管理人おすすめ




ペリーヌ「貴女のことが好きですわ……エイラさん」

SW_peri-nu_22.jpg
1 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:00:59.43 ID:1BPC3Sm30



    「綿飴、それからチョコミント」



    ◆



    「おまたせ。悪いなペリーヌ。時間かかっちゃった。ほら、今日付き合ってくれたお礼だ。私の驕りだぞ」


    以前、どこかで聞いたようなフレーズを口にしながら私に差し出してくる綿飴。
    私は受け取ると、彼女はイカ焼きを一口齧る。


    「エイラさん……まだ食べる気ですの? まったく、口についてますわよ、はい……ハンカチを」

    「いや、持ってるぞ。ありがとな」


    そうして彼女はジーンズの後ろのポケットから水色のハンカチを取り出すと、一拭き。

    夏休み本番、8月の初日。
    私は彼女に連れられて、学校近くの公園で開かれた夏祭りに来ていた。
    いいや、連れられて、は語弊があるかもしれない。
    彼女は、手を繋いでくれはしないのだから。




    今回も地の文が入っています。 苦手な方はブラウザバック推奨です。

    前スレ:エイラ「私と付き合ってくれないか」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375103665/
    の続きです。








関連SS


【R-18】サーニャ「エイラのアヘ顔ダブルピースが見たい」

【R-18】サーニャ「あのね、エイラの誕生パーティーを開きたいの」

【R-18】エイラ「返セ…返せヨ…サーニャを返せ…シャーリィィィー!」

【R-18】シャーリー「バルクホルンのアヘ顔ダブルピースが見たい」

【R-18】シャーリー「なぁ、堅物。恋をしたことはあるか?」

【R-18】リーネ「ペリーヌさん、どうして欲しいですか?」

【R-18】サーニャ「エイラが小さくなった」

【R-18】ミーナ「美緒にアヘ顔ダブルピース晒したい」

【R-18】ルッキーニ「ねぇねぇ。アヘ顔ダブルピースって何?」

【R-18】バルクホルン「ハルトマン、お菓子が欲しいか?」

サーニャ「私の白い狐な王子様」

ペリーヌ(私はバニラが好きですのに…)

【R-18】芳佳「リーネちゃんの調教報告書其の伍」

シャーリー「お前、ポップコーン好きなのか?」

【R-18】迫水ハルカ「穴拭智子中尉のトロ顔が見たい」

エイラ「なぁ、チョコミントは好きか?」

エイラ「私と付き合ってくれないか」



2 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:02:52.89 ID:1BPC3Sm30


    昨日、夏休みの宿題を終わらせるという名目の下、私の家を尋ねてきた彼女。
    しかし私の部屋まで来ると、テーブルにノートも開かずにぼーっとしていた。
    対面に座る彼女は、予想はしていたが私の宿題を写すつもりでいたのだろう。


    「……なぁ。明日、暇か?」


    私は一度ペンを止め、彼女を見ると、シャープペンシルについたアクセサリーを指で弄んでいた。


    「これといって用事はありませんけど……どうして?」

    「夏祭り、明日あるらしいんだけど……行かないか?」

    「……いいですわよ。それなら、ほら、宿題終わらせましょう。……丸写しは許しませんわよ」


    私はこの気持ちが顔に出ないように、あくまで平常心を保ちつつ承諾した。
    しかし私は見てしまった。
    彼女は、相変わらず私を見ていなかったし、とても……なんだか、申し訳なさそうな、悲しそうな……そんな顔をしていた。


3 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:03:21.22 ID:1BPC3Sm30

    「ペリーヌ……お前って浴衣、似合うんだな」

    「そ、そうですか? まぁ、素直に受け取っておきますわ」

    「細身だからな。色々と」

    「エイラさん!! ちょっと、どういうことですの!」


    くっくと笑う彼女。
    私はピンクと白の浴衣を、彼女は……あの所謂ダサいTシャツにロールアップしたジーンズの出で立ちだった。
    どうせなら、この間見てあげた服を着て欲しかったけれど、彼女はこういうところで鈍いのか、それとも。
    貴女が、浴衣を着てくれ夏っぽいから。そんな理由で大変な思いまでして着付けをしたというのに。


4 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:03:51.02 ID:1BPC3Sm30


    屋台を冷やかしながら、私達は当てもなく歩き回る。
    そうしてラムネを買おうとする彼女はこちらを振り向くが、私は首を横に振る。
    氷水から引き上げられたラムネは水滴るまま彼女の手に渡る。


    「座ろう。慣れないモノ履いて……足、疲れただろ」


    中心から離れた人気の無いベンチまで、彼女の後ろ姿を見ながらついていく。
    隣同士で座る。距離は……30cmほど。
    彼女は後ろにもたれながら空を見上げる。
    何を考えているんだろうか。
    その横顔は、やはり少し悲しそうだった。


5 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:04:31.23 ID:1BPC3Sm30

    「私さ……フラれちゃった」


    瞬間、合点がいく。
    元気が無かったのも、夏祭りに行こうと言っていたのも、全て……。

    相変わらず空を見上げる彼女はこちらを見ない。
    私は綿飴の最後の一口を食べ終えると、一旦ベンチに割り箸を置く。


    「じゃあ、もう諦めたんですの?」


    私は核心をつく。嫌な子だったかもしれない。
    好きな人の、恋路をそんな風に思ってはいけないのに。分かってはいるのに。
    だから、そんな私にバチがあたったのだと思う。


6 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:04:57.26 ID:1BPC3Sm30

    「いいや。……諦めてないよ」


    私は……絶望の淵に立たされた、そんな気分だ。


    「なんとかできると思うんだ、うまく言えないけど……」

    「どうして? またフラれるかもしれないんですわよ?」

    「あぁ、そうかもな。でも、私は彼女が好きなんだ。なんとかしてあげたいって、思うんだ」


    そんなことを言うもんだから。
    私は堪えられなくなったから。
    ついに、言ってしまうことにした。
    何年も、積み重ねた想いを。


7 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:05:24.31 ID:1BPC3Sm30



    「私では、ダメなんですの?」



    「え……?」


    彼女は私を向く。今日初めて、目を合わせた。合わせてくれた。


    「だから……私では、ダメなんですの?」

    「ちょっ……ペリーヌ何言って、」

    「もう、とぼけるのは止して。さすがに……今回ばかりは意味、分かるでしょう?」


    私が近づくと、彼女はたじろぐ。


8 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:05:53.53 ID:1BPC3Sm30

    「私は……エイラさん、貴女のことが好きでしたわ。ずっと前から。貴女が、あの子に惹かれる前から……」


    彼女が何も言わないから、私は続ける。


    「だから、言うしかないじゃありませんの」


    彼女はやはり黙っている。
    そんな彼女を見て、言葉が堰を切って出てくる。


    「私が貴女に惹かれたのはもうずっと前のことですわ。
    覚えています? 2年前、貴女が私を助けてくれたこと」


    彼女は、まだ何も言わない。
    ただ、頷いた。


9 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:06:35.01 ID:1BPC3Sm30

    「だから私、貴女のお願いなら何だって聞きますわ。服だって見立ててあげるし、
    宿題も手伝ってあげる、夏祭りだって行ってあげる、寂しい時は一緒にいます、
    チョコミントだって、チョコミントだって! ……おいしく、食べられますわ」


    彼女はずっと、黙っている。


    「何とか言ったらどうなの、エイラさん……何か、言って……答えてくださいまし……」

    「……ありがとう、ペリーヌ」

    「私が聞きたいのは、そんなことではなくて、」

    「……ダメだ」


    彼女はこの日、二度私を墜とした。


10 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:07:04.26 ID:1BPC3Sm30

    「どうして。私、きっとあの子より……貴女を愛せるわ。だから、」

    「違う。私は愛して欲しいんじゃない。愛したいんだ」

    「どうして……私では」



    「ペリーヌ、お前は……あの子じゃないからだ」





    もう、私はむちゃくちゃになっていた。

    だから。

    そう言われて、私は最低な行為に出た。
    彼女の唇を求めて、カラダを寄せる。
    けれど、彼女は……無情にもカラダを引く。



11 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:07:32.54 ID:1BPC3Sm30


    カラン、と静寂を破る。
    飲み干されたラムネが地面に落ちた。


    「止めてくれ、ペリーヌ……私は……お前の友達でいたい」

    「そんな……私は……私は!」


    そこまで言って、涙が溢れる。
    一度流れると、もう止まらなかった。
    涙を流す時は、そのどれもが、心が震えた時だ。

    こんなに好きなのに、どうして分かってくれないの。
    そう、叫んでしまいたかった。
    けれど、そんなこと、私に出来るはずが無かった。


13 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:08:06.37 ID:1BPC3Sm30

    「バカ……」

    「あぁ、バカだな、きっと私はバカなんだ。でも……それでも。私はあの子が、好きなんだ」

    「……そう」

    「ごめん、」


    私は彼女の唇に人差し指を置く。


    「謝らないでくださいまし。……負けましたわ。私は、あの子ではないのですから……」


    彼女はまた黙る。
    私は涙を、浴衣の袖で拭う。


    「はぁ……これでスッキリしました。応援していますわ。……上手くいくといいですわね」


14 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:08:51.49 ID:1BPC3Sm30

    「うん……ありがとう、ペリーヌ」

    「えぇ……。では私……帰りますわ」

    「ん、そうか……送るよ」

    「いいえ、結構ですわ」


    私はそのまま立ち上がり歩き始める。
    何か捨て台詞でも吐こうと思ったけれど、私の口からはこんな言葉しか出てこなかった。


    「あぁ、エイラさん、ちゃんと宿題しなさいな。手伝ってあげますから。けれど丸写しはさせませんわよ」

    「うん、分かった」

    「……それでは」

    「じゃあな」


15 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:09:18.70 ID:1BPC3Sm30



    私は彼女に背を向けて再び歩き出す。
    これ以上は、本当にダメだ。
    声が震える。
    目に涙が溜まっていく。
    もう、彼女に涙を見せるなんて、できない。
    決めたのだから。

    私は公園を出ると、曲がり角までゆっくりと歩く。
    その角を曲がった瞬間。
    走り出していた。
    夜の道をただひたすら。
    誰もいない、この道を。
    隣にもいてくれない、この道を。



16 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:09:44.33 ID:1BPC3Sm30



    浴衣が着崩れる、下駄が脱げる。
    私はすぐさま拾い上げると、今度は裸足で駆ける。

    声を上げて泣こうか。
    いいや、今は疲れるまで走ろう。

    私は、走る。
    暗い夜の道を。
    私は、走る。
    涙を落としながら。
    私は、走る。
    彼女への想いを、捨てながら。



17 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:10:18.55 ID:1BPC3Sm30



    そうして、結局。
    捨てられないことに気がついて。
    どちらの痛みにも気がついて。
    本当に好きだということに気がついて。
    諦められないことに、気がついて。


    「本当に、本当に……滑稽ね、私……」


    家に着くと、浴衣を脱ぎ散らかしてシャワーを浴びる。
    嗚咽を、消しながら。

    ふと、私はよく聴いていた曲を思い出し、想いを馳せる。

    冷蔵庫に残っているチョコミントのアイスを食べ終えたとき。



    私の夏は、終わる。



18 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:10:49.64 ID:1BPC3Sm30



    ◇



    彼女が帰った後、私はすぐ帰る気にはなれず、ただぼーっとベンチで星を見ていた。

    1時間程、夜空を見て、星を見て、月を見て。
    私は決めた。

    そろそろ帰るかと立ち上がると、置き去りにされた割り箸に気付いた。


    「ごめんな……」


    そう呟くと、ラムネと一緒に近くのゴミ箱にそっと入れた。



    家路に着く。
    私はお気に入りの曲を口ずさむ。

    私は知りたいんだ。

    心が傷つくとしても。

    キミの真実を。



19 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:11:20.51 ID:1BPC3Sm30





    ◆  ◇







    ―――(けれど)夏は、まだ始まったばかりだ。








    テテテテンッ デデデンッ!           つづく




20 :もーん ◆/Pbzx9FKd2 :2013/08/02(金) 23:12:18.70 ID:1BPC3Sm30

    オワリナンダナ
    読んでくれた人ありがとう。

    次回は智ビューなどです。
    頂いたリクエストはちゃんと書きますので、少し待っていてください。

    余談ですが、聴いていた曲のイメージです。


    ペリーヌ『Heaven』http://www.nicovideo.jp/watch/nm12698711

    エイラ『key plus words』http://www.nicovideo.jp/watch/sm17638738


    某まとめサイト様、並びに各所でコメントくださる方、いつもありがとうございます。
    それでは、また。

    ストパン3期アルマデ戦線ヲ維持シツツ別命アルマデ書キ続ケルンダナ


21 :アンリ「ママ、見て!釜の底が抜ける・・・!!」 [sage]:2013/08/02(金) 23:23:25.95 ID:+CrL/DtAO

    乙!
    続きが気になるな


22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/02(金) 23:40:33.03 ID:gSqeiO6yo

    悲しいエイリーヌか…


23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/03(土) 00:25:25.93 ID:PLh/UhbYo

    前回のエイラーニャの続きなのだな
    さらなる続きが気になるんダナ乙

    そんでもって智ビュー待ってました!
    楽しみなのだ


24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/03(土) 13:46:29.57 ID:koKGm/GW0

    ペリーヌの行動は最低かもしれないけど、気持ちは分かる







おすすめSS


エイラ「くじ引きでポッキーゲーム?」

501でポッキーゲーム、宮藤さんは通常運転です!

エイラ「じゃあ、私がサーニャのことを大好きだったとするだロ?」

SPT!劇場版ペリーヌさんが少佐に怒られてしまったエイラを慰めます。エ○チな方じゃないです。

芳佳「ペリーヌさんの耳って可愛いですよね。野良猫みたいで」

突然始まる芳佳の罵詈雑言、一体何があったのか?

ペリーヌ「ムリダナ」

どっちがどっちなんだか・・・。混乱しますが面白かったです。

宮藤「お、お姉様…///」

制服の乱れを直すと主従関係が生まれるという「扶桑の習わし」、これを利用せんと二人が動く!!

この記事へのコメント

-名無しの三等兵 - 2013年08月03日 20:33:43

悲しいなぁ

-名無しの三等兵 - 2013年08月04日 01:34:08

新作が追加されててどれどれと思ってみてみるとこのもーんとかいうやつのつまらんSSでだまされたーって気分になるww

-名無しの三等兵 - 2013年08月04日 02:47:24

こんなエイリーヌもすき

-名無しの三等兵 - 2013年08月04日 03:48:36

ペリーヌを振るときはハッキリしてるヘタレエイラ
サーニャの前でも同じこと言ってれば・・・

-名無しの三等兵 - 2013年08月04日 04:01:24

こんなせつないSS書く人がいつもはアヘ顔ダブルピースばっかり書いてるなんてもう世の中何も信じられない

-名無しの三等兵 - 2013年08月04日 11:06:32

もっとギャグテイストのやつをまとめてほしいっす

-名無しの三等兵 - 2013年08月04日 15:46:16

管理人に文句言うなら自分で探すか書け

-名無しの三等兵 - 2013年08月04日 15:58:30

文句言ってるわけじゃねえだろ

それに、管理人さんは「まとめてほしいSSや、御要望、御質問がありましたら~」
って書いてるぞ

>>8は何をそんなにカリカリしているんだ?

-名無しの三等兵 - 2013年08月04日 15:59:33

>>8じゃなくて>>7だったわ

-名無しの三等兵 - 2013年08月04日 20:18:51

>>2に対して怒ってるんだろ>>7は

気持ちはわかるが>>2はくせえぞ、釣りか荒らしの臭いがプンプンするぜ

-ゆとりある名無し - 2013年08月05日 00:52:02

案の定荒れてるな~
悲しいよ

-ゆとりある名無し - 2013年08月06日 01:31:49

誰かもっさんとミーナ隊長の夫婦の営みを官能小説的に
書いてくださいお願いします

-名無しの三等兵 - 2013年08月06日 23:17:45

この人の作品読んでると、面白いんだけど、人間には裏表って本当にあるんだなって思う。
こんなきれいなSS書いてる一方でアヘ顔だもん・・・・・・

-名無しの三等兵 - 2013年08月14日 22:38:13

もーん ◆/Pbzx9FKd2 以外のSSはもうまとめないの?

トラックバック

URL :

≪PREVHOMENEXT≫


タグツリー
リンク
最新記事
最新コメント
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

過去記事一覧
SSをランダム表示
      
検索
      
Copyright © ストライク SS All Rights Reserved. blog designed by HiRo