屋から出れなくしました」

    ペリーヌ「あ、お手洗い――」

    芳佳「知りません」

    ペリーヌ「き、禁固処分だってそういう場合は出して頂けるのに!?」

    芳佳「……………」

    ペリーヌ「わ、解りました、入ってくださって構いません!
          ですから今すぐその鍵をお外しになって下さいな!」


    どうする? 安価下


24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 19:03:57.40 ID:FqFFyS8co

    開けてお話をしよう

25 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/07(水) 19:23:28.67 ID:T9sHoN0q0

    芳佳「お邪魔します」

    ペリーヌ「……それで、何ですの?」

    芳佳「お料理のことなんだけど……」

    ペリーヌ「でしたらお引き取り――」
    芳佳「違うの! 聞いて!」

    ペリーヌ「一々大声にならないでくださる?」

    芳佳「ごめん……それでね? 私がペリーヌさんにお料理を教えて――」

    ペリーヌ「お断りしますわ。誰が宮藤さんなんかに」

    芳佳「私、料理出来ますよ。坂本さんの好きな扶桑料理」

    ペリーヌ「っ少佐!?」

    芳佳「そこには反応するんだね………」

    ペリーヌ「何かおっしゃいました?」

    芳佳「ううん、何でもないですよ」


26 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/07(水) 19:34:24.19 ID:T9sHoN0q0

    芳佳「でも仕方ないよね。ペリーヌさんが嫌だって言うなら……」
    ペリーヌ「是非!」

    芳佳「わっ」

    ペリーヌ「是非とも教えてくださいまし」

    芳佳(坂本さんのため……だよね)

    ペリーヌ「宮藤さん?」

    芳佳「……………」


    安価下


27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 19:39:40.62 ID:MCO+BfEgo

    教えて上げましょう!
    でも私のためにも作ってください


28 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/07(水) 19:51:05.46 ID:T9sHoN0q0


    >>27


    ペリーヌ「貴女のためにも……?」

    芳佳「はいっそれが条件です」

    ペリーヌ「……良いですわ。少佐のため、先程の雪辱をはらすため!」

    芳佳「そして私のため!」

    ペリーヌ「それはついでですわ」

    芳佳「じゃあ教え――」
    ペリーヌ「冗談ですから教えてください!」

    芳佳「なら早速調理場貸し切りですよ!」

    ペリーヌ「了解ですわ!」


29 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/07(水) 20:00:55.49 ID:T9sHoN0q0

    芳佳「とりあえず料理の経験ってどのくらいありますか?」

    ペリーヌ「あの昼食でお察しいただけないのかしら?」

    芳佳「……皆無?」

    ペリーヌ「首をかしげないで!」

    芳佳「あーえっと。頑張りましょう」

    ペリーヌ「まずは何をしたら良いんですの?」

    芳佳(まずは簡単なものが良いかな)


    1、おにぎり
    2、目玉焼き
    3、玉子焼き
    4、その他明記


   
安価下


30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 20:05:04.02 ID:FqFFyS8co

    カレー

31 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/07(水) 20:32:41.77 ID:T9sHoN0q0

    芳佳「カレーライスを作りましょう!」

    ペリーヌ「カレーライス……ああ、一度口にしたことありますわ」

    ペリーヌ「けれど、それって扶桑の料理ではないような――」

    芳佳「あ、えっと……ほら、まずは簡単なものが良いかなって」

    ペリーヌ「簡単なのかしら?」

    芳佳「具を切って煮込むだけです」

    芳佳(一歩間違えれば焦がしちゃうけど)

    ペリーヌ「そ、それでしたら……やってみますわ。手出し無用です!」


32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 21:49:22.61 ID:U9nkwHLIO

    ペリーヌさんがんばれ…!

33 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/07(水) 22:32:57.20 ID:5zlZ1ckn0

    芳佳(手出し無用……とは言いつつ戸惑ってる)

    芳佳(危なっかしいなぁ)

    ペリーヌ「えっと次は……」

    芳佳(人参の皮剥いてないよ……)

    ペリーヌ「こんな感じですわよね?」

    芳佳(人参を微塵切りしちゃった)

    芳佳(ジャガイモは最初にいれると最終的に融けちゃう
        それ以前にまだ沸騰してないよ。ペリーヌさん!)

    ペリーヌ「次はこれを切って……っ」

    芳佳「あっ」

    ペリーヌ「だ、大丈夫よ、このくらいっ」

    ペリーヌさんはそう言って切ってしまった指をタオルで拭った

    芳佳(…………)


    どうする? 安価下


34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 23:07:23.00 ID:PlDxD09IO

    「ペリーヌさん、ぜんっぜんダメ!」って言って流しに全部捨てる

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/07(水) 23:45:07.26 ID:uIQ3YniCo

    ペリーヌさんに何の恨みが…

36 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 00:07:05.67 ID:KaNM6CvG0

    芳佳「ペリーヌさん」

    ペリーヌ「あ、手出しは――」


    私が鍋に手をかけたのを見て、

    ペリーヌさんは何かを言いかけ、

    続いた私の行動で言葉を失った


    ペリーヌ「な、あ……ぁ」


    鍋の中身を、流しにぶちまけたから。


    芳佳「…………………」


    頑張ってたのにごめんなさい


    ペリーヌ「っぅ…………」


    でも、そんな罪悪感も、

    泣きそうなペリーヌさんを前にすると、

    可愛いからいけないんですよって気持ちになる


    芳佳「ペリーヌさん、ぜんぜん駄目だよ」

    ペリーヌ「だからってなにも捨てること!」

    芳佳「じゃがいもの芽が混入した以上棄てるしかないよ!」


    そう、だから仕方ない


37 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 01:08:36.87 ID:KaNM6CvG0

    ペリーヌ「ジャガイモの芽?」

    芳佳「あれには毒があるんですよ」

    ペリーヌ「そ、そう言うことは先にいって頂戴!」

    芳佳「手出し無用なんですよね?」

    ペリーヌ「く、口出しは……しても、その……いいのですけど」

    芳佳(素直に手伝ってで良いのに)

    芳佳(さて…………)


    1、手を出す
    2、口を出す
    3、その他(台詞など)明記


   
安価下


38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 01:10:39.61 ID:kQRIGbTKo

    2

39 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 03:38:40.48 ID:KaNM6CvG0

    芳佳「じゃあ、さっきみたいに自由に作ってください」

    ペリーヌ「え?」

    芳佳「間違ってるところはガンガン指摘しますから」

    ペリーヌ「貴女に指摘……少し嫌ですが上達の為。お願い致しますわ」

    芳佳「まず、切る前に洗って皮を剥くんですよ」


    渡したピーラーを慣れない手つきでペリーヌさんは扱っていた


    芳佳(……指切断しそうで怖い)


    そんな心配をよそに

    ペリーヌさんのカレーは順調に完成していった


40 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 09:24:23.09 ID:8wK38r+W0

    ペリーヌ「完成……ですわよね?」

    芳佳「はいっ一応」


    完成が嬉しいような悲しいような、

    そんな変な感覚を覚えながら、私は

    壮絶な戦闘後のようなペリーヌさんに答えた


    芳佳「もう夜だし、みんなを呼びましょう」

    ペリーヌ「そう、ですわね」

    芳佳「大丈夫ですよ、大丈夫」


    不安そうにカレーを見つめるペリーヌさんの手を握る


41 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 11:06:38.55 ID:KaNM6CvG0

    芳佳「と、言うわけでどうぞ!」


    みんなが集まってから振る舞う


    サーニャ「美味しそう」

    エイラ「見た目だけかもしれないぞ」

    ペリーヌ「失礼な! 今度のは平気ですのよ!」

    トゥルーデ「宮藤も手伝ったんだよな?」

    芳佳「手伝ったと言っても口を出したくらいで………」

    シャーリー「まぁとりあえず食べてみてからだな」

    ペリーヌ「………………」

    坂本「ほぅ……美味しいじゃないか。ペリーヌ」

    ペリーヌ「ぁ!」

    芳佳「良かったね、ペリーヌさんっ」

    ペリーヌ「うんっ」

    芳佳(笑顔で頷くペリーヌさん可愛い)


    夕飯は大成功に終わった


42 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 13:45:54.98 ID:KaNM6CvG0


    ※各自一人部屋という設定


    芳佳(けれど問題は……)


    夜、部屋に戻ってから私は机にうつむいていた

    確かに、ペリーヌさんの料理を上達させるという名目の下、

    仲良くなるということができるかもしれない。というか、できた

    しかし、

    それもまた過程による副産物でしかなくて

    ペリーヌさんの目は私ではなく料理を見ているし、

    その料理を向ける先は私ではなく坂本さんだ


    芳佳「惨めだなぁ……」


    好きな相手のために頑張っても、

    それは好きな相手の自分ではない誰かの為になる


    本当に好きなら相手の幸せを一番になんていうのをよく聞くけれど、

    そんな寛大な精神を持っている人間は極希でしかないと思う

    できるならペリーヌさんに見られる側でありたい

    見るだけじゃなく、見合う仲でありたい


    芳佳(でもそんなことできない……?)


    コンコンっと誰かがドアを叩いた


    芳佳(もうみんな寝ている時間のはず……)


    誰だった? 安価下


43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 13:57:31.61 ID:oUo2BEc5o

    バルクホルン

44 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 14:21:38.90 ID:KaNM6CvG0

    トゥルーデ「宮藤、今平気か?」

    芳佳「バルクホルンさん……」

    芳佳(……………)


    私は少し考えてからドアの鍵を外した


    トゥルーデ「まだ寝てなかったのか。まったく、明日に響くぞ」

    芳佳「バルクホルンさんだって」

    トゥルーデ「それもそうか。そうだ、今日は良くやったな」

    芳佳「っ………………」

    トゥルーデ「ペリーヌの手伝いして、ちゃんと教えて」

    芳佳「そんなことないですよ」

    トゥルーデ「いや宮藤は――」

    芳佳「そんなことないですよ」

    トゥルーデ「宮藤?」

    芳佳「……………」

    トゥルーデ「どうかしたのか、宮藤」


45 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 14:38:38.38 ID:KaNM6CvG0

    芳佳「どうかしてるんだと思います」

    トゥルーデ「……理由を話せるか?」

    芳佳「…………」

    芳佳(話しても良いのかな、この気持ちを)

    芳佳(話したらどうなるんだろう。どうしてくれるんだろう)

    芳佳(どうしたらいいんだろう)


    安価下


46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/08(木) 15:43:24.89 ID:FPOScuExo

    ぜんぶ話す

47 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 18:33:49.36 ID:KaNM6CvG0

    芳佳(全部話しちゃおう……)

    芳佳「バルクホルンさん」

    トゥルーデ「なんだ?」

    芳佳「バルクホルンさんには好きな人はいますか?」

    見られたくなくて、

    私はバルクホルンさんに背中を向けた

    トゥルーデ「それは……」

    芳佳「……もしもその好きな人が自分以外の誰かが好きで、
        自分が好きな人のために頑張っても、それは全部自分以外の誰かのためになるとしたら」


    もう止まらなかった


    トゥルーデ「宮藤、まさか……」

    芳佳「私……私、ペリーヌさんがっでも、今日の私の行動は、
          全部ペリーヌさんから坂本さんへの手伝いでしかなくてっ」

    トゥルーデ「……………」

    芳佳「私を見ていながら、料理を見ていて、
       その中に坂本さんを見ているペリーヌさんはすごく、すごく嬉しそ――っ?」


    不意に後ろから抱きしめられ、

    言葉が止まってしまう。優しい暖かさと力強さに全てを任せてしまいたくなる


    トゥルーデ「宮藤……私も、その気持ちは解る」


48 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 18:50:03.37 ID:KaNM6CvG0

    芳佳「バルクホルンさん……?」

    トゥルーデ「……宮藤がすごく辛いんだって解る」


    バルクホルンさんの声は、

    少しだけ震えているように感じた


    トゥルーデ「私は……言うべきなのか、いや。言わないべきなのかもしれない」

    芳佳「え?」

    トゥルーデ「でも、こんな辛そうにしてるのを見せられたら、
           関係が壊れるだとか、そんなこと気にしてられるわけがない」

    芳佳「バルクホ――」


    私の声を遮って、


    トゥルーデ「宮藤……芳佳」


    力強くて優しく弱い声で、


    トゥルーデ「私が好きなのは、芳佳。お前だ」


    その言葉は深く私の胸に突き刺さった


    台詞安価下


49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 20:52:19.03 ID:7jycXgnHo

    まだ答えは出せません……。でも甘えさせてもらっても大丈夫ですか?

50 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 22:02:40.69 ID:KaNM6CvG0

    芳佳(バルクホルンさん……)

    芳佳「それに答えは出せません……」

    トゥルーデ「…………」


    なんてずるいんだろう、

    なんてひどいんだろう、なんて最低なんだろう


    芳佳「それでも……」


    それでも、今はただ必要だった

    私を好きでいてくれるこの人を利用するのだとしても


    芳佳「それでも、甘えさせて貰って良いですか?」


    堪えきれなかった


    トゥルーデ「っ……」


    私が感じたことを、バルクホルンさんにも感じさせてしまった

    好きな人の為にしてるのに、それは自分のためにはならない

    見返りのない、与えるだけの悲しみを


    トゥルーデ「……宮藤が、それを望むなら」


    バルクホルンさんは優しい人だ


    芳佳(ごめんなさい)

    芳佳「っぅ……」


    ありがとう、そしてごめんなさい

    どうしても、私には暖かさが必要だったんです……

    一頻り泣いたあと、

    私はいつの間にか眠ってしまった


51 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 22:45:13.44 ID:KaNM6CvG0

    芳佳「っ……ふぁ……」

    トゥルーデ「すぅ……すぅ……」

    芳佳(バルクホルンさん……)


    昨夜酷いことを言った、頼んでしまった

    それでも、バルクホルンさんは傍にいてくれた

    これが好きな相手が幸せなら良い。ということなのかな


    芳佳(……バルクホルンさんに好きと言われてしまった)

    芳佳(ペリーヌさんに振られたあとその気持ちを受け取ることは……きっと仲間を裏切る位に最低だ)


    でもバルクホルンさんはそれを受け入れてくれるだろう


    芳佳(……どうしよう、どうすれば良いんだろう)

    芳佳「……迷ってばかりだなぁ」


    どうする? 安価下


52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 22:50:12.13 ID:nPy3N7RIO

    リーネちゃんに相談しよう

53 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 23:14:41.39 ID:KaNM6CvG0

    芳佳(リーネちゃんに相談しよう……もう起きてるかな)

    トゥルーデ「………………」

    芳佳(ありがとうございました、バルクホルンさん
         結局、明日に響かせちゃってごめんなさい)


    私はこっそりと部屋を抜け出して、リーネちゃんの部屋に向かった


    芳佳「……起きてる?」

    リーネ「え? うん、どうしたの芳佳ちゃん」


    ノックして尋ねると、

    すぐに答えてドアを開けてくれた


    芳佳「……迷ってばかりなんだ。私」

    リーネ「どういうこと?」

    芳佳「好きな相手が自分以外の人が好きだとして」

    リーネ「うん」

    芳佳「自分が相手に告白しても保留にされて」

    リーネ「…………」

    芳佳「なのに甘えられたり、振られたから付き合うよって気持ちを受け入れられたら嫌だよね?」

    リーネ「難しい。かな」

    芳佳「難しい?」

    リーネ「うん……好きな相手と付き合えることは素直に嬉しい
         でも、自分がただの代わりでしかないならそれはとっても悔しい」

    芳佳「……………」

    リーネ「たとえどんな言葉で褒めてくれても、
         相手の瞳の中には自分じゃない誰かが映ってるように感じちゃう」

    芳佳(判るよ……そういうの……)

    リーネ「でも、告白してすぐに受け入れてくれたとしたらそれもそれで複雑になっちゃう」

    芳佳「なんで?」

    リーネ「自分のせいで、相手の思いを諦めさせたって思うから」

    芳佳「……………」

    リーネ「でもね芳佳ちゃん。先天的に両想いであることなんて滅多にない
         誰だって見てるものは違うから。だからね。思うの」

    リーネ「芳佳ちゃんの言うような顛末での付き合いも、
         私が言ったように、告白して付き合うことになることも結果は付き合ってる」

    リーネ「なら後はもう自分を見てもらえるように努力するべきだと思うよ」

    リーネ「だってそれは付き合う前もそのあとも変わらず、するべきことなんじゃないかなって思うから」


54 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/08(木) 23:34:14.14 ID:KaNM6CvG0

    芳佳「……リーネちゃん、私は」

    リーネ「どうするべきかは芳佳ちゃんが決めることだと思う」

    芳佳「私が……決める?」

    リーネ「芳佳ちゃんが好きな人に見てもらえるよう頑張るか、
         自分を好きでいる人の気持ちを受け取って、その人を見てあげるか」

    芳佳「………………」

    芳佳「また、迷わせるの?」

    リーネ「迷うしかないんだよ、芳佳ちゃん。
        そしてそれは芳佳ちゃん自身が決めなくちゃいけない」

    芳佳(どうするべきなんだろう)

    芳佳(私を好きになってくれたバルクホルンさんか、私が好きなペリーヌさんか)

    リーネ「別に今すぐじゃないよ、芳佳ちゃん」


    台詞安価下


55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 00:05:24.51 ID:ZK4U7F4eo

    ペリーヌともバルクホルンともリーネとも仲良くしたいし、まだ一人には選べないなぁ

57 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/09(金) 07:13:18.97 ID:bnGDhjMW0

    芳佳「まだ……選べないよ……」

    リーネ「そっか、でもいつかはちゃんと決めないと駄目だよ」

    芳佳「うん」


    そのいつかはそう遠くない

    私はバルクホルンさんの気持ちを聞いてしまった

    聞いてしまった以上ずっと先まで延ばすなんていけないと思う


    リーネ「芳佳ちゃん」

    芳佳「え、なに?」

    リーネ「今日の朝食は私達担当だけど、
        私の代わりにペリーヌさん連れていったらどうかな」

    芳佳「え?」

    リーネ「好きなんでしょ? ペリーヌさん」

    芳佳「気付いてたんだ」

    リーネ「解るよ、解っちゃうんだもん」


    その時のリーネちゃんは、

    とても悲しそうな感じがして、でも。

    私にはその理由が解らなかった

    料理に誰を連れていく?


    1、リーネ
    2、ペリーヌ
    3、トゥルーデ
    4、その他明記


    安価下


58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 07:26:58.00 ID:ZK4U7F4eo

    3

59 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/09(金) 07:48:44.65 ID:UZNBxmRA0


    ごめんね、リーネちゃん


    芳佳「今日はバルクホルンさん誘っても良いかな」

    リーネ「え?」

    芳佳「昨日迷惑かけちゃったから色々と話したくて」

    リーネ「……うん、良いよ。芳佳ちゃんに任せる」

    芳佳「ありがと」


    私は一言お礼を口にしてから自分の部屋へと戻った


    トゥルーデ「宮藤、おはよう」


    すでに起きていたバルクホルンさんに

    いつものように挨拶され戸惑ってしまった


    芳佳「あ、えっと……おはようございます」


61 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/09(金) 10:56:54.52 ID:XrZfre0l0

    トゥルーデ「どうかしたのか?」

    芳佳「いえ、その……」


    どうかしてるのはバルクホルンさんじゃないですか?

    そう問いかけてしまったらどうなるのかな

    でも、私にそんな勇気はない


    芳佳「朝食……一緒に作りませんか?」

    トゥルーデ「朝食?」

    芳佳「はい、その。ダメですか?」


    なんの脈絡もない申し出

    昨日の今日で理由のわからないそれを、


    トゥルーデ「ああ、いいぞ」


    バルクホルンさんは受けてくれた

    なぜ、なぜだろう

    なぜバルクホルンさんは笑っているのだろう

    私が考えすぎなのかもしれない


    芳佳「……じゃぁ行きましょう」


    隠した気持ちは確かに膨れ上がっていった


62 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/09(金) 14:42:26.52 ID:sZJxKaHW0

    エイラ「今日は大尉と宮藤だったのか」

    トゥルーデ「ああ、色々とあったんだ」

    ペリーヌ「流石大尉ですわ。見事な料理――」


    ペリーヌさんはバルクホルンさんが作った料理を

    一口食べると何かに納得したように頷いた。でも……


    トゥルーデ「それは宮藤の料理だぞ。ペリーヌ」

    芳佳「え?」

    ペリーヌ「え、あ、そうでしたのね」


    なんで?

    何でそんな嘘を……?


    芳佳(解らない、解らないよっ)


    どうする? 安価下


63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 14:43:18.69 ID:lGsk773Io

    ご飯の後に散歩に誘って腹を割って色々話す

64 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/09(金) 15:52:30.01 ID:TyvXHw3K0

    芳佳(あとでペリーヌさんを誘って話さなきゃ)

    ミーナ「美味しいわね、美緒」

    坂本「ああ、そうだな」

    リーネ(これ、芳佳ちゃんの味付けじゃない)

    サーニャ「ところで芳佳ちゃん。ペリーヌさんのお料理教室は終わりなの?」

    芳佳「ぇ、あ、えっと」

    ペリーヌ「いえ、まだまだですわ」

    芳佳「え?」

    ペリーヌ「何を驚いていますの? まだ全然教わってないのに」

    芳佳「そうだね、うん」

    芳佳(そうだ)

    芳佳「ペリーヌさん、あとで話があるんだけど」

    ペリーヌ「話、ですか?」

    芳佳「うん、あとでダメかな」

    ペリーヌ「……まぁ、分かりましたわ」

    芳佳(ペリーヌさんはまだ教わるつもりなんだ)

    芳佳(坂本さんのために……坂本さんの……っ)

    自分で言った言葉なのに胸が苦しかった

    芳佳「……馬鹿だなぁ」

    シャーリー「ん?」












65 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/09(金) 16:00:53.60 ID:TyvXHw3K0

    芳佳「ごめんね、予定は平気?」

    ペリーヌ「呼んでおいて何を言ってるのかしら」

    芳佳「ごめん」

    ペリーヌ「さっきからなんですの一体」

    芳佳「さっきバルクホルンさんが言った料理は――」

    ペリーヌ「貴女のではない。そうですわね?」

    芳佳「え?」

    ペリーヌ「解りますわ。昨日貴女が見せてくれたお手本のおかげで
          貴女、切り方は癖がありますわね?」

    芳佳「少し……」

    ペリーヌ「一方、大尉は正確に過ぎるんですわ。だからこれは貴方ではない。と確信があった」

    芳佳(私だからじゃなくて、バルクホルンさんだから。かぁ……)

    芳佳(悔しいなぁ)


66 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/09(金) 16:44:44.71 ID:beQ01WY+0

    ペリーヌ「それで、お話とはそれだけなのかしら」

    芳佳「え?」

    帰っちゃう……

    ペリーヌ「それだけでしたら――」

    芳佳(私が消えちゃう……)


    ペリーヌさんの視界から消えちゃう……


    芳佳「ぁ………」


    ここでペリーヌさんを押し倒したらどうなるんだろう

    その先に進んだら?


    芳佳(どうしよう………)


    安価下


67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 18:39:08.88 ID:lGsk773Io

    抱きついて足止めをする

68 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/10(土) 07:24:18.86 ID:MMEhW0Mc0

    芳佳(待って……だめっ)

    ペリーヌ「ちょ、ちょっと宮藤さん!?」


    咄嗟に動いた私の体はペリーヌさんを抱きしめていた


    芳佳(ペリーヌさんの匂いだ)

    ペリーヌ「なんなんですの一体……」

    芳佳(暖かい……)

    ペリーヌ「聞いてますの? 宮藤さん」

    芳佳「少しだけ」

    ペリーヌ「はぁ……?」

    芳佳(……好きです、ペリーヌさん)

    ペリーヌ「ま、まぁ貴女には少しばかり助けられていますし、
          少しくらいなら別に宜しくてよ」

    芳佳(……私の気持ちを知らないから許してくれる)

    芳佳(もしも伝えたら……どうなるんだろう)


69 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/10(土) 07:44:15.94 ID:1DiAQOBd0

    芳佳(伝えても、私とバルクホルンさんみたいに何も変わらないかもしれない)

    芳佳(ううん、変わってないように見えるだけで実はいろいろ変わってる)


    意識せずにはいられない

    あんなことを言われて、はいそうですか。と、すぐに流せるわけがない

    だからこそ私の気持ちには迷いが出来てしまった

    それはきっとバルクホルンさんも好きではあるからだ


    ペリーヌ「…………」


    不意にペリーヌさんの手が私の頭に触れた

    高鳴る胸に反して、心は冷静だった


    芳佳「どうしたんですか?」

    ペリーヌ「それは貴女ではなくて?」

    芳佳「どういうことですか?」

    ペリーヌ「なにか悩みがあるのではないの?」

    芳佳「…………」

    ペリーヌ「昨日の昼食のことはもう良いですわ。あれは元々私の料理不得手が引き起こしたものですし」

    芳佳(違う、そうじゃない。私はただ……)

    ペリーヌ「そのことで申し訳なく思ってる。ということではないのなら、
          貴女が私を引き止め抱きしめてるなんていうのは貴女に悩みがあって誰かに甘えたい」

    ペリーヌ「そう思っているのだけれど……」

    芳佳「………」



    どうする?安価下



70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/10(土) 08:29:48.89 ID:7VW8eVBuo

    自分の心に正直にありのまま話してみる

71 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/10(土) 11:04:07.63 ID:BweJ6Pyc0

    芳佳「わ、たし……」

    ペリーヌ「はい?」

    芳佳「私……」


    ムネが張り裂けるような痛みが走る

    拒絶されるのが怖い



    でも……でも。



    芳佳「私、ペリーヌさんが好きです」



    ペリーヌ「え?」

    芳佳「っ……」

    ペリーヌ「好きって、その……」


    答える前に顔が暑くなって、

    思わずうつむいてしまう


    ペリーヌ「宮藤さん……」


    ペリーヌさんのその声は、

    優しくて、嫌な怖さがあった


72 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/10(土) 14:12:32.26 ID:BweJ6Pyc0

    ペリーヌ「ご、ごめんなさい……」


    ペリーヌさんはそう言って私を突き飛ばした


    芳佳「ペリーヌs――」


    私の声は扉によって遮断され、

    その扉は崖のように高く、岩のように思い壁となって、

    私達を隔離した


    芳佳「ぁ、ぅ……」


    ポロポロと涙がこぼれた


    芳佳「な、に、してるんだろう……」


    私はきっと最低だろう

    ペリーヌさんを迷わせたかもしれない

    バルクホルンさんは言った……関係が壊れる。と

    今まさに私とペリーヌさんの関係は壊れた

    私は……


    芳佳(私は……)


    どうする? 安価下


73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/10(土) 14:18:47.58 ID:yRK4arQso

    リーネに慰めてもらう

74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/10(土) 15:06:50.77 ID:a4Xe8wwZo

    なんか悲しくなってきた

75 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/10(土) 15:07:26.54 ID:n14mG9rJ0

    芳佳「リーネちゃんっ……」


    ノックする代わりと言わんばかりに、

    私はリーネちゃんの部屋のドアに背中をぶつけ、崩れるように座り込んだ


    リーネ「芳佳ちゃん!?」


    リーネちゃんはすぐに出てきてくれた

    ごめんね、迷惑ばかりかけて

    そんな言葉すらもどかしかったのか、

    リーネちゃんを視界に収めると私は飛びつくように抱きついた


    リーネ「…………」


    察してくれたのかもしれない

    泣き出した私をリーネちゃんはやさしく包み、

    頭を撫でてくれた

    でも、それがさっきのペリーヌさんと一緒で、

    それを思い出してしまって、

    余計に悲しくなって……


    芳佳「うっうぅ……リーネちゃん……」


    涙は私の体力全てを奪い尽くし、

    やがて私は闇の中へと放り出された


76 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/10(土) 18:22:22.01 ID:1S3RMn+Z0

    芳佳「っ……ぁれ?」


    もうすでに部屋は暗く、

    夕日ですらギリギリ入り込む程度だった


    芳佳(頭が痛い……)


    体を起こすとリーネちゃんの部屋だと気づき、姿を探す

    けれど、私以外誰もいなかった

    アラームのようにズキズキと痛む頭を抑え、疲れた頭を無理やり動かし、

    朝の出来事を思い出していた

    喉も枯れているし、

    泣きすぎて体力と一緒に水分も抜けたらしい

    思い出しても泣くことはなかった

    ……伝えてしまった

    突き飛ばされたということは、拒絶されたってことなのかな


    芳佳「いいんだよね……ごめんって言われたんだもん」


    認めようとしない自分の心に響かせるように、

    部屋に低く深い声を響かせた途端、


    芳佳「………ぅ?」


    コンコンっと誰かがドアを叩いた


    誰だった? 安価下


77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/10(土) 18:29:34.32 ID:XLY/LLdto

    もっさん

79 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/10(土) 18:42:34.80 ID:1S3RMn+Z0

    坂本「宮藤、起きてるか?」

    芳佳(坂本さん……)


    坂本さんの声を聞いた瞬間、

    布団を握りしめてしまった自分が怖い

    そのせいか、坂本さんの声に応えを返すことに躊躇してしまった


    坂本「……まだ起きていないのか?」

    芳佳(どうしよう)

    芳佳(坂本さんに反応したらきっと2人きりになっちゃう)


    そしたら何をするかわからない

    ペリーヌさんに好かれているからと、

    自分をここに連れてきてくれた坂本さんを妬む自分が、

    私は許せなかった

    でも、それは本当に自分だけが許せないのだろうか?

    もしかしたら坂本さんも許せないのかもしれない

    もしそうなら、私はここで坂本さんを傷つけるかもしれない

    それが怖い

    バカみたいだとは思う

    でも……私がペリーヌさんを好きな以上、そういう感情を抱くのは必然だった


    坂本「仕方ない、出直すか」

    芳佳(………………)


    どうする? 安価下


80 :まあ連続じゃないから取らせてもらう [sage]:2012/11/10(土) 19:36:37.31 ID:yRK4arQso

    起きてます、と返事をする

81 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/10(土) 20:12:40.21 ID:2VmuBQvp0


    芳佳(……駄目、だよね)


    芳佳「起きてますよ、坂本さん」

    坂本「そうか……入っても平気か?」

    芳佳「ここはリーネちゃんの部屋ですよ。リーネちゃんに聞かないと」


    私が枯れた不気味な声で小さく笑って言葉を返すと、

    廊下の明かりが部屋を照らし、

    天井の電気が息を吹き返した


    芳佳「…………」

    坂本「なら良いな。既に許可は得ている」


    ついに対面してしまった

    2人きりで

    ドアの閉まった音が私の周りの空気をピリピリと振動させた

    けれど、坂本さんの持ち込んだ物によって誘発された食欲による警告は、

    その空気を一瞬で亡きものにしてくれるらしい


    坂本「はぁっはっはっ。やはりか。昼を抜かしているんだ、腹を好かせていると思ってな」

    芳佳「………」

    坂本「食べれるか?」


    水分がない私のためか、お粥だった

    食べれないというわけではない。けれど、

    お粥という扶桑独特のモノを持ち込まれては、気が引けてしまう

    それはつまり――


    坂本「これを作ったのはペリーヌだ」

    芳佳「え?」

    坂本「本当は私がつくろうと思ったのだがな、
        どうしても。ということで作り方を教えた。もちろん、味は保証できるぞ」


82 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/10(土) 20:25:06.94 ID:2VmuBQvp0

    芳佳(ペリーヌさんが? なぜ、どうして?)

    坂本「何かあったのかと聞いたんだが、
       料理を教わったお礼。と言っていたが……あれは嘘だろう? 宮藤」

    芳佳「……………」


    解ってるんだ。

    私たちに何かがあったって

    そこに坂本さんは間接的に関係してる


    坂本「まぁ、なにか聞くつもりはないから安心しろ」

    芳佳「……扶桑の味じゃない」

    坂本「それはそうだ。見た目はただのお粥だが、
       作った人によってそれは変わる……もっとも、料理がさほど得意ではない私には分からないが」

    芳佳(ペリーヌさんの味だ)

    芳佳「でも……美味しい」

    坂本「そうか」

    芳佳(あんなことをした私に、どうしてこんなことをしてくれるんだろう)

    芳佳「……………」

    坂本「私はいない方が良いか?」

    芳佳「え?」

    坂本「いや……たまにはそっとしておいて欲しいときもあるだろうからな」


     安価下(台詞、行動 どちらでも可)


83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/10(土) 20:27:29.19 ID:XLY/LLdto

    いえ、相談に乗っていただきませんか?
    自分の心の整理が出来ないんです……


84 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/10(土) 21:15:56.04 ID:EW/ksN0b0

    芳佳(……でも、私は)

    芳佳「待ってください」

    坂本「なんだ? 宮藤」

    芳佳「相談に乗って頂けませんか?」

    芳佳(自分で思いついておきながら嫌になる)


    それでも言わずには、探らずにはいられない

    確かめたかった。どうしても……


    芳佳「心の整理がつかないんです」


    私はバルクホルンさんの名前はあえて伏せてある人とし、

    でも、ペリーヌさんの名前だけはそのまま口にした


    坂本「なるほど……な、ペリーヌの様子もそれで解る
       宮藤同様に迷っているんだろうな」

    芳佳「……それで」

    坂本「ん?」

    芳佳「坂本さんはどうなんですか? それを聞いて」


    わざとなのかなんなのか、

    自分からペリーヌへを一切教えてくれない坂本さんにしびれを切らして、

    私はやや強めな口調でそう尋ね、


    坂本「ペリーヌに対しては恋愛を意味する心は持っていない」


    それに返ってきた言葉に安堵する自分がいた

    けれど……


    坂本「それはきっと、ペリーヌもだろうな」





    そんなはずはない、そんなはずはない



    芳佳「そんなことっないっ!」



    思っていた、隠していた。

    強い言葉と感情が弾けて坂本さんへとぶつけられた。ぶつけてしまった

    口を抑えても、すでに意味がなかった


    坂本「宮藤……?」


85 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/10(土) 21:22:32.51 ID:EW/ksN0b0

    芳佳「……そんなこと、ありませんよ」


    坂本さんは知らないだけだ

    気づいていないだけだ、ペリーヌさんからの好意に

    私がバルクホルンさんの好意に気づいていなかったように


    坂本「どうしたんだ、急に」

    芳佳「ペリーヌさんは、ペリーヌさんは――」


    そこで言葉が止まる

    伝えてしまっていいのだろうか?

    ペリーヌさんの気持ちを、

    他人である私が、拒絶された私が、

    坂本さんに伝えることはとても最低で、最悪で最大の裏切りなんじゃないだろうか?

    ペリーヌさんに拒絶された嘆きで、

    ペリーヌさんに行為を持たれている妬みで

    それに気づいていない坂本さんへの怒りで

    そんなことをしてもいいのだろうか?


    坂本「宮藤?」


    安価下


86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sag]:2012/11/11(日) 01:59:47.47 ID:C8Unwoph0

    過疎ってるな…ストパンもオワコンなのかねぇ

    安価なら

    言わない


87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/11(日) 03:47:19.27 ID:CH9+N6Hno

    まあまったり行こうぜ


88 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/11(日) 12:01:11.25 ID:nESgnieq0

    芳佳「…………」

    坂本「宮藤、ペリーヌがどうした?」

    芳佳「いえ……なんでもありません」

    芳佳(自分で言わなきゃダメだよ……)

    芳佳(勝手に言うなんて、そんなこと)


    いつの間にか空になっていた器にスプーンがぶつかって小さな音を響かせ、

    それが私達のピリピリした雰囲気を終わらせてくれた


    坂本「食べ終わったのか、下げるぞ」

    芳佳「はい……お願いします」


    自分の中の罪悪感、嫌悪感、様々な負の感情が風船みたいに膨れ上がっていくのがわかる

    このままいけば私は壊れるかもしれない。そんなことを無意識のうちに感じていた

    坂本さんが去り、

    再び一人になった沈黙が重いこの部屋に小さな嗚咽が響き渡る

    この部隊にいるのが楽しかった

    みんなといるのが好きで、みんなが好きで、とても……居心地の良い世界だった

    でもいつの間にか、

    思い立ったつい先日の行動で、

    私のそれらはネウロイのようにバラバラに砕け散ってしまった

    みんなといられない、みんなといると優しくされる。

    それが悪いわけじゃない、私が悪い。嫌な感情を抱き続けている私が優しくされるべきじゃない

    みんなを心配させてしまってる。ただ振られたというそれだけのことで


    芳佳「……除隊しよう。私はここにいるべき人間じゃない」


    自分への怒りは形となり言葉となり

    小さくも大きな決意となって表面に現れたのだった


89 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/11(日) 12:17:41.84 ID:nESgnieq0

    私は早速行動に移すことにした

    今の気持ちを先延ばしにすれば絶対にやっぱり嫌だと駄々を捏ねる事は明らかだから


    芳佳「ミーナ中佐、少し良いですか?」

    ミーナ「あら宮藤さん……平気なの?」

    芳佳(やっぱり、心配してくれてたんだ……)


    平気なの? なんて聞かれては平気ですと答えるしかない

    心配なんてさせたくない。もっとも、今から私が話す内容で、

    そんなことは足元にも及ばない心配と迷惑をかけることになる

    それでも、これだけはしなくちゃいけないことだった


    ミーナ「なにか飲む?」

    芳佳「いえ……単刀直入に言っても良いですか?」

    ミーナ「なに?」



    芳佳「私……除隊します」



    ミーナ「え……?」


    わけがわからない。そんな表情でミーナ中佐は私の顔を見つめ、

    何かを理解したように目を閉じて答えた


    ミーナ「覚悟は出来てしまっているようね」

    芳佳「はい」

    ミーナ「……でも、なぜ?」

    芳佳「自分が嫌になって、そんな私をみんなが心配して優しくしてくれるからです」

    ミーナ「…………」

    芳佳「今の自分はそんな優しくされたり、心配されたりするべきじゃないんです
        それなのに、みんなの心に負担をかけてしまうならいっそ除隊するべきだって思ったんです」

    ミーナ「仲間なのだから、心配――」
    芳佳「だから、その仲間をやめたいんです!」

    ミーナ「………………」


90 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/11(日) 12:25:44.41 ID:nESgnieq0

    ミーナ「除隊しても……貴女がここにいたということ、
         私たちの仲間であり、みんなの仲間で親友であったことは消せない事実よ」

    芳佳「……………」

    ミーナ「正直に言えば、除隊される方が迷惑で、不安で、心配で、怖いわ」

    芳佳「ミーナ中佐……」

    ミーナ「どうして急に? と不安になってしまうし、なにかあったのかと心配になる」

    ミーナ「貴女が急に除隊することになったのは誰のせいだって険悪になるかもしれない」


    芳佳(ペリーヌさん……バルクホルンさん……)


    ミーナ「そして、その原因に一番近しい人間は自分のせいで。と恐れ、苦しむことになるわ」

    芳佳「…………………」

    ミーナ「聞かせて貰って良いかしら」

    ミーナ「それでも貴女は本当に除隊することを望むのかしら?」


    安価下


91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/11(日) 12:27:55.59 ID:4RqoELTco

    除隊しないで、向き合うしかないな

92 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/11(日) 12:49:34.27 ID:nESgnieq0

    芳佳「そんな……そんなのって……」

    ミーナ「考えが甘いわね、宮藤さん」


    ミーナ中佐は私の頭を撫でながら言葉を続けた


    ミーナ「何があったのかはわからない。でもね、逃げるなんてダメよ。向き合わなきゃ……」


    ミーナ中佐は私ではなく窓の外を見つめていた


    芳佳「ミーナ中佐……?」

    ミーナ「私は……接触禁止令なんて作って強制して
         私のような経験をしないようにってみんなを守ってるつもりでいたわ」

    ミーナ「でも、そんなのはただのエゴでしかなかった。結局は逃げたかったのよ
         大切な人を守れない弱さから。守れなかったあの人から」

    芳佳「…………」

    ミーナ「けれど、あの日艦隊の見送りを許可しなかった時の貴女は辛そうで、悲しそうで、
         それが結局はただ傷つけているだけだと解った」

    芳佳「あの時……」

    ミーナ「宮藤さん。人から逃げるのは、その人を傷つけているだけでしかないわ」


    向き合え。ミーナ中佐はそう言ってるんだ

    自分は向き合わずに失敗した。だから、私が失敗しないようにって


    芳佳「結局、心配させて、不安にさせて……なら、向き合ってしっかりとこの話を終わらせるべきですよね」

    ミーナ「ええ」

    芳佳(だとしたら行かなきゃ。ペリーヌさんのところに)


93 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/11(日) 13:03:45.48 ID:nESgnieq0

    芳佳「ペリーヌさん、いますか?」


    ペリーヌさんの部屋をノックすると、

    返事の代わりにドアが開き、ペリーヌさんの姿が見えた


    芳佳「入っても――」

    ペリーヌ「用事があるから訪れたのではなくて?」


    少しピリピリしたペリーヌさんの声がすきま風のように駆け抜ける

    いつもなら怖いとか思ったかもしれない

    でも、逃げちゃダメなんだ。これは私が原因なのだから


    芳佳「おじゃまします」


    一歩踏み入ってから後ろ手でドアを閉めると、

    私とペリーヌさん2人だけの世界が出来上がった

    ベッドに座るペリーヌさんと、

    ドアの前で立つ私のあいだには目に見えない高い壁があるようにも見える


    ペリーヌ「……お体はもう宜しいのかしら?」

    芳佳「うん、ごめんね心配かけて」

    ペリーヌ「本当ですわ。あんな話、あんなことをしてから体調を崩されては、
           私のせい以外の何者でもありませんのよ。少しは気をつけてくださいな」

    芳佳「ごめん……」

    ペリーヌ「なぜ謝るだけですの?」

    芳佳「え?」

    ペリーヌ「少しは感謝……いえ、まぁ私のせいだからああするのは当然。だったのかもしれないわね」

    そこまで言われてようやく思い出した

    あの夕飯はペリーヌさんが私のために作ってくれたんだ

    芳佳「ありがとう……美味しかったです。ペリーヌさん」

    ペリーヌ「言われてから言う取って付けたようなお礼では嬉しくなんてありませんわ」

    芳佳「ご、ごめんなさい……」


94 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/11(日) 13:18:43.22 ID:nESgnieq0

    ペリーヌ「全く……」


    大きくため息をついてから、

    ペリーヌさんの瞳は私を捉えてはなさなかった


    ペリーヌ「貴女が言った言葉は嘘偽りない紛れもない告白と受け取って良いのですわよね?」

    芳佳「え?」


    突然の質問に思わずうろたえ、

    それが気に入らなかったのかペリーヌさんは少し睨むように見つめてきた


    ペリーヌ「あれはただのジョークだった。そういうことですの?」

    芳佳「ち、違うよ! 嘘でも冗談でもない! あれは私の――」

    ペリーヌ「……そう」


    怒鳴った私と対照的に、冷静にそう呟いたペリーヌさんはうつむき、

    そしてまた私を見つめた


    ペリーヌ「あの時突き飛ばしたことは申し訳ありませんわ」


    そして立ち上がると、

    今度は深く頭を下げて謝ってきた


    芳佳「そんな、別に……」

    ペリーヌ「貴女が気にせずとも私が気にするんですわ! そんな状態で返事を返すのもどうかと思いますし」

    芳佳「え?」

    ペリーヌ「なんですの?」

    芳佳「返事って、ごめんなさいって……」

    ペリーヌ「あれは言葉の意味を理解して気が動転して出た言葉ですから、
          正直何の意味も持たないただの言葉ですのよ?」


95 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/11(日) 13:35:52.86 ID:nESgnieq0

    ペリーヌ「もしも意味を持たせるのでしたら、その気持ちが理解できないことに対して。ですわ」

    芳佳「え?」

    ペリーヌ「自分でも、私から貴女への態度は好感が持てるようなものではない
          そんなふうに思っていましたわ。だからこそ貴女が私を好きになる理由が解らなかった。今も解らない」


    ペリーヌさんがいくつもの言葉を並べる中、

    私の意識はどこか遠くへといっていた

    断られた。そう思っていたことが勘違い?

    ペリーヌさんの返事はわからない?

    まだなにも終わっていなかった? 始まってすらも……?


    ペリーヌ「だから教えていただけませんこと? 貴女が私の何を好きになったのか」

    芳佳「………………」


    私が好きになった理由……

    今思えば、ただ好きだ。と気づいただけで明確な理由はなかったかもしれない

    けれど……なんとなく。わかる


    芳佳「ペリーヌさんは口下手だし、みんなと中々仲良くならないし、料理も下手だし」

    ペリーヌ「そ、そんなこと――」

    芳佳「でも、優しくて、暖かくて、正義感があって、
        ガリアのために一生懸命がんばるペリーヌさんはかっこよくて私の憧れで……」


    だから。

    そんなペリーヌさんだから


    芳佳「私は好きになったんです。ペリーヌさん」

    ペリーヌ「……………」

    芳佳「………………」


    互いに黙り込んで時間だけが過ぎ去っていく

    勢いが覚めて冷静になって恥ずかしすぎる自分に思わず赤面してしまう


    ペリーヌ「……私は」


    そんな空気を破ったのはペリーヌさんだった


96 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/11(日) 13:57:22.49 ID:nESgnieq0

    ペリーヌ「私は……その、貴女を好いていないこともありませんわ」

    芳佳「え?」

    ペリーヌ「っ……だ、だから。どうしてこう……あぁもう。一度しか言いませんわ!」

    芳佳「はぃっ」


    急に怒鳴られたせいで弱々しい返事をしてしまった


    ペリーヌ「正直に言えば私は宮藤さん。貴女がを好きですわ!」

    芳佳「え……え?」


    想定外の言葉に頭が爆発仕掛けているのに、

    勢いに乗ったペリーヌさんは止まらなかった


    ペリーヌ「部隊に来てすぐに打ち解けることができたことが妬ましいし、
         高位な治癒魔法を使えるあなたが妬ましいし、料理がうまいことも妬ましいし、
         あぁもう、とにかく何もかもが妬ましいんですわ!」

    芳佳「っ……」

    ペリーヌ「でも、それは貴女に憧れている自分を隠したかっただけ。
          そうだったことに気づかされてしまいましたわ。貴女のせいで」

    芳佳「ペリーヌさん……」

    ペリーヌ「そしてなにより、こんな私にやさしく、そして面倒なほどに接してくれる貴女が
          いつの間にか好意の対象になっていて、それを隠したくて敵意ある態度ばかりとって」

    芳佳「さ、坂本さんは……?」

    ペリーヌ「坂本少佐も確かに好きですわ。けれど、それは憧れの一線を超えてはいませんわ」

    芳佳「じゃ、じゃぁ……」

    ペリーヌ「……………」


    プイッと私から視線をそらしたペリーヌさんの耳は赤くなっていた


    芳佳「その……付き合って。くれますか?」

    ペリーヌ「…………」

    不意に立ち上がり、私を抱き寄せたペリーヌさんは――

    ペリーヌ「こんな私で良いのであれば」

    芳佳「良いに決まってます」


    抱き寄せられた私は――



    静かで優しく、暖かい……キスをした



97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/11(日) 13:58:42.49 ID:idRFLkui0

    えんだあああああああああああああああああああ



    お姉ちゃん、リーネ……


98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/11(日) 13:59:12.40 ID:MJwEzbhqo

    おおー!

99 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/11(日) 14:00:39.28 ID:nESgnieq0

    ということで芳佳×ペリーヌになりました
    短くて非常に申し訳ないけれど、一応これで終わりです


    安価協力ありがとうございました

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/11(日) 14:01:26.37 ID:MJwEzbhqo

    え? これからじゃないのか……


101 : ◆XMoIGXtk5. [saga]:2012/11/11(日) 14:10:33.36 ID:nESgnieq0


    >>100

    一応、付き合うまでの予定だったんだ

    たいていの場合このあとはグダグダになるだけだからさ


102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/11(日) 18:38:33.84 ID:6fepPkAIO

    いい話だった
    乙





おすすめSS


ペリーヌ「合体技ですの?」

SPT!!ミーナ中佐もかわいいです。

ペリーヌ「ウジュジュー」

芳佳とリーネの反応がおもろいっす。ひどいっす。

宮藤「最近リーネちゃんが冷たい」

芳佳の気を引くためにリーネはある本を参考にする、吉と出るか、それとも・・・

宮藤「ペリーヌさんって意外と可愛いとこあるんですね」

消灯時間をすぎてしまったが、大事な少佐のブロマイドを探しに芳佳を連れ海岸へ、ペリーヌさんはかわいいです。

芳佳「ペリーヌさんの耳って可愛いですよね。野良猫みたいで」

突然始まる芳佳の罵詈雑言、一体何があったのか?

この記事へのコメント

-名無しの三等兵 - 2013年02月18日 01:16:31

安価スレなのに上手いなー

-名無しの三等兵 - 2013年02月18日 10:35:23

雰囲気を出せる人は凄いなぁと思う
この雰囲気なら後日談を見てみたかった

-ゆりゆりな名無しさん - 2013年02月18日 12:01:01

台詞と台詞の間に芳佳の絶妙な独白を入れてるからか、雰囲気がひしひしと伝わってくるよね。ただ、お姉ちゃんとリーネちゃんに報告するところまでが物語だと思うんだけど……

-名無しの三等兵 - 2013年02月18日 13:48:26

ペリーヌさん優しいなぁ

-名無しの三等兵 - 2013年02月20日 02:59:04

すごい完成度やな

-名無しの三等兵 - 2013年03月21日 16:47:50

これ本当に安価なのかって思うぐらぐらい綺麗に纏まったな

-名無しの三等兵 - 2014年02月23日 19:52:27

いつ見てもいい安価と芸術的な安価捌き
雰囲気うまいなぁ

-名無しのウィッチ - 2014年02月23日 23:33:43

素晴らしい安価対応だな。安価自体が良かったのもあるけど

クソ安価出すやつは死ぬべき

-名無しの三等兵 - 2014年11月16日 21:19:19

ペリーヌ狙いってのが良かったかもな
あれぐらいの関係のがサクサク進みすぎないし

トラックバック

URL :

≪PREVHOMENEXT≫


タグツリー
リンク
最新記事
最新コメント
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

過去記事一覧
SSをランダム表示
      
検索
      
Copyright © ストライク SS All Rights Reserved. blog designed by HiRo