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バルクホルン「我が国こそ1番!」 ミーナ「巻き込まないで…」

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/04/26(土) 16:54:17.41 ID:m90HApDB0

    前に途中でやめたやつですけど、またスペース借ります



    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398498857



2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 16:56:10.85 ID:m90HApDB0


     
    501JFWロマーニャ基地



    ミーティングルーム



    シャーリー「――でさ? そうなると、結局両脚を開いて曲がるしかないんだよなぁ」

    バルクホルン「…確かにな。 私はそうならないよう初めから大きく線をとるが」

    シャーリー「でも組んでる時は結構そういうことないか?」

    バルクホルン「まぁな。 だが編隊飛行中に最高速を維持する事もないだろ」

    シャーリー「そうなんだけど、……結構隙もできるしあたしは嫌なんだよ」

    バルクホルン「場合によるだろ。 私は緩急をつけるのに応用できると思うが」

    シャーリー「……おお! なるほど」

    バルクホルン「お前の様に、速くてもただ直線的で一定速な動きはかえって捉えやすい」

    シャーリー「さらにスピードを上げれば出し抜けるぞ?」

    バルクホルン「減速して緩急をつければそれで済む話だろうが。 …自分のスタイルに拘るのもいいが、効率も重視したらどうだ?」


3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 17:02:53.56 ID:m90HApDB0
     
    シャーリー「だから速度を上げて緩急をつけるんだよ」

    バルクホルン「……なるほど。 …ん? いや、まて。 おかしくないか…?」

    シャーリー「なんで?」

    バルクホルン「それは理屈というか、机上の空論だ。 本気で――…言ってそうだな、お前は」

    シャーリー「フフ~ン! …なぁ、この世で最も出すのが難しい記録は何だか知ってるか?」

    バルクホルン「さぁな」

    シャーリー「“限界”だ! 誰も証明できない」

    バルクホルン「……お前は楽しそうでいいな」

    シャーリー「辞めるのは簡単だけど、本当の意味で諦めるのって難しいんだよ」

    バルクホルン「………そうだな。 …私もそうだったっけな…」

    シャーリー「だからあたしは加速して緩急つけるっ!」

    バルクホルン「……できるといいな」

    シャーリー「んだよ、その言い方ぁ~」ジトー

    バルクホルン「フフッ…」



    芳佳「――あ!」ピタッ

    リーネ「? どうしたの、芳佳ちゃん?」


4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 17:11:36.98 ID:m90HApDB0
     
    芳佳「あそこ。 シャーリーさんとバルクホルンさん…」

    リーネ「? うん…?」

    芳佳「よかったぁ。 仲直りしたんだね!」

    リーネ「…そういえばこの前までまた喧嘩してたもんね」

    芳佳「あんなに仲良くできるのに、なんでいつも喧嘩になっちゃうんだろう…?」ジー

    リーネ「……そ――」

    エーリカ「あんなに仲が良いからだよ!」

    リーネ「」ビクッ

    芳佳「えー? そんなの変だよ、仲良しなのに喧嘩するなんて。 …リーネちゃんは私と喧嘩しないでしょ?」

    リーネ「あの…芳佳ちゃん? 今の、私じゃないよ…?」

    芳佳「え? …あ、わぁ! ハルトマンさん!? いつのまにっ!


5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 17:16:57.54 ID:m90HApDB0
     
    エーリカ「ヤッホー♪ 注意力が足りてないぞぉ~宮藤」

    芳佳「す、すみません!」ペコ

    エーリカ「……て少佐に言われちゃうよ?」

    芳佳「すみません」

    エーリカ「あはは、宮藤おもしろいなー」

    芳佳「……??」

    リーネ「ハルトマン中尉、芳佳ちゃんをからかわないでくださいっ!」

    エーリカ「まぁまぁ。 ……それよりあそこのふたり、もうすぐ喧嘩するよ?」

    芳佳「えぇ!? ダメですよそんな! …止めましょうハルトマンさん!」

    エーリカ「大丈夫だって。 ここからちょっと見てようよ」

    芳佳「そんなぁ…」

    リーネ「……本当にまた喧嘩が始まっちゃうんですか?」

    エーリカ「多分ね~」


7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 17:42:10.00 ID:m90HApDB0
     
    芳佳「…でも、いい雰囲気ですけど……」

    エーリカ「だからだよ。 まぁ見てなって」ジー

    芳佳「……」ジー

    リーネ「……(廊下で何してるんだろう私達…)」



    バルクホルン「それじゃあシャーリーは小さい時から機械弄りをしていたのか?」

    シャーリー「まぁね! リベリオンの仕上げって結構雑でさ、玩具とかラジオとかよく壊れたりしてたんだよ」

    バルクホルン「“壊した”んじゃないのか?」フフッ

    シャーリー「ち、ちげぇよ!// 超大事にしてたんだっ、あたしのファビィちゃんは!」ズイィ

    バルクホルン「…いや、知らないが」


8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 17:44:47.37 ID:m90HApDB0
     
    芳佳「……なぁんだ。 全然心配なさそうじゃないですか(ファビィちゃん?)」

    エーリカ「いや、きっとそろそろ…」

    リーネ「あのぉ…これって盗み聞きなんじゃ……?」



    シャーリー「それでよく自分で直してたよ。 親はあんまり機械とか得意じゃなかったしね」

    バルクホルン「ほぉー」

    シャーリー「ラジオなんかも普通に問題なく使えるんだよ? 誤解ないよう言っとくけどさ」

    シャーリー「でもバラしてみると配線が無駄に長くてノイズ吸ってたりするし、アースが半端でちゃんと落ちてなかったりするし――」ペラペラ

    バルクホルン「………確かにリベリオン製の銃はよくジャムる気がするな」

    シャーリー「銃ならショットガンとか…あとマグナムは人気だぞ? 詰まらないし。 家庭に一丁はある」

    バルクホルン「お前の言うマグナムはリボルバー式だろ? 実戦向きではないな。 …というかあんな物を素人が撃ったら肩が外れるぞ?」

    シャーリー「まぁ、ノリだろ」

    バルクホルン「意味がわからん…」


9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/26(土) 17:54:49.27 ID:XI9UEhi1O

    ファービー的なおもちゃを泣きながら一生懸命直すロリシャーリーかわいい

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 17:57:19.97 ID:m90HApDB0
     
    シャーリー「とにかくそんなんで、バラせるもんは大体バラしてたな」フフン

    バルクホルン「銃もか?」

    シャーリー「…ミリタリーに興味はなかったなぁ。 でもバイクとかは必ず自分で組み直してた」

    シャーリー「ストライカーも今のP51に落ち着くまでは毎回組み直してから使ってたよ」

    バルクホルン「おい、…お前は軍でそんな事をやったのか!? ……やはりリベリオン軍はちょっとおかしい」

    シャーリー「な? ちょっとバラしたぐらいで目くじら立てて。 …自分のなんだからいいじゃんなぁ?」

    バルクホルン「違うっ! そうじゃない。 ……それと、ストライカーはウィッチの私物ではなく軍の支給物だ」

    シャーリー「へいへい」

    バルクホルン「……まぁリベリオン製のユニットなら素態使用が不安なのもしょうがないか」

    シャーリー「? …べつにカールスラントやブリタニア機でもあたしは組み直すけど?」

    バルクホルン「…なんだと?」ピクッ



    エーリカ「きた!

    芳佳「えっ? え!?」

    リーネ「…ねえ芳佳ちゃん、もうやめない? 訓練に遅れちゃうよ?」


11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 17:58:57.43 ID:m90HApDB0
     
    バルクホルン「……カールスラントの造りに欠陥があると言うのか…リベリアン?」ジロッ

    シャーリー「ちげーよ。 どこ製のであれ、あたしは自分が飛び易くカスタムするってこと」

    バルクホルン「必要ない。 我が軍のユニットは実戦において最大効果を発揮する様開発されている。 造りも完璧だ」

    シャーリー「うん。 技術力も高いしバランスもいいと思うけどさ、あれじゃ最速は出ないよ。 …たとえば扶桑の軽量部品に一部変えたり、それから燃料と配線材も――」

    バルクホルン「やめろ! 互換のないパーツを組むなっ!」

    シャーリー「……扶桑の工業品は軽くて頑丈だし、インチネジとか他の規格造ってくれてる所もあるんだよ」

    バルクホルン「ひ…非正規の物を使用するだと…! 何を考えてるんだお前は!?

    シャーリー「軍だって武器屋に委託だろ? 皆やってるよ」

    バルクホルン「やるかっ!! カールスラント軍のストライカーはあれがベストなんだ!」ガタッ

    シャーリー「なに急に熱くなってんだよ? だから使ってねーじゃん。 あたしは最速を目指してるんだから」

    バルクホルン「………フンッ、所詮リベリアンには履きこなせないか」

    シャーリー「……あ?


12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 18:03:32.82 ID:m90HApDB0
     
    バルクホルン「世界標準とはいえ、優秀なカールスラント軍人に最適化されているからな。 田舎者に扱えないのも無理はない」

    シャーリー「ッ ………聞いてなかったのかなぁ? おたくのストライカーじゃノロマで困るって言ったんだけど?」スクッ

    バルクホルン「ッ!! ……イノシシ頭には難しいだろうが、不必要な速度重視に意味はないんだよ。 やろうと思えば容易い」ズカズカ

    シャーリー「やった結果があの“暴走ジェット”だろ? 顔真っ青にして落っこちちゃって……ククッ」ニヤニヤ

    バルクホルン「ッ!!!」

    シャーリー「いや~カールスラントの本気には頭が下がるなぁ。 “本機”はいつ配備されるのかなぁ? …クフフッ」

    バルクホルン「……きさまぁ!!グィィ
    シャーリー「なんだよ? またやられたいのか?」グィィ

    バルクホルン「……何をふざけた事を。 私の圧勝だっただろうが…」グググ

    シャーリー「もうボケたのかぁ? 干涸びてリタイアしたくせに…」ググ

    バルクホルン「あ・れ・は、試作機だ…! お前の様な機体依存した田舎者でもまともに戦える様開発してやってるんだ」

    シャーリー「ならレシプロでもあたしに勝てるってのかよ~? カールスラント軍人様はぁ…?」

    バルクホルン「当たり前だろ? やらなきゃわからないか…?」



    エーリカ「……ね?」ヘラ

    芳佳「“ね?”って…ハルトマンさん! どうするんですかっ!?」ガーン

    エーリカ「なにが?」


13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 18:06:23.24 ID:m90HApDB0
     
    リーネ「……止めなくていいんですか?」

    エーリカ「へーきだよ、好きでやってるんだから。 ほっといて大丈夫」

    リーネ「そ、そんな…」

    エーリカ「ん、お腹減ってきたなぁ。 ……ねえ宮藤! 何か作ってよ?」

    芳佳「ああ~! どうしよ~ぅ!?」



    バルクホルン「ぐぬぬぬ…!」グググ

    シャーリー「ふぬぬぅ…!」ググ



    ――――



    ――



    ―



14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 18:12:16.26 ID:m90HApDB0
     


    基地本部



    執務室



    バルクホルン「というわけで、我らカールスラント軍人の総力を持ってあいつの無駄にでかい尻を蹴散らす事になった」デンッ

    ミーナ「………何がどういうわけなのか全然わからないわ」

    バルクホルン「馬鹿な」

    ミーナ「……はぁー。 …そもそも争いの原因は何なの?」

    バルクホルン「リベリアンに我らが母国をこけにされたんだっ!」

    ミーナ「……」

    バルクホルン「……」

    ミーナ「……子供の喧嘩じゃないんだから…」

    バルクホルン「カールスラントの誇りに泥を投げつけられたんだぞ!?」ダンッ

    ミーナ「貴女はシャーリーさんが絡むといっつも……(デスクを叩かないで…)」

    バルクホルン「ジェットの件も、奴は勝手な解釈で悦に浸っているし。 一度はっきりと決着をつけてやらなければっ!」グッ

    ミーナ「……(あの反省はなんだったのよ)」


15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 18:24:08.69 ID:m90HApDB0
     
    ミーナ「…バルクホルン大尉、私達の任務を言ってみなさい?」

    バルクホルン「ベネツィア上空のネウロイよりロマーニャ侵攻の防衛、及び地中海本部の指揮下において戦線の押し上げと巣の排除だ」キリッ

    ミーナ「その通りね」

    バルクホルン「……」

    ミーナ「……」

    バルクホルン「? …さっきの話だが、今週中に訓練として時間を使い、あの世間知らずに教育的指導をしたい」

    ミーナ「……501の影響かしら。 しっかりして頂戴、バルクホルン大尉…」ガックリ

    バルクホルン「頼むミーナ! これは隊の為にも必要な事だ!」

    ミーナ(めちゃくちゃ言って……動機がブレてるわよ、もぅ…)

    ミーナ「………わかった、一日だけね。 それでちゃんと終わらせる事、いい?」


16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/26(土) 18:25:45.54 ID:m90HApDB0
     
    バルクホルン「よし! 流石ミーナもカールスラント軍人だっ!」

    ミーナ「……もう好きなだけじゃれ合いなさい」ハァー

    バルクホルン「そんな甘いものでは済まさん! …ミーナも油断していると万が一に足元を掬われるぞ?」

    ミーナ「……」

    ミーナ「…………はい?」

    バルクホルン「敵は間違いなく少佐を投入してくるだろう。 ミーナには少佐を抑えてもらいたいから、決して気は抜けない」

    ミーナ「………お願いだから私まで巻き込まないで…」


19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 19:35:51.31 ID:KxkY7JnI0
     


    ハンガー出口 滑走路



    美緒「よぉーしっ、残り半分! ペースを落とすなー!!」

    美緒「……すまんシャーリー。 もう一度言ってくれ」

    シャーリー「あの石頭を叩き割りませんか?」

    美緒「要領が得んな。 つまり何だ?」

    シャーリー「えーっとつまり、…バルクホルン率いるカールスラント軍団を倒す為に力を貸してください」

    美緒「またバルクホルンか。……ふたり仲が良いのは結構だが、節度を持て」

    美緒「………リーネッ、下を向くなぁ!! しっかり前を見て腕を振れぇー!」ビシィ

    シャーリー「あたしは悪くない! あいつが突っかかってくるんですよ、いつも」ムゥー

    美緒「お前もまだまだ未熟か。 ……一緒に走るか?」

    シャーリー「本当ですって!」


20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 20:33:01.13 ID:KxkY7JnI0
     
    美緒「(やれやれ)……それで? 私に何をやらせたいんだ?」

    シャーリー「あたしのチームで戦ってください!」

    美緒「ふたりで決着をつければいいだろ?」

    シャーリー「なんかカールスラント最強説(笑)を証明するとかなんとかで。 ……あいつ、あたしに負けてもいい様に団体戦にしてきたんですよ」フンッ

    美緒「………そうか…(面倒な状態だ。 さっさと終わらせるのが無難か…)」

    シャーリー「あたしはあの堅物に必勝するとして、……3対3だからあとひとり勝てる人が欲しいんですよぉ~?」

    美緒「わかったわかった。 …腕相撲でもすればいいのか?」

    シャーリー「いえ、ストライカー履いてタイマンの模擬戦です」

    美緒「」ピクッ

    シャーリー「向こうにはハルトマンと中佐がいるから、こっちも本気の人選しないとヤバいんで…」

    シャーリー「……堅物軍人とかハルトマンがよく騒がれてるけど、あたしはうちのナンバーワンは少佐だと思うし」

    シャーリー「あのふたりに勝つには少佐の協力が必須なんです」

    美緒「……」


21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 20:43:33.74 ID:KxkY7JnI0
     
    シャーリー「最近少佐が飛んでる所みてないから、久々に観たいってのもあるんですけどね? あはは」

    美緒「っ…

    シャーリー「“捻りこみ”もそうですけど、あの高機動の旋回フットワークはどうやってるんですか?」


    美緒「…シャーリー。 すまんが断る」

    シャーリー「………へ?」キョトン


    美緒「……宮藤ぃー! 遅れているぞぉ!? 気持ちで負けるなーっ!!」ビシィ

    シャーリー「急に何でですか!? 日程も少佐の都合がつく時にあたしが――」

    美緒「お前達のくだらん喧嘩で飛ぶ気などない」

    シャーリー「ぅ…」タジ

    シャーリー「………すみません…」

    美緒「……いや、すまない。 言い過ぎたな…。 許してくれ」

    シャーリー「…いえ」


22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 21:17:27.05 ID:KxkY7JnI0
     
    美緒「その…、ストライカーも調子が悪くてな? 模擬戦は少し難しいんだ」

    シャーリー「…扶桑式の最新機が珍しいですね? ……よければあたしが診てみましょうか?」

    美緒「やめろっ!!」

    シャーリー「ッ…!?」ビ

    美緒「…あ、いや……今は整備班が努力してくれているから、任せてやって欲しい」

    シャーリー「え、ええ…。 勿論構いませんけど……?」

    美緒「すまんな…」

    シャーリー「………困ったなぁ。 少佐が駄目となると誰にすればいいか…」

    美緒「…代わりは宮藤をたてよう」

    シャーリー「み、宮藤ですか? …う~ん、有難いんですけどちょっと厳しい気が……」

    美緒「扶桑代表として私の代役ならば宮藤しかいない。 あいつにもいい経験になるだろう」

    シャーリー「……いや、でも…。 う~~ん…」ポリポリ


23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 21:18:07.68 ID:KxkY7JnI0
     
    美緒「心配ない。 ミーナが相手なら僅かだが勝ちの目も有り得る。 私が通信で監督しよう」

    シャーリー「……あたしはいいですけど、あの石頭が煩い事言ってくると思いますよ?」

    美緒「“坂本が出ないのだから、2対1ではなくハンデだ”とでも煽ってやれば平気だろう」

    美緒「……こらーっ! 残り僅かだぞ!? スパートをかけんかぁー!!」ビシィ

    シャーリー「………わかりました(大丈夫かぁ? 中佐に勝つって…)」

    シャーリー「じゃあ、すみませんが宮藤には少佐から軽く話をお願いします」

    美緒「……ああ」


24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 22:01:21.91 ID:KxkY7JnI0
     



    宿舎 廊下



    シャーリー「……やべぇ…」スタスタ


    シャーリー「少佐はあー言ったけど、宮藤じゃ中佐やハルトマンに勝つのはまだ無理だろ…。 白星稼ぎに行ったのに黒星が一個確定しちまった」

    シャーリー(残りの一枠で501のウルトラエースに必勝しなきゃなんねーな……)

    シャーリー「…あ゛~、やっぱ少佐しかいねぇーよっ!!」クシャクシャ


    『――シャーリー!』


    ムギュッ


    シャーリー「ぬぉ! …ルッキーニか」

    ルッキーニ「ん~♪ あったか~ぃ!」スリスリ

    シャーリー「……お前寝起きだな? ったく仕方ないなぁ」ギュ

    ルッキーニ「ん~♪」

    シャーリー「……ルッキーニかぁ…。 ……いや、流石に難しいかな」

    ルッキーニ「にゃ? …なぁ~に?」

    シャーリー「んー? ……ん~、ちょっとバルクホルンのやつを泣かすんで、そのメンツ集めだよ」


25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 22:02:24.14 ID:KxkY7JnI0
     
    ルッキーニ「にゃー! イタズラだぁ! あたしもやりたーいっ!」ウジュー

    シャーリー「わりぃ、ちょっと違くて……航空戦でハルトマンに勝たないとダメなんだ」

    ルッキーニ「うじゅ? …じゃーあたしがやるー!

    シャーリー「いや待てって、タイマンだぞ? 流石に無理だろ」

    ルッキーニ「え~~? ……んん~っ!」グリグリ

    シャーリー「ごめんな。 ちょっとこれは遊びじゃないからさ?」ナデリ

    シャーリー(…でもどうするかな? 残るメンバーで可能性があるとすれば……)

    ルッキーニ「うじゅ~~!」グリグリグーリ

    シャーリー「あーよしよし。 ほれ移動するぞ?」


26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 22:40:23.14 ID:KxkY7JnI0
     


    エイラーニャ部屋



    エイラ「…えー? 私がぁ?」ジトー

    シャーリー「頼むっ! もうお前しかいないんだよ、ハルトマンに勝てそうなのは」

    エイラ「え~…(めんどくせ…)」

    サーニャ「……」チョコン

    エイラ「そもそも中佐達もホントにやんのか? ふたりで決着つければイイじゃないか。 …なぁサーニャ?」

    サーニャ「ぇ……?」

    シャーリー「……ふ~ん? じゃあサーニャを入れようかな?」

    サーニャ「ぇ……??」

    エイラ「なっ!?」

    シャーリー「だってそうだろ? エイラがやらないんじゃ、もうサーニャしか可能性あるやついないんだからさ」

    ルッキーニ「……あたしがいるもん…」イジジ

    シャーリー「今はちょっと黙ってろ?」ヒソ


27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 22:57:45.88 ID:KxkY7JnI0
     
    サーニャ「……ぁの、…じゃぁペリーヌさんは――」
    エイラ「サーニャにそんな危ない事させてたまるかっ!」

    サーニャ「――ぇ? …エイラ、模擬戦だか――」
    シャーリー「あたしも心苦しいけどさ、仕方ないじゃん? エイラがやらないって言うならさ?」

    エイラ「グヌヌ…」

    サーニャ「ぁ……あの…、ですからペリ――」
    ルッキーニ「エイラじゃだめぇー! きっと勝てないよぉ! あたしが―― むっ?」
    シャーリー「さあー!!! どーするエイラぁ!?」ギュウ

    ルッキーニ「むぐ~っ!」バタバタ


    サーニャ「……」

    サーニャ「………ぁ!」ピコン


    エイラ「……し、しかたないな…」

    シャーリー「ぃよし!」


28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 23:00:03.59 ID:KxkY7JnI0
     
    サーニャ「……あの、シャーリーさん?」

    シャーリー「ん?」

    サーニャ「エイラのストライカー……Bf109ですけど…」

    シャーリー「え…? ……あっ!」ガーン

    エイラ「…どういう事だ、サーニャ?」

    サーニャ「……えっと…よくは分かりませんけど、お話の流れから考えて……シャーリーさん達がカールスラント製の機体を使うのはダメなような…」

    ルッキーニ「やたー♪」

    シャーリー「………スオムスぅ~!」

    エイラ「し、仕方ないだろっ! 私のせいじゃないぞ!?

    サーニャ「…あの、シャーリーさん。 でしたら私が……」ハイ

    エイラ「サーニャッ!?」ガビーン

    ルッキーニ「えぇー!!?」ガガーン


29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 23:01:14.78 ID:KxkY7JnI0
     
    シャーリー「……ありがとな。 でも無理しなくていいよ。 サーニャは夜間任務もあるし」

    シャーリー「さっきのはちょっとした駆け引きだからさ? 本気じゃないよ」

    サーニャ「……はぃ…」

    エイラ「(はぁ、よかった)…そもそも、あの3人に勝ち越すなんて少佐がいてもムリだろ?」ムリダロ

    シャーリー「お前とあたしと……少佐もいれば3タテだって出来たよ!」

    シャーリー「…と言ったってもう意味ねーか。 ……ん゛~、どうしよ…」

    サーニャ「………なら、ペ――」
    ルッキーニ「シャーリー? あたしっ! あたしぃー!」グイグイ

    シャーリー「ん~…」

    エイラ「もういいじゃん。 ルッキーニで」

    シャーリー「……ルッキーニ、お前わかってるのか? ハルトマンだぞ?」

    ルッキーニ「? うん」


30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 23:02:54.97 ID:KxkY7JnI0
     
    シャーリー「前にアフリカでマルセイユとやったよな? あれぐらい強いぞ?」

    ルッキーニ「にゃ……」ビク

    エイラ(お? 怯んだぞ)

    ルッキーニ「…、がんばるっ!」ギュッ

    シャーリー「……」

    エイラ「ほら、決まりじゃん。 決まり! もう用済んだだろ?」

    サーニャ「エイラ…」

    シャーリー「ん~、……ちょっと考えるわ。 ユニット代えればエイラ使えるし」スク

    エイラ「えぇ~?? イヤなんだけど?」

    シャーリー「邪魔したね。 ……ルッキーニ、行くぞ?」

    ルッキーニ「……あたし、もうちょっとここにいる…」

    エイラ「オイ!」

    シャーリー「? …あんまり迷惑かけんなよ?」

    ルッキーニ「……ぅん…」


31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/27(日) 23:06:20.09 ID:KxkY7JnI0
     
    シャーリー「…じゃあエイラ、一応そのつもりでいてくれな?」

    エイラ「はぁ……しょーがねぇなー。 今回だけだぞ?」

    シャーリー「わりぃ! 今度うまいケーキ奢るよ」

    エイラ「サーニャにもな?」

    シャーリー「あはは、オッケーオッケー!」スタスタ


    ガチャ …パタン


    ルッキーニ「……ぐゅ…っ」ウルウル

    サーニャ「 …ルッキーニちゃん!?」

    エイラ「……あ~あ、仕方ねーなぁ」

    ルッキーニ「うぅ…っ…」グ

    サーニャ「元気だして…?」サスサス

    ルッキーニ「…ぐじゅ……サーニャ…」ギュ

    エイラ「あぁ! オイッ!! 何やってんだよ!?」グイィ

    サーニャ「エイラ、意地悪しちゃダメよ…」

    エイラ「えぇ!? そんなぁ!」


33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/28(月) 16:48:51.36 ID:PM/AVktlO

    ルッキーニャン…

34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/04/28(月) 19:58:28.15 ID:Rt4fTIDd0

    実際エイラなら勝てそう

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 12:06:23.79 ID:YG9JZGa70
     


    一方



    執務室



    ミーナ「……」カキカキ

    バルクホルン「ミーナ、お願いだ」

    ミーナ「……」カキカキ

    バルクホルン「ミーナ!」

    ミーナ「………いい加減にしてトゥルーデ、今忙しいの。 …貴女だってそうでしょ? 昨日の作戦記録と議事録はまだなの?」コト

    バルクホルン「それは今すぐ持ってくる。 だからミーナも協力してくれ! 偶には身体を動かした方がいいぞ!?」

    ミーナ「“だから”の理屈もおかしいし、大きなお世話よ。 ……ちょっと落ち着きなさい」


    『ミーナー、いるー?』

    コンコンッ


    バルクホルン「…ハルトマン!」

    ミーナ「……いるわ。 入って?」


36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 12:12:26.60 ID:YG9JZGa70
     
     
    ガチャ


    エーリカ「…やっぱりトゥルーデもいたか」パタン

    ミーナ「どうかしたの?」

    エーリカ「うん、ちょっとね。 様子をみに」

    ミーナ「?」

    バルクホルン「……丁度いい。 お前も聞け」

    エーリカ「えー? なになにー?(なんちゃって)」

    バルクホルン「リベリアンにカールスラントの誇りを――」


    ~カクカクシカジカ~


    バルクホルン「――というわけで、お前にも協力してもらう」

    エーリカ「……(あちゃー。 結構めんどくさい事になってるなー)」


37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 12:37:04.95 ID:YG9JZGa70
     
    ミーナ「貴女とシャーリーさん、ふたりで決着をつければいいじゃない。 飛行訓練は許可するから」

    バルクホルン「我々カールスラント軍人の技術と優秀さを知らしめなければならない! 私が圧倒しただけでは、あいつには理解できないようだからな!」

    ミーナ「……はぁ。 …だから――」

    ミーナ「――。 ――!」クドクド

    エーリカ(…うーん、どっちの味方に着こうかなぁ?)

    エーリカ「……!」ピクッ

    バルクホルン「……」チラチラ

    エーリカ(チョコ!)

    バルクホルン「………あと2枚あるぞ?」ボソ

    エーリカ「…ニシシ、のった!」


38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 13:20:28.69 ID:YG9JZGa70
     
    ミーナ「――という訳だから、他の人を巻き込まないで。 いいかしら?」

    エーリカ「……でもミーナ? もう遅いかも」

    ミーナ「え?」

    エーリカ「向こうはもう人数揃えてるっぽいし、やる雰囲気だったよ? …少佐もその気みたい」

    ミーナ「そんな、少佐まで!?」

    バルクホルン「……おい、本当なのか?(いいぞエーリカ!)」

    エーリカ「うん、多分。 さっきシャーリーと少佐が話してるの見たし」

    ミーナ(美緒……大丈夫なの…?)

    バルクホルン「最近は出撃を控えている様な気がしていたが、やはり少佐も出てくるか。 …あのリベ兎はともかく、少佐は油断できないな」

    エーリカ「……相変わらず仲いいね(リベウサギってなにさ…?)」

    ミーナ「……美緒…」

    ミーナ「……(もういっそ、私が確認するべきね)」


39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 13:23:07.62 ID:YG9JZGa70
     
    ミーナ「………わかったわ」


    バルクホルン「

    エーリカ(…お!)


    ミーナ「明後日の団体飛行訓練の一部を変更して、模擬戦を行います」

    バルクホルン「ミーナ!」

    エーリカ「チョコ!」

    ミーナ「ただし、坂本少佐の相手は私が務めます。いいわね?」

    ミーナ「……それと2度目はないわよ、バルクホルン大尉?」

    バルクホルン「了解!」

    エーリカ「決まりだねっ? …じゃあ貰ってくよー!」ヒョイ

    バルクホルン「おまっ…! 後にしろっ!

    ミーナ「! ……あら…?」


40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 13:29:14.85 ID:YG9JZGa70
     
    エーリカ「残りの2枚も後でちょうだいね~?」ピューン


    ガチャ

    ステテテー…


    ミーナ「……バルクホルン大尉?

    バルクホルン「……違う。 ま、前からの約束で……まぁ、その」

    ミーナ「あらあら…、何かしら?」ウフフ

    バルクホルン「……こ、これ以上邪魔するのは悪いな! すまなかったミーナ! 失礼するっ!


    サササー

    …パタン


    ミーナ「……しょうがないわね、本当に」



    ――――



    ――



    ―



41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 14:43:25.38 ID:YG9JZGa70
     


    基地ハンガー



    シャーリー「……よっしゃ、できた! 」バタンッ

    シャーリー「これで一応エンジン出力は上がるはず~……ちょっと回してみっか」

    『おい、シャーリー!』

    シャーリー「ん? おー、エイラ」


    タッタッタッ


    エイラ「…っぜぇ…はぁ……。 まったく、呑気にストライカー弄ってる場合じゃないぞ?」

    シャーリー「どうした?」

    エイラ「なんとかしてくれよ? ……ルッキーニが“仲間外れにされた”って私らの部屋でずっと泣いてんだよ」

    シャーリー「はぁ?」


42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 15:08:15.28 ID:YG9JZGa70
     


    エイラーニャ部屋



    シャーリー「邪魔するよぉ?」ガチャ

    サーニャ「ぁ……シャーリーさん」

    ルッキーニ「…うぇぇ…ぇ……っ…」グスッ

    シャーリー「あらら…」

    エイラ「……早くサーニャを返してくれ」

    ルッキーニ「っえぅ……ぅぐ…」

    シャーリー「……ルッキーニ?」スッ

    ルッキーニ「っ! …やっ……」ギュ

    エイラ「あぁあぁぁ!! バカッ! そんなにサーニャに抱きつくなぁ!!

    シャーリー「…ごめんな。 あたし、自分の事しか考えてなかった。 ホントごめん」

    ルッキーニ「ぅぅ…」


43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 16:11:24.02 ID:YG9JZGa70
     
    シャーリー「ルッキーニを仲間外れにするつもりは無いよ。 ほら、おいで?」

    ルッキーニ「グスッ……シャーリー…」

    サーニャ「……ルッキーニちゃん、仲直りしよう…?」サスサス

    ルッキーニ「…サーニャ……ぁりがと…」

    エイラ「グヌヌヌヌ~…!!」

    ルッキーニ「……」イソイソ

    シャーリー「…ルッキーニ」スッ

    ルッキーニ「…………うっ…」


    バフッ


    シャーリー「よしよし…。 ごめんな」ナデナデ

    ルッキーニ「~~っ」グシグシ

    サーニャ「…よかった」

    エイラ(……くそぉ~、私もサーニャの胸で泣きたい)



    ――――



    ――



    ―



44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/29(火) 17:50:13.09 ID:kWmkuk2fO

    俺も俺も!

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 22:07:01.26 ID:YG9JZGa70
     


    そして 決戦?の日



    滑走路



    ペリーヌ「……えー、 …ではこれより? カールスラントチーム対リベリオン連合チームの団体戦を行います…」

    バルクホルン「覚悟はいいか、リベリアン?」

    シャーリー「おう。 勝ち名乗りは考えてあるから」

    ペリーヌ(……何故わたくしがこんな事をやらされているんですの…)

    リーネ「ペリーヌさん、メモです」ペラ

    ペリーヌ「ありがとうリーネさん。 …えーっと……各チームの先鋒、副将、大将でそれぞれ1対1の模擬戦を行い、勝利数の多いチームの勝ちとします」

    ペリーヌ「…えっと……模擬戦はペイント弾を使用、シールドの使用は禁止。 ストライカーか身体に被弾した時点で負けとなります…」ヨミヨミ

    ペリーヌ「……また、戦闘エリアから著しく離れたり、海中へ落ちた場合等も場外となり負けです…わ」

    リーネ「両チーム共よろしいですか…?」

    バルクホルン「問題ない」

    シャーリー「ああ」


46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 22:33:31.98 ID:YG9JZGa70
     
    ペリーヌ「…えーっと、でしたら先鋒の方からですわね。 どなたですの?」

    エイラ「シャーリーとバルクホルン大尉は大将だろ? ……この呼び方なんかややこしいな」

    バルクホルン「後出しさせてやろう。カールスラントは逃げも隠れもしない」

    シャーリー「……お好きにどうぞ」

    バルクホルン「我がチームの先鋒はハルトマンだ」

    エーリカ「どもー」


    エイラ「…イキナリだな」

    サーニャ「でも、向こうは誰から出てもそんな気がする…」


47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 22:35:30.14 ID:YG9JZGa70
     
    シャーリー「……いけるか、ルッキーニ?」

    ルッキーニ「…んっ!」グッ

    シャーリー「ビビるな? 作戦通りやればいい」

    ルッキーニ「うん…!」

    エーリカ「ルッキーニか……よぉーっし!


    美緒「……ハルトマンは珍しくやる気だな?」

    ミーナ「買収されてるのよ…」

    芳佳「ルッキーニちゃん! 頑張れぇー!」フリフリ

    エイラ「……意外に宮藤が1番楽しんでそうだな?」


    リーネ「それでは、先鋒のふたりは準備してください」


48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 22:41:41.73 ID:YG9JZGa70
     


    先鋒戦(エーリカvsルッキーニ)



    ルッキーニ「うじゅ……」
    。
    〇
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    シャーリー『いいかルッキーニ? 残念だが、飛び合いになったらハルトマン相手に勝つのは厳しい』

    ルッキーニ『ぅ……』

    シャーリー『後ろをとられたら終わりだ。 G55Sの高馬力を持ってしても、Bf109の最新機を履いたあいつを振り切るのは難しい(というか多分無理)』

    ルッキーニ『じゃあ、どうすんの…?』

    シャーリー『……手はある』

    ルッキーニ『 ほんとぉ!?』

    シャーリー『ああ。 さっきも言ったけど、追っかけ合いはするな? ルッキーニの土俵で戦えばいい』

    ルッキーニ『え……?』

    シャーリー『ちょっと耳かしな? コツがあるんだ……』ゴニョゴニョ


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    〇
    。
    ルッキーニ「……シャーリーの作戦で…!」グ


49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 22:43:21.53 ID:YG9JZGa70
     
    エーリカ「ん~…!」ノビー
    。
    〇
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    バルクホルン『エーリカ! ちょっとこい』

    エーリカ『……なに、トゥルーデ? 作戦とか?』テテテ

    バルクホルン『燃料だ』スッ

    エーリカ『わ! やったー♪』ヒョイ

    バルクホルン『…残りの1枚は勝ったらくれてやる。 しっかりやれよ?』

    エーリカ『りょうかーい♪』


    ミーナ『あー…もぅ……』ガク


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    〇
    。
    エーリカ「よーっし! いっちょやりますかー」


50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 22:53:24.34 ID:YG9JZGa70
     
    ペリーヌ「おふたりとも、よろしくて? …ヘッドオンで正面から、完全にすれ違った所でスタートですわ」

    ペリーヌ「ガンカメラは使用いたしませんので、難しい判定はわたくしとリーネさんで行います」

    リーネ「……よろしくお願いします」

    ペリーヌ「では準備がよろしければ、始めてください?」



    エーリカ「ほーい! いくよ、ルッキーニ」ブゥゥウン

    ルッキーニ「……んっ!ブゥウ



    バルクホルン「ついに始まるか…」

    シャーリー「…そーだな」

    バルクホルン「………誰もお前に話してなどいない」ツン

    シャーリー「あたしも独り言なんだけど? ……ちなみにこれも独り言」

    バルクホルン「ぐっ…! ……ならばこれも独り言だが、初戦も我がカールスラントの勝ちは確定だな」

    シャーリー「なんか聞こえるなー? 結果は出るまでわかんねーぞぉ?」


51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/29(火) 23:59:03.69 ID:YG9JZGa70
     
    エイラ「あんな独り言があるかよ…(寝言で会話より無理があるぞ)」

    美緒「何故かふたり一緒に並んでいるしな?」ワッハッハ

    ミーナ「……誰のおかげでこんなことになってるのよ、まったく…」ハァ

    美緒「結局は痴話喧嘩に付き合わされてしまったが……まあ実際、訓練にはなっているか」

    エイラ「いや、ただのノロケだろ? コレ」

    サーニャ「…仲良しなんですね……(いいなぁ)」

    芳佳「ふたりとも頑張れー!!」ワクワク



    エーリカ「……」ブゥウン


    ルッキーニ「……っ(もうちょっと!)」ブゥ


    エーリカ「…


    ――ゥゥウ

     
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 13:10:56.41 ID:X/8zoukK0
     
    ペリーヌ(始まりまし……っ! ルッキーニさん!?)

    リーネ「 …ハルトマンさん、始まった途端に急降下!?」



    ルッキーニ「にゃあ!」ダダダ


    エーリカ(……やっぱりねー)ヒュ


    ルッキーニ「あぁーん! あたんないっ!?」


    エーリカ「バレバレだよぉー?」ブゥゥン



    バルクホルン「……仕込んだな?」

    シャーリー「んー、さすがだなぁ。 ハルトマンのやつ」

    バルクホルン「おい」

    シャーリー「……」ムシーン

    バルクホルン「…チッ」


58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 13:12:50.30 ID:X/8zoukK0
     
    エイラ「…まだやってるぞ? 大尉達」

    ミーナ「放っておきましょう」

    芳佳「わぁー!? すごい! ルッキーニちゃん、いきなり攻撃!?

    美緒「今回のような開戦ルールにおける、一種の奇襲戦術だな」

    美緒「ヘッドオンからの交差後、互いに尻を向け速度も出ている状況から始まるため、普通ならばある程度距離が開いた状態から互いに旋回……そこから各々の戦術行動に入るのが定石だ」

    芳佳「そうなんですかー!」

    エイラ「“ソウナンデスカー”って、次は宮藤がやるんだぞ?」

    ミーナ(……えっ?)

    美緒「しかし開始と同時に急停止、または急旋回等することでいきなり相手の背後を取り、そこから初太刀を放つなどの奇襲も希にある」

    美緒「決闘などの精神性を尊重した場では好まれる行為ではないが、決まれば最小の消費で最短の成果が期待できる」

    芳佳「なるほど…。 でもルッキーニちゃんの奇襲は失敗しちゃいましたね?」

    美緒「直前まで互いを正面に見ているからな。 実際バレずに行うのは至難の業だ」

    美緒「ルッキーニは訓練もせずにかなり上手くやってみせたが、減速が僅かに早かった。 ……流石にハルトマンには通用せん」

    サーニャ(ふたりともすごい…)


59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 14:09:08.59 ID:X/8zoukK0
     
    エイラ「………でもルッキーニいい感じじゃないか? 一方的に攻めてるぞ?」

    ミーナ「……さっきの攻撃で“下へ押さえつけた”のが効いてるわね」

    芳佳「ど、どういうことですか…??」

    美緒「……宮藤。 航空戦闘において、一般的にまず占位すべき目標はどこだ?」

    芳佳「え!? …えーっと」ワタワタ

    美緒「基本だぞ? とうに教えた筈だが…?」

    サーニャ「……ぅぇ…」ヒソ

    芳佳「 ……上ですっ」

    美緒「その通り。 基本的には高高度の確保が戦術位置の理想とされている」

    芳佳「ふぅ……。 ありがとう、サーニャちゃん!」ヒソヒソ

    サーニャ「うん…」

    ミーナ「さっきの奇襲……命中こそしなかったけれど、ハルトマン中尉が下へ回避したことでルッキーニさんは優位の確保に成功したわ」

    美緒「結果として今見える様に、上から狙い続けるルッキーニに対して逃げるハルトマンという状況になった訳だ。 ……先ほどの奇襲の真意がここにあったとすれば、ルッキーニの策ではないな?」

    ミーナ「おそらくシャーリーさんね」

    エイラ「ほえー…」


60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 14:22:01.52 ID:X/8zoukK0
     
    芳佳「……あれ? じゃあハルトマンさんは何で上に逃げなかったんですか??」

    美緒「いい着眼点だ、宮藤!」

    芳佳「えへへ //

    美緒「……サーニャ、わかるか?」

    サーニャ「ぇ…! ……えっと、多分…上に弾が集まっていたからだと思います」

    美緒「正解だ」

    エイラ(……少佐がめんどくさい感じになってきたな)

    ミーナ「あの子は感も鋭いから先を越して下降したけど、きっと攻撃は少し上気味に集まって下に押さえつけられたのね」

    美緒「射撃センスの塊であるルッキーニの土俵だな。 上下で上手く狩場の構図になった」

    芳佳「すごーい! 何で皆そんなに色々わかるんですかー!?

    エイラ「…お前なー。 コレぐらい知っとけよなー?」


    ミーナ「……美緒」

    美緒「うむ。 そうは言ってもハルトマンだ。 …止まっている相手に防戦一辺倒は不自然だな」

    ミーナ「私達の見えないところで、何か起きてるわね…」


61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 14:52:42.82 ID:X/8zoukK0
     
    ルッキーニ「~っ(全然あたんない~!)」ダダダ


    エーリカ(このまま弾切れ待ってもいいけど、……トゥルーデがうるさいだろうなぁ)ブゥゥウン

    エーリカ「…でも、アレはちょっとやっかいかな?」


    ルッキーニ「……」
    。
    〇
    (シャーリー『いいか、必ず太陽を背にしろ? だからスタートは逆に太陽を背にされた位置につけ、…さり気なくだぞ?』)
    〇
    。
    ルッキーニ「せっかくシャーリーが教えてくれたんだから、あてなくちゃ…!」ダダダ


    エーリカ「……ルッキーニうまいなぁ。 けん制されて回り込めないや(まっぶしぃー!)」ヒュヒュ

    エーリカ(“高さ”と“方位”、…どっちから取り返そうかな?)

    エーリカ「ん~………じゃ、下から抜こっと」ブゥゥン



    バルクホルン「あの位置は……太陽か。 ハルトマンめ、気を抜きすぎだ」

    シャーリー「フフッ(いいぞ! 落ち着いて詰めろルッキーニ)」ニヤニヤ


62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 15:22:08.95 ID:X/8zoukK0
     
    バルクホルン「………どこかの調子者が勘違いしていそうだが、この程度であいつは撃てないな」

    シャーリー「状況も差し引いて5分以上だなー。 ルッキーニの技術ならミスはないし」

    バルクホルン「……つまらない入れ知恵だ。 指示者のミスだな、これは」

    シャーリー「遠吠えが聞こえるなー?」ドコダー?

    バルクホルン「相対位置に依存したシューティングなど、ネタがわかれば避けるのは児戯だ。 1対1で使う戦術ではない」

    シャーリー「……」ポリポリ

    バルクホルン「まあ、“股下の隙”をついて終わりだろう。 …あっけないな」

    シャーリー「…………はあ!? おい、近接戦じゃねぇんだぞ??」バッ

    バルクホルン「おや? 独り言だったんだが……盗み聞きか? 趣味が悪いなリベリアン」

    シャーリー「ぐぬっ! ……へンッ! この状況からルッキーニの射撃を掻い潜って、ストレーガの高度性能と馬力をチギれるのか?」

    バルクホルン「らしくない台詞だ。 マシンスペックだけで結果が出るならお前も苦労はないんじゃないか?」


63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 15:48:04.75 ID:X/8zoukK0
     
    バルクホルン「世界トップクラス……メッサーシャルフ社最新機のフルポテンシャルをあいつが出せれば、あの状況など簡単に引っくり返る」

    シャーリー「(シャルフはBf201みたいな駄作もあるじゃん)……自分だって機体性能に拘ってるじゃねぇか。 ルッキーニだってちゃんと履きこなせてるっつーの!」

    バルクホルン「スペックもこちらが優れていると言っているんだ」

    バルクホルン「……そういえばファロット社のG55シリーズの搭載エンジンも“カールスラント製”だったなぁ? 道理で性能がいい筈だー!」ジロー

    シャーリー「……(チッ、バレてたか)」プイ

    バルクホルン「といっても、我がカールスラントチームの勝利に揺るぎはない。 特別に咎めないでおいてやろう」ドヤァ

    シャーリー「……そんな上手くいくかよ…」

    バルクホルン「やはり何もわかっていないなリベリアン。 生活態度に難はあるが、奴もカールスラント軍人だ」

    シャーリー「だから?」

    バルクホルン「やるときは確実にやる!」

    シャーリー「……そうですか」


64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 16:12:51.46 ID:X/8zoukK0
     
    ルッキーニ「~っ! うじゅーー!!」ダダダ

    エーリカ「(いくぞぉ、ルッキーニ?)……ぜんそく~!ィィン


    ゥゥン――


    ルッキーニ「!? にゃっ!!」



    リーネ(わっ、速い…!?)

    ペリーヌ「!!(流石は中尉! 距離が開いていても、同じ縦軸で真下を潜ることでルッキーニさんの狙いから一瞬逃れましたわ!)」



    ルッキーニ「うじゅじゅっ? う、うしろ……!」クル

    エーリカ「シュトルムッ」フィィン


    ブォオォオ――


    ルッキーニ「ひゃっ!!?」


65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 16:32:36.24 ID:X/8zoukK0
     

    ――オォオオン……


    ルッキーニ「――……あ、ありぇ? …ハルトマンどこ……?」ワタワタ


    『上だよー』


    ルッキーニ「ぇ……?」チラッ

    ルッキーニ「――あにゃっ!? まぶしぃ~~!!!


    ンッ


    ――ビャッ


    ルッキーニ「ぁ」

    エーリカ「よし。 チョコもーらいっ♪」


    ピッピィーー



    リーネ「そ、それまでー!

    ペリーヌ「ルッキーニさんが被弾しましたので、…先鋒戦はカールスラントチームの勝利ですわ!」ビッ


66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 16:52:30.51 ID:X/8zoukK0
     
    シャーリー「げぇー!? なんだよ今の急加速?? あいつ単独だとあんな動きもできるのか!?」

    バルクホルン「あれが緩急というやつだ、リベリアン」



    ミーナ「やるわねぇ、フラウ」

    美緒「やはり天才か…。 形成を意に介さず、単純な能力だけで勝利するとは」

    エイラ「まだ余裕ある感じだったな?」

    サーニャ「ハルトマンさん、…すごい……!」

    芳佳「ま、負けちゃいましたね? 坂本さん…」

    美緒「わっはっは! どうした宮藤? 気持ちを切り替えろ、…次はお前だぞ!」ベジッ

    芳佳「ふぁっ!? はいぃ…!」

    ミーナ「(……えっ??)…あの、美緒?」

    美緒「ん? ミーナも次だろう? こちらの副将は宮藤だ、ひとつ揉んでやってくれ!」

    芳佳「よ、よろしくお願いしますっ!」ペコリ


67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 19:15:31.93 ID:X/8zoukK0
     
    ミーナ「……」

    美緒「? …どうかしたか?」

    ミーナ「……貴女が出るんじゃないの?」

    美緒「いや? 私は宮藤のサポートだ」

    ミーナ「…飛ばないの?」

    美緒「……まあな」

    ミーナ「……」

    美緒「……?」

    ミーナ「本当に飛ばないの? それとも……」

    美緒「っ ……何が言いたい?」ジ

    芳佳「えぇ? あの、坂本さん!? ミーナ中佐!?

    エイラ「…なんだ? こっちも痴話喧嘩かー?」

    サーニャ「エイラ……危ないから…」ヒソヒソ


68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 19:31:57.02 ID:X/8zoukK0
     
    ミーナ「どうして宮藤さんに任せたの?」

    美緒「訓練のためだ」

    ミーナ「嘘よ! シャーリーさんの話に貴女が乗り気だったのは知ってるわ!

    美緒「考えを変えたんだ。 ……何をむきになっている?」

    ミーナ「貴女こそっ! 私達に隠れてむきになっているんじゃないの!?

    美緒「っ!!」

    芳佳「あぁー、あの…。 喧嘩は――」

    エイラ「やめとけって宮藤? なんか大尉達のノロケとは雰囲気違うぞコレ(怒ってる意味もわかんねーし)」

    芳佳「で、でもエイラさん……」

    サーニャ「芳佳ちゃん。 危険だから…」フルフル


69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/30(水) 19:55:53.61 ID:FljcV041O

    完全に夫婦喧嘩に見える

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/30(水) 19:59:06.15 ID:DHb9nA/Ko

    これは夫婦喧嘩ですね

71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 20:34:01.67 ID:X/8zoukK0
     
    美緒「………何の話か知らんが、ミーナの考え違いだ」

    ミーナ「……どうして惚けるの? 心配しているのがわからない?」

    美緒「…こいつらのいる前で変なことを言うな、中佐」

    ミーナ「……」

    芳佳「――ふたりとも! 喧嘩はダメですっ! やめましょう!?」バッ

    エイラ(アイツすげーな……)

    サーニャ「芳佳ちゃん…」

    ミーナ「…………ごめんなさい、宮藤さん。 本気でやらせてもらうわね?」

    芳佳「えっ?」

    美緒「ミーナ…!」

    ミーナ「取り乱してごめんなさい、坂本少佐。 ……私が勝ったら後ほどふたりでゆっくり話しましょう?」

    美緒「……」

    ミーナ「……」

    美緒「………宮藤は関係ないだろう?」

    ミーナ「なら貴女が飛んで頂戴?」

    美緒「……」


72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 20:38:08.88 ID:X/8zoukK0
     
    ミーナ「…準備があるから、行くわ」プイ


    ツカツカツカ…


    美緒「……(すまない、ミーナ)」

    芳佳「坂本さん…?」

    美緒「しかたない。 勝つぞ、宮藤?」

    芳佳「え? えっと、…はい!


    エイラ(なんか、よくわかんねーけど…)ハラハラ

    サーニャ(怖かった…)ドキドキ


75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/02(金) 15:36:41.79 ID:OMwILw2DO

    ミーナさんもやっぱ強えのかな?

76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/02(金) 18:59:28.80 ID:1aB8z8Loo

    尻圧でネウロイを撃破する程の持ち主だぞ?相当だよ

77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/02(金) 22:45:24.88 ID:l2/HWQ0z0



    副将戦(ミーナ vs 芳佳)



    ミーナ「……(美緒…。 最近の様子を見ていてまさかと思っていたけどやっぱり…っ)」


    芳佳「ぅ……どうしよう」

    美緒『宮藤、聞こえるか?』ガザ

    芳佳「あ、はい! 聞こえます!

    美緒『よし。 こちらも感度良好だ』

    芳佳「…あの、坂本さん? ミーナ中佐が怖いです」

    美緒『すまん。 どうやら中佐を怒らせてしまったようだ。 油断するな』

    芳佳「えっあの、…本当に大丈夫なんですか!?」

    美緒『……宮藤』

    芳佳「は、…はい」

    美緒『実力の差が明らかな相手に勝つにはまず気持ちで負けないことだ。 わかるか?』

    芳佳「は、はいっ」


78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/02(金) 22:51:04.08 ID:l2/HWQ0z0
     
    美緒『気合を入れろ、宮藤! 特に中佐が相手ならば、そこにこそお前の勝機はあるっ!』

    芳佳「え、そうなんですかっ!?」

    美緒『そうだ! 戦場で迷うな宮藤! …絶対勝つ、復唱っ!!

    芳佳「ふぁっ!? はいぃ! ……ぜったいかぁーつ!

    美緒『まだ足りんぞ!! 絶っ対かぁあつっっ!!!!』


    芳佳「ぜぇーったいにかぁーつ!!」



    美緒「よぉーし! よくなった!」

    芳佳『はいっ!』

    エイラ「……なーにやってんだ、宮藤のやつ?」

    サーニャ(芳佳ちゃん、がんばれ…)


79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/02(金) 23:41:32.39 ID:l2/HWQ0z0
     
    バルクホルン「……ミーナ。 よりにもよって宮藤相手に本気で戦うとは…」

    シャーリー「いや、まだ始まってねーから」

    バルクホルン「私にはわかる。 一見静かだが、あの状態が特に恐ろしい」

    シャーリー「……」

    バルクホルン「あのプレッシャー…、待機中声もかけられなかった。……今のミーナは手加減しない。 危険だ」

    シャーリー「……ごめん、宮藤」ナムー

    バルクホルン「何故少佐を出さなかった! お前が私に一矢報いる唯一の手だったぞ!?」

    シャーリー「ふざけんな! あたしはお前なんか秒殺だよっ!」

    バルクホルン「そっちに噛み付くな!! 何故宮藤がこんな目にあっているのか聞いている!」

    シャーリー「知らねーよ! 少佐が決めたんだから! あたしは少佐に飛んで欲しいって頼んだよ」

    バルクホルン「見苦しいぞ! 責任のが――」
    エーリカ「あんまり熱くならないでよトゥルーデ? 私のチョコが溶けちゃう」ステテ

    バルクホルン「っ……ハルトマン! …戻ったのか」


80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/02(金) 23:42:58.56 ID:l2/HWQ0z0
     
    エーリカ「ただいまー」

    バルクホルン「なにがただいまだ。 始めから真面目にやらないから相手の術中に――」

    エーリカ「結果に勝るものなしっ! ギブ・ミー・チョコ!」

    バルクホルン「……まったく」ゴソゴソ

    エーリカ「GMC! GMC!」

    バルクホルン「ほら。 ご苦労だったな」スッ

    エーリカ「へっへーん! 3枚コンプリート!」ヒョイ

    バルクホルン「計画的に消費するんだぞ?」

    ルッキーニ「シャーリー…」トボトボ

    シャーリー「おかえり、ルッキーニ」

    ルッキーニ「……ごめん…負けちゃった」

    シャーリー「いいよ。 よく頑張ったな、偉いぞ?」ナデナデ

    ルッキーニ「ん…。 …にひひ //


81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 00:01:54.05 ID:QLBpHYJt0
     
    シャーリー「あたしの作戦がちょっと甘かったな。 ごめん」

    ルッキーニ「ねえ、どうすればあたし勝てたのかな?」

    シャーリー「(…お?)そうだなぁ…。 後で少佐に聞いてみるか」

    ルッキーニ「うん!」

    シャーリー「よしよし。 手伝ってくれてサンキューな? ……これやるよ」スッ

    ルッキーニ「うじゅあー! ホワイトチョコー!!

    シャーリー「ミルクチョコもクラッカーも今切らしてんだけど、これでもいいか?」

    ルッキーニ「やたぁー! ありがとシャーリー!!」

    ハルトマン「……」チラ

    ハルトマン「トゥルーデ~?」

    バルクホルン「他所は他所だ」

    ハルトマン「厳しいなぁー」

    バルクホルン「…そんな事を言ってる場合ではないぞエーリカ? ミーナのやつが久々に人間相手に本気だ!」

    エーリカ「……あー、宮藤か…。 勝てないね、流石に」


82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 00:19:01.00 ID:QLBpHYJt0
     
    シャーリー「ハルトマンもかよ。 …中佐が強いのは知ってるけどさ? 少佐は勝算あるって言ってたぞ?」

    バルクホルン「それは普通に考えた場合だ!ミーナがこんなことで全力を出す訳がないんだ。 普通ならば!」

    エーリカ(自分で“こんなこと”って言っちゃってる…)

    バルクホルン「ミーナめ……何があったかは知らないが、宮藤にトラウマを与える様な事になれば許さんぞ…!」フンス

    シャーリー「いや、それはないだろ」

    ルッキーニ「芳佳やられちゃうの?」

    エーリカ「んー……あっ! でもミーナ、扶桑のウィッチ苦手って言ってたから案外いけるかもよ?」

    バルクホルン「…それは意味が違う」



    ペリーヌ「おふたりとも準備はよろしくて?」ブゥゥン

    リーネ「頑張って、芳佳ちゃん…」ポソ

    ペリーヌ「……ちょっとリーネさん? 審判の立場を揺るがす言動は控えてください!」

    リーネ「ひゃっ! …ご、ごめんなさい」

    ペリーヌ「………えー。 では、準備がよろしければ始めてください!


83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 00:32:05.92 ID:QLBpHYJt0
     
    芳佳「――絶対勝つ…ぜったいかつ……」ゴニョ ゴニョ

    芳佳「……よしっ!

    美緒『準備はいいな?』

    芳佳「はいっ! 絶対勝ちます!!

    美緒『よぉし! 行けっ、宮藤!』

    芳佳「はい!!」ブゥウン



    ミーナ「……」ブゥゥン


    芳佳(えーっと……交差したらなるべく早めに旋回。 ……それから…発見、上昇――)



    ミーナ「……」フィィン


84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 00:39:01.32 ID:QLBpHYJt0
     
    エイラ「お、動き出したぞ?」

    サーニャ「始まる…」

    美緒「…いいぞ。 そのまま速度を上げて交差だ!(対人航空戦の基本行動は叩き込んであるが、相手が相手だ。 …臨機応変に指示を出してやらんとな)」ジィー


    美緒「……? ミーナのやつ、魔法力発光?(ストライカー…ではないな。 固有魔法か? ……このタイミングでだと?)」


    エイラ「ミーナ中佐も案外ルッキーニみたいなことやったりしてな?」

    サーニャ「……それはないと思うけど…」


    美緒「…っ!!(しまった! まずいっ!!)」





    ミーナ「……接敵

    芳佳(…よし、もうちょっと)


    ――ゥウンッ
     
     
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 00:49:55.80 ID:QLBpHYJt0
     
    芳佳(はじま――)

    美緒『みやふじぃいいっっ!!!!』キーン

    芳佳「わぁっ!?!? さかも――」グ


    ァン

    ヒュ


    芳佳「――……え?」

    美緒『呆けるなっ!! 狙われている! 回避機動をとれ!!』

    芳佳「えっ!? は、はいっ!」ワタワタ


    ミーナ「……外れた?」ブゥゥン

    ミーナ「………美緒ね(魔眼に観察されてたのね。 …面倒だわ)」

     
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 01:09:40.28 ID:QLBpHYJt0
     
    シャーリー「おいおい、中佐…」

    バルクホルン「……」

    エーリカ「うわー、エグい。……ぁむ」モグモグ

    ルッキーニ「あれ! あたしと同じことやってるー!?」

    バルクホルン「確かにそうだが、あれは次元が違う。 空間把握の魔法によって全方位クリアなミーナは相手を目視する必要がない」

    ルッキーニ「にゃ?」

    バルクホルン「ルッキーニ少尉のような急旋回もそれに合わせた減速もいらず、ただ開始と同時に振り向きもせず“撃つだけ”で決められるだろう」

    ルッキーニ「えぇー!? ずるーい!」

    シャーリー「狙いも目視無しでできるのかよ!?」

    バルクホルン「おおよそ、らしいがな? 勿論、厳しい訓練を積んでいる」

    シャーリー「宮藤相手に大人気ねぇ……」


87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 01:13:39.46 ID:QLBpHYJt0
     
    バルクホルン「ただ、視野が広くとも物理的な無理はある。 無茶な体制や、片手などの変則撃ちは精度が落ちるため常用はしない」

    バルクホルン「――が! 件の奇襲戦術の場合、目標は隣接している。 ……予め警戒されない限りミーナなら100%成功する」

    ルッキーニ「……でも芳佳よけたよね?」パク

    シャーリー「少佐だろうなぁ。 向こうででっかい声が聞こえた…」チラ

    ルッキーニ「ふーん」モグモグ

    エーリカ「…ミーナの能力、1対1でも結構やっかいだよね? ミーナぐらいの実力があれば応用もできるし」

    バルクホルン「そうだな。 加えてあの知力だ。 ……宮藤が相手なのは心苦しいが、我がチームの全勝は決定したな」

    シャーリー「ぐぬぅ……(頼むよ少佐ー、宮藤~!)」

    ルッキーニ「ねえハルトマン中尉! それあたしにもちょーだい?」

    エーリカ「ん? そっちのと交換ならいいよ」


94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 18:12:43.63 ID:QLBpHYJt0
     
    芳佳「っ……はぁ、…っぜぇ…」ブゥゥン

    美緒『宮藤! 周り込まれている!』

    芳佳「ど、どこですかっ…!?」

    美緒『左だっ! 撃ってくるぞ、避けろっ!!


    ブゥゥウン


    ミーナ「……」ダダダ


    芳佳「わぁ~っ!!」フ

    美緒『離れろ宮藤! 距離を置いて立て直せっ!!』

    芳佳「で、でも坂本さん! なんだかさっきから上手くいきません!

    美緒『敵はお前の位置と動きが常に見えている。 先ほどからずっと死角を使って好き放題されているぞ!』

    芳佳「そんなーっ!?」


95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 18:15:07.25 ID:QLBpHYJt0
     
    美緒『私がいなければ100度負けていたが、弱気になるな宮藤! 』

    芳佳「で、でもどうすれば……」

    美緒『馬鹿者ー! お前も扶桑の魔女なら気持ちを強く持て!!』

    芳佳「は、はい! ……ぜったいかぁーつ!」

    美緒『その意気だ! こちらも打って出るぞ!?』

    芳佳「了解! でもどうするんですか? 今のところ撃つチャンスもないですけど」

    美緒『手はある。 ……いい頃合だ、そろそろミーナにも死角ができただろう』

    芳佳「え? どういうことですか??」

    美緒『恐らくミーナは、もうお前の能力や飛行パターンを把握し終えている筈だ』

    芳佳「えぇー!?」ガーン

    美緒『今までの攻撃は様子見に過ぎん。じきに仕留めにくるぞ?』

    芳佳「な、何とかしなくちゃ!!

    美緒『……そこがチャンスだ宮藤』

    芳佳「へ?」


96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 18:42:49.08 ID:QLBpHYJt0
     
    美緒『値踏みを終えたミーナには今“思考の死角”が存在する。 想定外の事態には弱いはずだ』

    芳佳「なるほど!(すごい、坂本さん!)」

    美緒『中佐の想定する上を行け、宮藤!!』

    芳佳「はいっ!! ………あれ? えっと…、具体的にはどうすればいいんですか?」

    美緒『言葉の通りだ。 今までを上回る飛行をしてみせろ!

    芳佳「ええぇ!!? 急にそんなの無理ですよぉー!

    美緒『気合が勝機だと言った筈だ! この場で成長するんだ、宮藤!!』

    芳佳「そ、そんなぁー!?

    美緒『弱気を捨てんかぁっ!!!』キーン

    芳佳「っ!?」ビクッ

    美緒『為せば成る! 復しょーうっ!!!

    芳佳「な、なせばなーるっ!

    美緒『そうだ宮藤! 為せば成る!! 迎撃準備だ!』



    シャーリー「……なんか少佐が1番エキサイトしてるみたいだな?」チラ

    バルクホルン「流石だ。 頭が下がる」

    シャーリー「……(なにがだよ…?)」


97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 18:54:09.05 ID:QLBpHYJt0
     

    ヨロヨロヨロ


    エイラ「た、タスケテくれ…」ヘナヘナ

    サーニャ「~…」ヨロヨロ

    シャーリー「だいじょぶかー?」

    エイラ「少佐のヤツ…。 わ、私達が横にいるのに怒鳴りすぎだ」ベタン

    エーリカ「サーにゃん大丈夫?」

    サーニャ「……」クテ

    バルクホルン「少佐も本気だな。 ……しいて言えばだが、ミーナはイレギュラーに弱いことを少佐も知っているだろうから、何か奇策を狙っているか?」

    シャーリー「なるほど、それで…。 宮藤は意外性ナンバーワンだからなぁ(……もしかしていけるか?)」ニヤ

    バルクホルン「はしゃぐなリベリアン。 毛ほどの可能性だ。 それを逃せば万にひとつも勝ち目はない」

    シャーリー「はしゃいでねぇ!」ムガー

    バルクホルン「うるさい。 …ミーナが決めに行ったぞ?」

    シャーリー「!」クル


98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 18:58:23.34 ID:QLBpHYJt0
     


    ミーナ(さあ、詰めるわよ。 宮藤さん)ブゥゥン


    芳佳(っ 上手く追えない…!)


    ミーナ「……」ダダ


    芳佳「わっ!」ヒュ


    ミーナ「……」グ


    芳佳(っまた見えなく――)

    美緒『来ているぞ宮藤! ブレイクだ、右へ旋回しろ!!

    芳佳「くっ!!」グルン


    ミーナ(美緒のサポートが的確ね。…でも、旋回戦闘はこっちの術中よ)ダダダ

    ミーナ(宮藤さんの力を受け止める程に高出力の震電だけど、垂直上昇さえしなければシザーズ戦〈※急旋回による背後の取り合い〉では私が有利)グ


    美緒『宮藤、旋回軌道が甘い!! 半径をもっと小さくとれっ! 機体が流れている!』

    芳佳「ぐくぅ…っ!(つ、強すぎて上手くバランスが…っ)」グルン


99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 19:26:44.82 ID:QLBpHYJt0
     
    美緒『……徐々に内側を取られつつある。 踏ん張れ宮藤! ここで何としても後ろにつくんだ!』

    芳佳「はぁっ……ふっ…!」ブゥゥン


    ミーナ(うふふ。 今の機体で高度なマニューバはまだ無理よ、宮藤さん? すぐに捕まえるわ)

    ミーナ(……でも、宮藤さんも扶桑の魔女。 …底力が出るとするなら――)グ

    ミーナ「…フッ!ブゥウン



    シャーリー「はやいっ!? スプリットSで切り替えした!」

    エイラ「すげぇー。 あの高さでよく海面に落ちないな…」

    バルクホルン(……少佐はドッグファイト〈※尻尾の追いかけ合い。巴戦〉に持ち込みたかったようだが、ミーナには宮藤の動きが丸見えなために逆旋回で首を合わせられたな。 いずれにしろ、今の宮藤が旋回率でミーナに勝るのは無茶だが)

    ルッキーニ「あーん! よしかぁー!」


100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 19:49:51.05 ID:QLBpHYJt0
     
    美緒『宮藤! 避けろぉ!

    芳佳「!?」


    ミーナ「後ろ……とったわ!」ダダダ

    ミーナ(これで決まるかしら?)フィィィン


    芳佳「…やぁっ!!ブ


    グンッ


    ミーナ「!(やっぱり“捻りこみ”…!)」

    ミーナ「…ッ(だけど想定していれば、被せる事も可能よ!)」グンッ


    芳佳「ふぅっ!」クルッ

    芳佳「!? (あれ!? いない!)」

    美緒『読まれている! 宮藤ぃ、後ろだっ!!

    芳佳「そんな!? ……ぐっ!」


101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 20:16:57.80 ID:QLBpHYJt0
     
    美緒『諦めるな宮藤ぃっ!! お前の力を見せろぉ!!!』

    芳佳(そうだ……まだ終わってない! 為せば成るっ!!)キッ


    ミーナ(チェックよ!)チャキ


    芳佳「(なんとか…ここから!)っ」グリッ


    ヒ

    ――ス


    ミーナ「!!?(えっ、消えた??)」



    シャーリー「!? おい、どうした宮藤のやつ!? 急に高度が落ちたぞ!

    エイラ「トラブルか!?」

    サーニャ「芳佳ちゃん…!」

    ルッキーニ「よしかぁー!!」

    バルクホルン「……!? 違うっ!」

    エーリカ「…おおっ。 宮藤やるぅー!」

    バルクホルン(急落下と減速で攻撃をやり過ごし、且つ敵を前に行かせた!? どうやってあんな動きが…!)


102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 20:20:12.41 ID:QLBpHYJt0
     
    美緒「…………あの機動、…まさか!

    美緒「……零戦脚魔女の秘儀、“木の葉落とし”…!! あいつがこの窮地で編み出したと言うのか!?」

    美緒「……」

    美緒「ふ…。 まったく宮藤、お前というやつは……ふふっ」ククク



    美緒『わっはっはっはっは!! 今だ! 上昇しろ、宮藤!』

    芳佳「ふんっ!!」ブ


    ブゥゥ


    ミーナ「ッ!?」フィィィン


    芳佳(後ろとった!)チャキ

    美緒『わっはっは! 撃てぇ! 宮藤ぃー!!』

    芳佳「……ぜったいかーつ!」ダダダ


104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 20:36:18.95 ID:QLBpHYJt0
     
    ミーナ「クッッ!!!」ブゥゥウン


    ヒュ ヒュ


    芳佳「!!」

    美緒『なにっ!?』



    シャーリー「すぅっげぇー!!! 避けたっ!!」ウォー!?

    ルッキーニ「あにゃー!! なんでぇ~~!?」ガーン

    サーニャ「え、エイラ……!?」

    エイラ「サーニャ、アレは中佐だ! 私はココにいるぞ!?

    バルクホルン「……ミーナの空間把握は、エイラの未来予知やラウラの感覚加速に並ぶ“超感覚”だ。 反射に近いレベルで情報の取得ができる」

    エーリカ「トゥルーデ。 ラウラは私しかわかんないから…」

    バルクホルン「さらに、集中すれば範囲や精度も上がる。 ……捻りこみに備えていたのが幸いしたようだな。 背後を取られたことに逸早く気づけた」

    エイラ「確かに私でも避けられるけどさぁ。 …中佐、本気すぎじゃないか?」

    エーリカ(ていうか、もう元々の喧嘩はどっかいったね?)


105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/03(土) 20:44:29.31 ID:QLBpHYJt0
     

    ミーナ「ッ……」ブゥゥン


    芳佳(下へ…!?)

    美緒『追え、宮藤! 視界はオールレンジでも身体の死角は有る! 背後を離れるな!!』

    芳佳「りょ、了解!」ブゥゥン


109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 02:42:57.97 ID:xKsiHGMB0
     
    ミーナ「……(完全にはりつかれたわね…)」ブゥゥン


    芳佳「ふん!」ダダダ


    ミーナ「ッ…」ヒュ ヒュ

    ミーナ「……」ダダダ


    芳佳「わわっ!?」ググ

    美緒『大丈夫だ! 所詮は牽制。 ミーナとて、フリーハンドの後方射撃はそうそう中らん!』

    美緒『それよりも海面ぎりぎりだ、落ちるなよ?』

    芳佳「うわっと! …はいっ」タタ


    ミーナ「……」フィィン

    ミーナ「…この辺ね」ヒュヒュ


110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 02:55:11.70 ID:xKsiHGMB0
     
    ミーナ(………後が大変だけど、ごめんなさいね。 宮藤さん)


   ゥウンッ


    美緒『速度で振り切るつもりか。 戦術の選択に余裕がなくなってきているな』

    美緒『……震電の土俵だ、宮藤!』

    芳佳「ふぅ!!」ビュゥゥン


    ミーナ(………今ね)グイ


    グンッ


    芳佳「あっ! 急に上へ――!?

    美緒『!? …………しまった!! 宮藤っ、高波に――』

    芳佳「――うわぁっ!!!?


    ザーンッ……




    ペリーヌ「……宮藤さん、海面への落下により失格ですわ! よってカールスラントチームの――」

    リーネ「芳佳ちゃんっ!!」ブゥゥウン

    ペリーヌ「あ、ちょっとリーネさん! ちゃんと笛を…っ!」


111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/04(日) 03:10:13.29 ID:2KgbZCqqO

    そうきたか…

    しかも木の葉落としなんて中2心をくすぐる設定の技が出るとはw


112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 03:20:24.80 ID:xKsiHGMB0
     

    ……ブクブクブク


    芳佳「――っぷはぁ! ……はぁぷっ」バシャ

    リーネ「芳佳ちゃん! 捕まって!?」グイ

    芳佳「り、リーネちゃん? …ありがとう」


    ブゥゥウン


    ミーナ「大丈夫、宮藤さん? 怪我はない?」

    芳佳「はい、大丈夫です…」ケホッ

    『~~!!』ガガガ

    『』ブッ

    芳佳「すみません…。 インカム壊れちゃいました……」

    ミーナ「気にしなくていいわ。 貴女のストライカーも直ぐに回収させるわね?」

    ミーナ「…リーネさん、私も手伝うわ。 宮藤さんを基地に運びましょう」

    リーネ「はい」
     

113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 03:23:18.66 ID:xKsiHGMB0
     
    エイラ「……やっぱ中佐かー」

    ルッキーニ「うじゅぅ~…。 よしか負けちゃったぁ~」

    サーニャ「芳佳ちゃん……大丈夫かな…?」

    エイラ「あんだけやって、結局自滅はナイなー」

    シャーリー「こら、エイラ」ポコ

    エイラ「イテッ!」

    エーリカ「……」

    バルクホルン「……ミーナめ…! 何て事をっ!」ギリギリ

    エーリカ「まぁ、一応ルールには則ってるよ。 ……あれさ、魔法で波が来るの知ってたよね?」

    バルクホルン「もっと普通に勝てただろっ!?」

    エーリカ「難しかったんじゃない? さっきの宮藤すごかったし」

    バルクホルン「……まあ確かにあの動きには驚いたが、しかしだな――」

    エーリカ「あーもう、姉馬鹿なんだからぁ…。 トゥルーデも気が多いね、まったく」

    バルクホルン「なにがだっ!」


114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 03:29:31.83 ID:xKsiHGMB0
     


    ――――



    ――



    ―



    芳佳「……ありがとうございます。 ミーナ中佐、リーネちゃん」ベチャ

    『宮藤ぃーー!』


    タッタッタッ


    美緒「無事かっ!? 宮藤!」

    芳佳「坂本さん! …はい、私は平気です」

    美緒「そうか。 よかった」ホッ

    芳佳「あの、すみません。 失格になっちゃいました…」

    美緒「それはいい。 …お前はよくやった、期待以上の働きだったぞ?」

    芳佳「本当ですか!?」

    美緒「ああ。 まさか木の葉落としまでやってしまうとはな!」

    芳佳「こ、粉落とし…? お蕎麦の茹で加減ですか?」キョトン


115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 03:33:59.16 ID:xKsiHGMB0
     
    美緒「お前が捻りこみを中佐の逆宙返りに返された時に出した技だ。 木の葉落としと言う」

    芳佳「えっ、そうだったんですか!? 私、あの時は夢中で…」

    美緒「零式戦闘脚が絶世期の頃に、私を始め扶桑の魔女達が使用した技だが……またひとつ株を取られてしまったか? わっはっはっ!!

    リーネ「芳佳ちゃん! 凄かったよ?」

    芳佳「でっでも、そんな……自分でもあまり覚えてないですから!」ワタワタ

    美緒「流石扶桑の撫子だ! …本当にこの場で腕を上げるとはな」

    芳佳「えぇー!? だって坂本さんが出来るって…!」ガーン

    美緒「わっはっはっ! そうだ! 為せば成る!! ……しかしそんな簡単に強くなれるなら、誰も苦労などないだろう?」

    芳佳「ええ~!? …坂本さん、ひどいですよぉー!」ムー

    美緒「すまんすまん、そう膨れるな。 お前の場合は日々の努力があったればこそだ」ポン

    芳佳「む~!」


116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 03:40:32.42 ID:xKsiHGMB0
     
    美緒「とりあえず風呂に行くぞ? 夏とはいえ、そのままでは風邪をひく。 …その後は今の模擬戦の検討だ」

    芳佳「……はぁい」スタスタ

    リーネ「芳佳ちゃん、私も一緒に行くよ!」ブゥゥン

    芳佳「うん、ありがとうリーネちゃん」

    美緒「そうだな。 よし、リーネも検討会に加われ!」スタスタ


    ミーナ「……待ちなさい坂本少佐ッ!


    美緒「」クル

    ミーナ「……」ブゥゥン

    美緒「…ミーナ」


    ミーナ「………話があります」

    美緒「……」


117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 03:46:09.95 ID:xKsiHGMB0
     
    芳佳「あ、あの坂本さん…?」

    美緒「…お前達、先に行っててくれ」

    リーネ「………はい。 …行こう、芳佳ちゃん? 私、ストライカー脱がなきゃ」クイ

    芳佳「う、うん…」


    スタスタスタ…



    ミーナ「……」

    美緒「……」

    ミーナ「…美緒。 あなた――」

    美緒「誤解だ、ミーナ」

    ミーナ「……じゃあどうして最近はストライカーを履かないの? ユニットの不調なんて嘘でしょ?」

    美緒「……」

    ミーナ「……」


118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 03:48:08.15 ID:xKsiHGMB0
     
    美緒「…すまん。 それは嘘だ」

    ミーナ「美緒…」

    美緒「しかし、お前が心配している様な事は無い。 誤解だ」

    ミーナ「………貴女は。 …私がどうして貴女の嘘に目をつむっていたのか、分かってはくれないのね?」フルフル

    美緒「落ち着けミーナ! ……白状しよう」

    ミーナ「……」

    美緒「…魔法力を節制していたんだ」

    ミーナ「節制…?」

    美緒「やはりシールドを出せた頃に比べ、魔法力の量は減っているからな。 …501の任務に備え、普段の消費は極力避けていた」

    ミーナ「で、でも……この間のネウロイの時だって…」

    美緒「それに関しては本当にすまなかった。 少し神経質になり過ぎていて、妥協した」

    ミーナ「そうだったの…」


119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 03:53:22.18 ID:xKsiHGMB0
     
    美緒「……ミーナの危惧した事などは無いから心配するな。 宮藤の補佐も“こいつ”でやったのだから」フィィィン

    ミーナ(……たしかに魔眼はまだある…)

    美緒「一年前とは違うさ! はっはっは!」シュルル

    ミーナ「はぁ…。 もぅ、…そういう事は一言相談して頂戴? こっちは気が気じゃないわ」

    美緒「すまなかった。 反省しよう」

    ミーナ「……こちらこそ勘違いしてごめんなさい。 とりあえずは安心したわ」

    美緒「(……)…では、私はもう行くぞ?」

    ミーナ「あら? 大将戦、観ないの?」

    美緒「団体の決着はついただろう? 次の予定まで時間もあるし、宮藤の経験を定着させてやりたい」

    ミーナ「そうね。 …私もデスクワークに戻りたいけど、ここの収集がちゃんとつくまで心配だから居ることにするわ」

    美緒「そうか。 あのふたりは好きにやらせておけばいいだろうが、他の者は戻らせて構わんと思うぞ?」

    ミーナ「ええ。 残りたい人だけで観るわ」

    美緒「…ではな」スタスタ


122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 16:25:56.55 ID:xKsiHGMB0
     
    バルクホルン「…さて、そろそろ現実というものがお前にも理解できたか? リベリアン」

    シャーリー「んぁ?」ポカン

    バルクホルン「………まだカールスラント軍の秀逸を理解できんか。 悲しい奴だ」

    シャーリー「え? あ、あぁ……そういやそんな話だったな」

    バルクホルン「開き直るかと思ったが惚けてきたか。 大敗を喫したからといって…」

    シャーリー「あははっ! 変な奴! あたしは始めっからお前とあたしの勝負のつもりなんだけど?」

    バルクホルン「卑怯な言い訳だな? 見苦しいぞリベリアン」

    シャーリー「勘違いすんな。 お前が勝手に保険かけてただけだろ?」

    バルクホルン「つまらん妄言で自分を慰めているのは貴様だろう? 全敗が怖いか?」

    シャーリー「っ…」ムッ

    エーリカ(いつにも増してイチャイチャだねぇー)

    エイラ(……そろそろ飽きてきたな)ボリボリ

    サーニャ(…ねむぃ…)


123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 17:18:12.81 ID:xKsiHGMB0
     
    ルッキーニ「……シャーリー、もうバルクホルン泣かせらんないの?」

    バルクホルン「おい、なんだそれは…?」

    シャーリー「いんや、ルッキーニ! ……あたしが直接泣かす! 袖ビッショリにさせるから見てな!?」

    バルクホルン「いいだろう。 ならば戦闘だ!

    エイラ「(あ~ぁ) ……お? ペリーヌが戻ってきたぞ?」


    ブゥゥウン


    ペリーヌ「大尉達はまだ言い争っていますの?」フワッ

    エイラ「だな」

    サーニャ「お疲れ様です、ペリーヌさん」

    ペリーヌ「……まぁ元々わたくしには関係のないことですし、勝負もつきましたからこれで失礼させていただきますわ」ブゥゥン

    バルクホルン「何処へ行く、ペリーヌ・クロステルマン中尉っ!」

    ペリーヌ「ぇ?」


124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 17:22:27.07 ID:xKsiHGMB0
     
    バルクホルン「まだ模擬戦演習は終わっていないぞ? 持ち場に戻れ!

    ペリーヌ「へっ!? その、しかし勝負は――」

    シャーリー「わりぃペリーヌ。 ……頼む!」

    ペリーヌ「……」ガックリ

    エイラ「ナハハー! 災難だなペリーヌ? ……私たちはそろそろ部屋に戻らろうサーニャ? 眠そうだ」

    サーニャ「うん……ごめんね、エイラ…」ウトウト



    ――――



    ――



    ―



125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 17:56:28.08 ID:xKsiHGMB0
     


    大将戦(バルクホルン vs シャーリー)



    バルクホルン「少しは粘れよぉー! リベリアン!」


    シャーリー「うっせー!! 最速で負かしてやるよぉー!」



    エイラ「なんで私まで……」ブゥゥン

    ペリーヌ「リーネさんが戻ってしまわれたんですから、当然代役が必要ですわ」

    エイラ「お前ひとりでやれよ……」

    ペリーヌ「わ、わたくしひとりに面倒事を押し付ける気ですの!? ご自分だけ逃げるなんて許されませんわよ!」

    エイラ「少佐たちは帰ってるじゃねーか…。 サーニャも部屋に戻ったのに……」

    ペリーヌ「おだまりなさいっ! その笛は貴女が吹きなさいっ!! いいですわね!?」

    エイラ「……」パク

    ペリーヌ「……えー。 ではおふたりとも準備がよろしければ、お好きにどうぞ?」ファサ

    エイラ(テキトーだな)ピョロロ~


126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 18:11:43.17 ID:xKsiHGMB0
     

    バルクホルン「よし」ブゥ


    シャーリー「とりゃ!」ブゥゥウン


    ――ブゥゥウンッ


    バルクホルン「……」グ


    シャーリー「……」グ


    シャーリー(バルクホルンの奴は…?)キョロ

    シャーリー「(くそ、逆旋回しちまったか)」


    バルクホルン「フッ……(シザーズ戦か。 残念だったな?)」


    シャーリー(あいつ、ほくそ笑んでるだろうな……)

    シャーリー「……こうなったら、少し煽ってみるか。(レシプロじゃまだ決着つけてねーし)」


127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 19:17:17.42 ID:xKsiHGMB0
     

    ブゥゥウン


    バルクホルン「フフフッ(私の後ろを取れるものなら取ってみろ?)」ジャキッ

    バルクホルン「――ん? なんだあいつ……銃に手もかけていない」


    シャーリー「……ベー」ベー


    バルクホルン「なっ!


    シャーリー「ヘヘッ」ニヤニヤ


    バルクホルン「ッ!! ……おのれ、どこまでもふざけた奴め…」


    シャーリー「あはははー! 追い抜いてみろぉー?」チョイチョイ


    バルクホルン「」イラ

    バルクホルン「……お得意のスピード勝負か? いいだろう。 …カールスラント軍人をなめるなぁー!!


129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 20:25:27.91 ID:xKsiHGMB0
     
    シャーリー「おー、来たなぁー? ノリがいい所は認めるぞぉー!」ブゥゥウン

    バルクホルン「ほざくなぁあー!!」ブゥゥ



    ルッキーニ「いっけぇーシャーリー! かっとばせー!!」

    ハルトマン「なーんか違う勝負が始まった(今撃ったら勝つんじゃない?)」

    ミーナ「――あまり長引くようだと困るわね」スタスタ

    ハルトマン「あ、ミーナおかえり。 なにしてたの?」

    ミーナ「宮藤さんのストライカーの回収手配をね。 今、向こうで準備してもらっているけど……回収班長と整備士長に皮肉を言われたわ」

    ハルトマン「ミーナに言っちゃうってことは、相当なんだね~?」

    ミーナ「勿論言葉は選んでいたわよ? ……今回は私が落としたに等しいから、耳が痛かったわ」

    ハルトマン「ところでさ、ミーナはどっちが勝つと思う?」

    ミーナ「そうねぇ……。 単純に能力を比べるなら、やっぱりトゥルーデに軍配が上がるかしらね」


131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 20:33:19.44 ID:xKsiHGMB0
     
    ミーナ「ただ…」

    ハルトマン「ただ?」

    ミーナ「……相手がシャーリーさんだし」
     
    ハルトマン「…………やっぱり?」

    ミーナ「ええ」



    シャーリー「~♪」


    バルクホルン「ッ……」


    ビュゥゥウンッ


    シャーリー「……やるなぁー! でも、あたしはまだまだ飛ばせるぞぉー?」フィィイン

    シャーリー「いっけぇー!」ギューン


    バルクホルン「!?


    シャーリー「あっはははー! やっぱレシプロじゃあたしのが速いなー!


    バルクホルン「チッ……!」ジャキ


132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 20:36:58.74 ID:xKsiHGMB0
     
    シャーリー「いやっほーぅ! きもち――」


    ダ


    シャーリー「――おぅわ!?」ヒュ ヒュ


    バルクホルン「……付き合ってられるか」ダダダ


    シャーリー「だぁー!! おまっ…! まてって……おいっ!?」ヒュ


    バルクホルン「どうした? 後ろががら空きだぞ?」ダダダ


    シャーリー「…んのぉ~~! (聞こえねえけど何か言ってやがる)」

    シャーリー「でも、あたしのが断然速いんだから後ろを取られても平気さ」フィィイン

    シャーリー「ふんっ!!ギューーン


    バルクホルン「あ、あいつ! ……無理やり振り切った!?

    バルクホルン「ぐっ、なんてでたらめな…!」


133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 20:49:57.76 ID:xKsiHGMB0
     
    シャーリー(このまま“周回遅れ”にして後ろをとってやる!)ビュゥゥン


    バルクホルン(…大きく曲がるな? ターンをしないということは、後ろを取るつもりか)

    バルクホルン「フンッ! いくら速かろうと、戦場の空にコースなどない」



    ミーナ(シャーリーさん、速さにものを言わせて、引き離したそのままトゥルーデを追いかけるつもりね…)

    エーリカ「…らしくないんじゃない、シャーリー? 単機だとあんな感じなんだ」

    ルッキーニ「シャーリー! いっけぇー!」キャッキャ

    ミーナ「……そうねぇ。 でも極端に秀でた能力を押す戦術は、そのシンプルさだけにとても厄介なものよ」

    ミーナ(……けど――)

    エーリカ「でもさ、あんなガムシャラに飛んでたらトゥルーデ相手にはキツイよ」

    ミーナ(――フラウの言うとおり、先に回り込まれて頭を抑えられているわ)

    ミーナ「……トゥルーデを振りまわすのなら、少なくともあの旋回性のまま更に加速しなければ駄目ね」

    エーリカ(それって無理じゃん…)


134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 21:02:10.75 ID:xKsiHGMB0
     
    バルクホルン「内側がガラ空きだ」ブゥゥン


    シャーリー「チィッ! 回り込まれた! ヘッドオンかよ」


    バルクホルン「速い線を追うより、正面を捉えて点を撃った方が早い」ダダダ


    シャーリー「ぐっ!? あぶねぇ!!(2丁だと弾幕が厚い!)」ヒュ ヒュ

    シャーリー「……このやろっ!」ダダ


    バルクホルン「っ……」ヒュ


    シャーリー「…


    ブゥゥウンッ


    バルクホルン(……仕留め損ねたか。 だが…)グルン

    バルクホルン「やつは…?」キョロ

    バルクホルン「…(右へ逆旋回! ……並飛行か、よし)」

    バルクホルン(フフッ、シザーズ戦なら必ず私が後ろをとってやろう……。 そして私を追うならば、また正面を抑えて叩く)

    バルクホルン「詰めたな。 時間の問題だ、リベリアン」ドヤ


135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 21:08:09.05 ID:xKsiHGMB0
     


    ――――



    ――



    ―



    暫くして



    バルクホルン「……」ブゥゥン

    バルクホルン(思った以上にしぶとい! ……いや、私の未熟さか)



    ミーナ「……」

    ルッキーニ「ふわぁ~~む…。 …んにゃ…」ウトウト

    エーリカ「………長いよ」

    ミーナ「…妙ね? シャーリーさんはずっと攻めっ気が無い。逃げに徹しているかの様だわ」

    エーリカ「というか、逃げるしか出来ないんじゃない? トゥルーデのせいでさー」

    ミーナ「……そうなのかしら?」

    ルッキーニ「ん~……首いたい…。 飽きた」

    ミーナ(いいえ、多分違う。 ……よく見ると、ヘッドオンからの交差後は必ず右へ旋回しているわ。 シザーズ戦が不利なシャーリーさんは逆旋回を避けるために慎重になる筈の場面よ…?)


136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 21:17:01.75 ID:xKsiHGMB0
     
    ミーナ「……右旋回…。 相手と逆旋回になって並飛行なら位置は……。 同旋回ならトゥルーデは内側を取りにいくから――」

    ミーナ「… まさか――」

    ルッキーニ「ぅじゅ~」バフッ

    ミーナ「!?」

    ルッキーニ「ん~…」ヒシ

    ミーナ「…………ルッキーニさん、動き辛いわ。 離して頂戴」

    ルッキーニ「ん~だってぇ……、シャーリー長いんだもん…」

    ミーナ「……疲れたなら無理に居なくても良いのよ?」

    ルッキーニ「んん…」

    ミーナ「……」

    ルッキーニ「……」ヒシ

    ミーナ「……はぁ、もぅ」ギュ

    ルッキーニ「~♪」

    ミーナ(…何を狙うにしても、魔法力の運用差で長期戦は絶対的に不利になるわよ? シャーリーさん)ナデナデ

     
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/04(日) 21:28:41.05 ID:vPkSDFWAO

    ルッキーニかわいい

140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/04(日) 23:28:02.90 ID:2KgbZCqqO

    俺もミーナさんに甘えたいんだが

137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 21:18:51.76 ID:xKsiHGMB0
     

    シャーリー「フフーン!(どうだ、定速でもこんだけ速ければ中々あたらないもんだろ?)」ブゥゥン


    バルクホルン「しぶとい奴め…!」チッ

    バルクホルン(戦闘力以上に秀でた生存力……なるほど、優秀なウィッチだ)

    バルクホルン「……次策を使うのは癪だが、勝ち方を変えるか」

    バルクホルン(そろそろ奴も、勝負に出たい筈だろう)


143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 18:10:11.35 ID:nnm2wOUY0
     
    シャーリー「…はぁ……ふぅっ…(魔法力使い過ぎたかな? いい加減こっちもやり返さないと)」ブゥゥン

    シャーリー「!(バルクホルンの動きが少し鈍い……あいつも消耗してきたな)」

    シャーリー「…チャンス! 踏ん張れあたしぃ!」フィィン


    シャーリー「ぅらぁぁああ!!ギューーン


    バルクホルン「!?」



    ルッキーニ「~…」ウトウト

    ミーナ「……シャーリーさん大丈夫かしら、あんな無茶して」ナデリ

    エーリカ「わぁ……あれってどうなってんの? 魔法?」

    ミーナ「恐らく固有魔法を応用してるんだと思うわ。 念動魔法の張力で無理矢理体を安定させつつ超加速しているのね……さっきより速度に加え小回りも大きく上がっているわ」

    エーリカ「いやいやいや、あんなスピードであんな風に曲がれないでしょ!?」


144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 18:28:17.94 ID:nnm2wOUY0
     
    ミーナ「応用といっても、私達が普段行っている銃の反動制御と変わらないのよ。 でもフラウの言うとおり、人ひとりの質量があれだけのスピードで飛ぶエネルギーを制御するにはかなりの魔法力と技術がいるわ」

    ミーナ「……体にかかる負担も増えるでしょうから、身体強化に使う魔法力の循環率も上がって、それがまた代謝と消耗を促すわね」

    エーリカ「……まずいんじゃないの、シャーリー?」チラ

    ミーナ「危なくなったらペリーヌさん達に通信して、すぐに止めてもらいましょう」



    シャーリー「っ……!!(やば…、身体が痛え! あ、熱いっ!?)」

    シャーリー「…でもっ……これ、ならぁ!!」フィィィン


    ュゥウウン


    バルクホルン「!」


    シャーリー「……っしゃあ! 尻とったぞ、バルクホルン!!」チャキ


145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 18:42:07.35 ID:nnm2wOUY0
     
    シャーリー「今までのお返しだぁー! くぅら――」


    バルクホルン「……フンッ、釣れたな」


    ブゥゥウンッ

    キィーッ


    シャーリー「!??」


    バルクホルン「……」フィィン
    シャーリー「うわっ!? ぶつか――」キキーッ


    バルクホルン「はぁあっ!!」ブンッ


    バゴォオオォオオン



    エイラ「お、おい…すごい音したぞ…!? 激突したんじゃないのか!?

    ペリーヌ「ひ…ひいぃっ……そんな…!? どうしましょう!!」ガーン


146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 18:52:18.77 ID:nnm2wOUY0
     


    …………



    ……



    シャーリー「~~っ!!

    シャーリー「~……?」キョロ

    シャーリー「……」

    シャーリー「…………あ゛ー、ビビった…」ヘナ

    バルクホルン「よし」

    シャーリー「っ……バルクホルン!! 危ねえだろうが! 急に止まんなよっ!!

    バルクホルン「私はお前と違って下手な無茶は打たない」

    シャーリー「はぁ?」

    バルクホルン「全て予定通りと言うことだ。 武器を見ろ」

    シャーリー「へ? ……あ!

    バルクホルン「私とお前の銃は壊れた」


147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 19:06:25.78 ID:nnm2wOUY0
     
    シャーリー「おい、まさかこれ狙ってわざと…!?」

    バルクホルン「私がお前に後ろを取られるわけないだろう? 自分の優位に浸った奴の虚は付きやすいからな」

    シャーリー「い、いちいち腹立つ言い方しやがってぇ…!」ムカー!


    ジャキッ


    シャーリー「っ!?」ビク

    バルクホルン「お前に攻撃の術はもう無いが、私の得物はもうひとつある」

    シャーリー「……」

    バルクホルン「……」


    ブゥゥウン


    ペリーヌ「お、おふたりともお怪我は!?」アセアセ

    エイラ「……なんだこの状況…?」


149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 22:40:42.90 ID:nnm2wOUY0
     
    バルクホルン「心配ない。 訓練銃器が壊れたが、怪我はない」スッ

    ペリーヌ「はっ…はひぃ……よかったですわ…」ホッ

    エイラ「よくわかんねーけど、決着はついたのか?」

    バルクホルン「ああ、敵は無力化した。 私の勝――」
    シャーリー「まてよ」

    バルクホルン「……なんだ、言い訳か? 見苦しいぞ」

    シャーリー「まだあたしは負けてない」

    バルクホルン「悔しいか。 悪いが事実は――」
    シャーリー「ルールを忘れんなよ、堅物! あたしはまだ被弾してない。 勝ちたきゃちゃんと撃てよ?」

    バルクホルン「……」

    ペリーヌ「ちょっとシャーリーさん、何をおっしゃって…」


150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 22:52:12.87 ID:nnm2wOUY0

    バルクホルン「いや、見直したぞシャーリー。 お前にもそういう気概があるとはな?」ジャキッ

    シャーリー「……」ジ

    ペリーヌ「え? ば、バルクホルン大尉も……その、なにも顔に向けなくても」

    エイラ「ほっとけよ。 早く終わらせてくれ」

    バルクホルン「……目は閉じていろ。 顎を引け」


    シャーリー「っ…」ギュッ


    バルクホルン「……」グ







    カチッ……

     
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 23:07:54.64 ID:nnm2wOUY0
     
    ペリーヌ「……」

    エイラ「……」

    シャーリー「………?」パチ

    バルクホルン「…? どうした、ジャムりか?」カチカチ

    シャーリー「

    バルクホルン「…いや、そんなはずは……」

    シャーリー「……プッククク…」

    バルクホルン「

    シャーリー「クッ…はははは!! サンキューマイゴッド!

    バルクホルン「……は?」

    シャーリー「弾切れだっつうの、それ」

    バルクホルン「な…!?」ガビン

    ペリーヌ「まぁ!」

    エイラ「……奇跡ダナ」


152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 23:18:02.91 ID:nnm2wOUY0
     
    シャーリー「あーっはははは! 利き手の武器で殴ってくれてありがとなぁーバルクホルン?」

    バルクホルン「なんだと……??」

    シャーリー「まっさかマジで弾切れ来るとは思わなかった! あははははー、怖かった~!」アハハ

    バルクホルン「き、きさまぁ~!!///」カァー



    エーリカ「んーよくわかんないけど、トゥルーデも弾切れっぽいね?」ジー

    ミーナ「ええ。 うふふ」クス

    エーリカ「トゥルーデついてないなぁ、漫画みたい」

    ミーナ「ふふ、そうね。 シャーリーさんの名シナリオだわ」

    エーリカ「…どういうこと?」チラ


153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/05(月) 23:36:35.44 ID:8XyfEVYfO

    おしえて☆ミーナさん!

154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 23:43:57.26 ID:nnm2wOUY0
     
    ミーナ「フラウは気付いてたかしら? シャーリーさん、擦れ違いからの旋回が全て右回りだったこと」

    エーリカ「? ……あぁー、そう言われてみればそうだったかも。 それがどうかしたの?」

    ミーナ「トゥルーデは訓練仕様の機関銃を両手に2門装備していたわ。 私達も知っている通りあの子は片手で銃を取り回すから、自身の側面まで射撃範囲が延びるわね?」

    エーリカ「うん」

    ミーナ「ネウロイの装甲を破るための火力強化がメインだから、基本的に両手で撃ち分けるなんてことは少ないけど――」

    ミーナ「正面に捉えていない相手を牽制等で撃つ場合は、当然相手が位置する側の銃で撃つわ」

    エーリカ「それはそーだよ」

    ミーナ「つまりシャーリーさんは、トゥルーデの左に並ぶ様に飛び続けていたの。 それで片方の弾切れを誘っていたのかもしれないわね」

    エーリカ「左に……?」

    ミーナ「ヘッドオンから交差後、ふたりが逆旋回したらどうなるかしら?」

    エーリカ「…シャーリーが右だから、トゥルーデが左旋回して……あ、左側にシャーリーがくるね!

    ミーナ「反対にふたりとも右旋回した場合も、その後が巴戦になるかどうかに関わらず、旋回性能で上回ったトゥルーデが右回りするシャーリーさんの内脇に入り込むから…」

    エーリカ「なーるほど、左で撃つね」

    ミーナ「ええ」


155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 23:57:00.22 ID:nnm2wOUY0
     
    エーリカ「…でもさ、ミーナ? じゃあシャーリーはトゥルーデが武器破壊してくる事も読めてたってこと?」

    ミーナ「どうかしらね? トゥルーデが残弾を意識して、頻射した方の武器で殴る可能性もあるし。 そもそもあんなシチュエーションをあてにすることがありえないわ」

    ミーナ「さっきも言ったけど、片方の弾切れで火力を落とすつもりだったことが、偶々功を奏したんじゃないかしら」

    エーリカ「結局運じゃん!」ビシ

    ミーナ「うふふ、おもしろいお話でしょ?」ニコ

    エーリカ「……ミーナ、結構楽しんでたんだね?」

    ルッキーニ「ん……なんの話~…?」モゾ

    ミーナ「ほらほら終わったわ、ルッキーニさん。 しっかりしなさい?」ポンポン

    ルッキーニ「…おわったの…? シャーリー勝った…?」

    ミーナ「ふたり仲良く引き分けです。 もういいかしら?」

    ルッキーニ「ん~……ありがとちゅーさ」

    ルッキーニ「……」グシグシ

    ルッキーニ「んゅ~~…っ!」ノビー


156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/06(火) 00:01:30.61 ID:sE2+hN750
     
    ミーナ「さてと。 …トゥルーデは不満でしょうけど、結果は出たからこれでお終いね」クル

    エーリカ「ミーナ、どうすんの?」

    ミーナ「震電の回収を始める様“お願い”してくるわ」

    エーリカ(バツが悪いのか、ミーナの腰が低い)

    ミーナ「……貴女達も観戦はお終いよ。 いつまでもフラフラしてちゃ駄目ですからね?」スタスタ

    エーリカ「はいはーい」

    ルッキーニ「ん~…シャーリーまだ上にいんの?」ジー



    シャーリー「はぁ~~! おっかしかった。 あるんだなぁ、こういうこと」

    バルクホルン「ッ……」グヌヌ

    ペリーヌ「……あ、あのー。 ではやはり…」

    バルクホルン「……」

    ペリーヌ「これは、その……痛み分けと申しますか…」

    エイラ「引き分けで終わりにして良いんだろー、大尉?」

    ペリーヌ「ちょっ!? エイラさん!」


157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/06(火) 00:11:23.79 ID:sE2+hN750
     
    エイラ「なんだよ? 間違ってねーだろ? 私はもう部屋に戻りたいんだよ」

    バルクホルン「……ああ。 全く納得いかないが、大将戦はドローだ」

    ペリーヌ「!」

    バルクホルン「…釈然としない結果だが、我がチームは圧勝した。 カールスラント秀逸の証明は成った」

    エイラ「オワリだよな? じゃあ笛鳴らして私は戻るかんな」パク

    ペリーヌ「……ですわね。 …えー、両者戦闘不能によりこの勝負は引き――」
    シャーリー「だから早まるなってば」

    ペリーヌ「ぇ?」

    エイラ「……までゃにゃんかあんにょはー?」ピョロロ~

    シャーリー「誰が戦闘不能だって? ……なあバルクホルン?」ポン

    バルクホルン「……いい加減にしろ。 規則くらい守れ」ジロ

    シャーリー「守ってるよ? だからルールに従って、あたしが勝つ」ニッ

    バルクホルン「なにを…!?」


158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/06(火) 00:30:18.11 ID:sE2+hN750

    シャーリー「場外は負けだろ?」フィィン

    バルクホルン「ッ

    バルクホルン「(超加速で私を下に!?)……きさ――」

    シャーリー「バーイ♪」

    バルクホルン「まッ!?」ガクンッ


    ズン


    バルクホルン(…………ぐぉおお!!!)バッ


    ガ


    シャーリー「ぅおう!?」ガクンッ


    ズズン

    ビューーン


    ペリーヌ「や、ちょっと!? 大尉達が!」

    エイラ「ふぉちたぞ!?」ピィー


159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/06(火) 00:41:33.25 ID:sE2+hN750
     

    ビューーン↓


    シャーリー「おい! 離せっ!」ジタジタ

    バルクホルン「……くそ! 全然止まらない!!」ブゥゥン

    シャーリー「こら、馬鹿力! あたしま――」


    ボャーーーンッ



    ペリーヌ「……」

    エイラ「……」



    ルッキーニ「……シャーリー落っこっちゃった」ポケー

    エーリカ「……」



    ミーナ「」

    回収班長「」

    整備士長「」



160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/06(火) 00:47:21.07 ID:sE2+hN750



    ――――



    ――



    ―



    ブゥゥウン


    …ビシャン


    バルクホルン「ケッ…!」

    ペリーヌ「……大丈夫ですか、大尉?」

    バルクホルン「…ああ。 すまない……」

    シャーリー「ペッペッ……海水飲んじまった…。 腹壊すかも…」

    エイラ「自業自得だろー? …助けも済んだし、いい加減私は戻るかんな?」ブゥゥン

    シャーリー「…おお、ありがとう……」

    ペリーヌ「あっ! お待ちなさいエイラさん! ……で、ではわたくしもこの辺で失礼を…」ブゥゥン


    バルクホルン「……」

    シャーリー「……」


161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/06(火) 00:53:50.02 ID:sE2+hN750
     
    『シャーリーー!』

    『トゥルーデ~』


    ステテテッ


    シャーリー「…ルッキーニ」

    ルッキーニ「やったねシャーリー! バルクホルンの袖、びしょびしょだよっ!」キャッキャ

    シャーリー「……」


    バルクホルン「ハルトマン…」

    エーリカ「ミーナが、直ぐにシャーリーと一緒に来いってさ。 最近多いね? こういう落ち」ニシシ

    バルクホルン「……」

    エーリカ「楽しかった?」

    バルクホルン「…………うるさい」


162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/06(火) 01:06:59.03 ID:sE2+hN750
     


    ― 数時間後 ―



    宿舎 廊下



    シャーリー「っくしょぉ~。 風呂入ったのにまだ髪がギシギシだ…」ホカホカ

    バルクホルン「海水塗れで説教されていればな」ホカホカ

    シャーリー「……他人事じゃねぇだろぉ?」

    バルクホルン「お前のせいだ」

    シャーリー「誰かさんが独りで落ちてりゃ、あたしの髪もストライカーも無事だったんだけど?」

    バルクホルン「お前ごときに私が負けてたまるか」

    シャーリー「…カールスラント軍人だからか? やれやれ」

    バルクホルン「フッ…」クス

    シャーリー「あ…?」

    バルクホルン「……そういえばそんな話だったな」

    シャーリー「…おい?」


163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/06(火) 01:16:45.83 ID:sE2+hN750
     
    バルクホルン「……」チラ

    シャーリー「?」

    バルクホルン「シャーリー。 お前と私の勝負だからだ」

    シャーリー「はぇっ!? //

    バルクホルン「……ではな」クル


    スタスタスタ


    シャーリー「…………」

     
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/06(火) 01:36:46.40 ID:sE2+hN750
     


    エーゲル部屋



    バルクホルン「ふぅ……なんだか異様に疲れた…」スル

    バルクホルン(小一時間だけ、休むとしよう)パサ

    バルクホルン「……はぁ」イソイソ


    バルクホルン「………」


    バルクホルン「…」スヤァ


    もそもそ…


    バルクホルン「…?」チラ

    シャーリー「ごめん、もうちょっとそっち寄れる?」

    バルクホルン「ほぉあ!?」ビクッ

    シャーリー「っ!? ……どうしたんだよ? ビックリするなぁ」

    バルクホルン「…っ! それはこっちの台詞だ! 何故貴様が私のベットに寝ている!? い、いつ侵入した! //


166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/06(火) 01:39:11.40 ID:sE2+hN750
     
    シャーリー「え? いや、さっきまで話してたじゃん」ポカーン

    バルクホルン「ここは私の部屋だっ!!」

    シャーリー「知ってるよ」

    バルクホルン「なら勝手に入るな! 自分の部屋で寝ろぉ!!」

    シャーリー「あたしんとこ、今作業具で散らかってんだよ。 眠いし、面倒だからちょっと貸してよー?」モゾモゾ

    バルクホルン「今は私が使用している! いや、それ以前に貸す事など――」

    シャーリー「だから一緒に寝ればいいじゃん。 ほら、ふたりで丁度いいだろ?」ズイー

    バルクホルン「馬鹿を言うな! お前の胸と尻で狭い!

    シャーリー「あたし的に、ダブルベッドは邪道だなぁって思うんだよね。 部屋も狭くなるし」

    バルクホルン「何の話だ!!」

    シャーリー「照れんなよぉ~?」

    バルクホルン「ぐっ…! 寝る前から寝ぼけるなっ! ///

    シャーリー「お? 寝ていいのか?」

    バルクホルン「ち、違うっ! 出ていけ! ///」プイ


168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/06(火) 01:47:12.88 ID:sE2+hN750
     
    シャーリー「…しっかしお前、寝る時下着もつけないのな? 気持ちいいのか?」モソモソ

    バルクホルン「わっ!? やめろっ!! 触らっ…ひゃ!? //

    シャーリー「………」モソモソ

    バルクホルン「こらっ、リベリア…ンッ!? ばっ…変な所を……ッ!!//

    シャーリー「……やばい、楽しくなってきた」モゾモソモソリ

    バルクホルン「おいっシャーリー!? まて、っ…わかった! 寝ていいから! 寝て……やっ…!! ///

    シャーリー「~~♪」






    エーリカ「あーんもうっ!! うるさくてちっとも眠れないやい!」ガバッ



     【おわり】



169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/06(火) 01:47:57.86 ID:sE2+hN750

    (・×・)<オワッタナ

171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/06(火) 02:16:43.44 ID:sE2+hN750
     
    (・×・)つ <暇なヤツにドウダ?

    ――――――――――――――――

    シャーリー「ルッキーニの特別訓練をしよう」
    vip

    ミーナ「サーニャさんへチェック 」サーニャ「......///」
    vip

    ルッキーニ「シャーリーどこぉ…」 ???「ねぇ、あなた?」
    vip

    ミーナ「変質者の出現に注意してください」
    ココ: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394249221/

    ――――――――――――――――


172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/06(火) 02:20:38.93 ID:sE2+hN750

    ※特定のまとめ誘導に一応しないため上3つ気になればググって、どうぞ


177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/06(火) 19:24:23.73 ID:sE2+hN750

    レスありがとうございました

173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/06(火) 02:23:04.97 ID:7uI+NWzFo

    ルッキーニ好きですね
    ぼくもです


174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/06(火) 02:45:20.79 ID:eEieCaFNO

    乙

    でもこの後のベッドシーンは書かないんですかねぇ


175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/06(火) 11:17:14.39 ID:vpgnwFBvo

    後日 もっといちゃいちゃしてるシャーゲルの姿が!!

176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/06(火) 11:22:03.09 ID:HYBTKPFZ0

    乙

    全部読んだことあるやつだった!どれも好きだな。次も期待して待ってるぜ


170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/06(火) 02:04:00.02 ID:iHJw1tuAO

    (・×・)オツダナ



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この記事へのコメント

-名無しの三等兵 - 2014年07月31日 07:24:28

公式と言っていいかわからんけどコミックアラカルトでミーナはエイラに勝ってたな
他にも強い描写あった筈

-名無しの三等兵 - 2014年07月31日 10:04:50

シャーゲル最高や! 面白かった

-名無しの三等兵 - 2014年07月31日 12:09:02

我がカールスラント軍の飛行練度は世界一イイイイイイィィィィィ

-名無しの三等兵 - 2014年07月31日 21:49:42

正直最後の百合はいらなかった

-名無しの三等兵 - 2014年08月01日 06:29:52

ミーナさんの母性がたまらん

-名無しの三等兵 - 2014年08月04日 00:00:54

vipで書いてた頃のがピークだったけど、やっぱこの人のssはいいな

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