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【艦これ】時雨「あ、気が付いた?」

KC_shigure_01.jpg KC_zuikaku_01.jpg
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]:2014/04/09(水) 02:03:19.66 ID:xLMLdYdi0


    【艦これ】日向「ああ、新しく入る五航戦姉妹か。よろしく頼む」
    【艦これ】日向「もうこれ翔鶴に言わせろよ」

    これらの続編で設定も引継ぎしてます。

    今までは一気に書いて一気に貼っていましたが、今回は随時作りながら貼ります。
    前にも増して意味の無いまったり展開で、ペースは一日少しずつのつもりです。

    前作、前前作を読んでこのスレに到達した方は居たら是非報告下さい超歓迎します。
    よろしくお願いします。



    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396976599




続きものです!!

関連SS
【艦これ】日向「あー、暇だな」
【艦これ】長月「私の名は長月」
【艦これ】日向「君は私達に幸せになれ、とよく言う」

【艦これ】瑞鶴(おかしい)
:前回
【艦これ】時雨「あ、気が付いた?」
【艦これ】瑞鶴「彩雲より入電、地点18-90にて艦影6、艦種……全て重巡」
【艦これ】提督「あー、用意した部屋は無駄になったな」
(記事が更新され次第、閲覧できるようになります!)


ボリューム満点のSSでしたので、見やすくするため
わけて掲載させて頂きました。
作者様、スレタイ改変等、勝手なことをして申し訳ございません。
ご意見いただければすぐに修正させていただきます。
それでは本編をどーぞ【管理人】





239 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:34:49.15 ID:hEBgjQYe0





    提督「……はっ!?


    時雨「あ、気が付いた?」

    提督「何で時雨が……」

    時雨「物音がするんで起きたら僕の部屋の前で提督が寝てて」

    時雨「いや、寝てるって言うか……気絶してて」

    時雨「だから僕の部屋のベッドで寝かせてたんだ」


240 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:35:35.93 ID:hEBgjQYe0

    提督「すまんな……」

    時雨「別にお酒臭くはないけど」クンクン

    提督「えーっと、昨日の夜は……」

    提督「……」

    提督「……ああ」

    提督「思い出したくなかった……」

    時雨「何かあったの?」クンクン


241 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:36:19.15 ID:hEBgjQYe0

    提督「……今何時だ」

    時雨「朝の四時だよ」クンクン

    提督「四時か」

    提督「寝る気分でもないし、朝風呂でもするか。小浴場なら空いているだろう」

    時雨「僕も行っていい?」

    提督「いいぞ」

    時雨「やった!」


242 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:36:51.10 ID:hEBgjQYe0

    提督(問題を解決できる適切な事を言ったと思ったのだが)

    提督(……少し配慮が足りなかったかな)

    時雨「おっ風呂~♪ お風呂~♪」

    提督「……お前は気楽で良いな」ナデナデ

    時雨「む、僕の事ちょっと馬鹿にしてるでしょ」

    提督「羨ましいと思っただけさ」


243 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:37:29.59 ID:hEBgjQYe0

    提督「あーどうしたものか」ヌギヌギ

    時雨「何か悩んでるの?」ヌギヌギ

    提督「ちょっとな」

    時雨「よっ、と」ヒョイ

    時雨「……」クンクン

    時雨「提督のパンツ……くさい」クンクン

    提督「……自分から嗅いどいて何言ってんだ」

    提督「仕方ないだろ。お前らと違って体を構成する細胞が死んでいくんだから」

    時雨「艦娘のパンツだって匂いはするんだよ? 僕の嗅いでみる?」

    提督「せんわ、気持ち悪い」

    時雨「あはは」


244 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:38:21.83 ID:hEBgjQYe0

    提督「この時間帯の風呂は国民の血税で賄った無駄風呂だ」

    提督「しっかりと味わおう」

    提督「了解」

    時雨「背中洗うよ」

    提督「頼む」


245 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:39:01.53 ID:hEBgjQYe0

    提督「……時雨」

    時雨「どうしたの?」コネコネ

    提督「そこは股間だ」

    時雨「知ってるよ」モミモミ

    時雨「あ、硬くなってきた♪」モミモミ


246 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:39:37.38 ID:hEBgjQYe0

    提督「はぁ……同じ駆逐艦でも何故ここまで違いがあるのか」

    時雨「そんな事言っても下半身は正直だよ」シコシコ

    提督「言っておくがお前は普通じゃない」

    提督「変態だ」

    時雨「知ってるよ、それくらい」


247 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:40:13.80 ID:hEBgjQYe0

    時雨「……」シコシコ

    提督「何故こうなってしまったのか……」

    時雨「提督が僕を開発したからじゃないか」シコシコ

    提督「……人聞きが悪い事を言うな」


248 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:40:51.64 ID:hEBgjQYe0

    時雨「本当の事じゃないか」シコシコ

    時雨「提督が僕に無駄な事を考えさせるからだよ」シコシコ

    提督「お前が男性器を触ってみたいと懇願した時」

    提督「何としてでも断れば良かったか」

    時雨「遅いか早いかの違いだったと思うよ~」シコシコ


249 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:41:29.66 ID:hEBgjQYe0

    提督「お前、以前俺が尻を揉むと怒ったよな?」

    時雨「うん。だって仕事中じゃないか」シコシコ

    時雨「提督だって仕事中に僕のスイッチが入ったら困るだろ?」シコシコ

    提督「何度かあっただろうが」

    時雨「そうだっけ? もう忘れたよ」シコシコ


250 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:42:23.81 ID:hEBgjQYe0

    提督「もうそろそろかな?」

    時雨「ほら提督、こっち向いて」

    提督「……」クル

    時雨「よく出来ました」

    時雨「するの久し振りだね」

    時雨「……」スンスン

    時雨「うわ……提督のおちんちんくっさいよ……最悪だ……」

    提督「お前が洗う前に触るからだろうが」

    時雨「まぁ……そうなんだけどさ♪」


251 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:43:09.74 ID:hEBgjQYe0

    時雨「いただきまーす」カプッ


    時雨「……」レロレロ


    時雨「……」ジュブジュブ


    時雨「……」ピチャピチャ


    時雨「……」レロレロ


    時雨「……」ジュブジュブ


    提督「……っ


252 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:43:41.52 ID:hEBgjQYe0

    時雨「ひもひいいんら」(気持ちいいんだ)

    提督「……まぁ……な」

    時雨「はまんははまらもほむはよ」(我慢は身体の毒だよ)

    提督「毒程……美味い……」

    時雨「たひかにめ」(確かにね)


253 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:44:21.25 ID:hEBgjQYe0

    時雨「……」レロレロ


    時雨「……」


    時雨「……」バボ


    時雨「……」バボボボボボボボボボボ


    提督「!!!!!!!!」ビクッ


255 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:44:51.90 ID:hEBgjQYe0



    ~~~~~~~~~~



    時雨「……っはぁ! そろそろ提督も僕のを舐めてよ」

    提督「いつも思うのだが、さっきのは何なんだ?」

    時雨「気持ちいいでしょ? 無呼吸でおちんちんをバキュームし続けてるんだ」

    提督「……長月が聞いたら失神しそうだ」

    時雨「でも提督は凄いよ。最初の頃はこの技を出す前に射精してたじゃないか」

    時雨「今じゃこの位じゃ射精しなくなった」

    提督「褒めてもらって嬉しいよ……」


256 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:45:27.03 ID:hEBgjQYe0

    時雨「椋鳥やろ! 椋鳥!」

    提督「ああ」

    時雨「やっとスイッチ入って来たじゃないか」

    提督「お陰様でな」


257 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:46:03.45 ID:hEBgjQYe0

    提督「どこか痛くないか?」

    時雨「大丈夫だよ」

    提督「……」ピチャ

    時雨「あぁっ!! ……もう! 急に始めないでよ!」

    提督「……」ジュル

    提督「……」ピチャピチャ

    時雨「はぁ……っ!! ふあぁ!!」


258 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:46:32.09 ID:hEBgjQYe0

    提督「……」レロレロ

    時雨「んっ……提督も……ハァハァ……大分僕の弱いところがぁぁ!!

    時雨「……分かって来たじゃないか……ひぅっ!!


259 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:47:15.38 ID:hEBgjQYe0



    ~~~~~~~~~~



    提督「……時雨」

    時雨「……」ジュプジュプ

    時雨「……~は。分かったよ」

    時雨「さっきから僕の口の中で跳ね回ってたし」

    提督「……早くしろ」

    時雨「乱暴だなぁ」


260 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:48:12.09 ID:hEBgjQYe0

    時雨「バック?」

    提督「ああ」

    時雨「……ほら」

    提督「もっと腰上げろ」

    時雨「……はい、どーぞ」

    提督「……」ジュプ

    時雨「うっ……」


261 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:48:54.69 ID:hEBgjQYe0

    時雨「はぁ……どうだい……あぁ!!」

    時雨「自分の……娘みたいな……見た目の……女の子を……ハァハァ」

    時雨「犯す……!!! 気分は……?」

    提督「……」

    時雨「あんっ!!!」


262 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:49:31.09 ID:hEBgjQYe0



    ~~~~~~~~~~



    時雨「っ……あぁッ!!!! はぁッ!!!」

    時雨「んんっ、ぁっ……! あっあっあっ……あぁぁ……っひゃ!!」

    時雨「あっ……そこっ! そこぉ……弱い……ぃ!!!」

    時雨「駄目、あぁ、っうあぁ……!! 駄目っっ……!!

    時雨「……くる……あぁ!! も、もうきちゃう……!!!」

    時雨「ぁあ……ぁん! あぁぁ!! ……っっつ!!!」


263 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:50:08.78 ID:hEBgjQYe0



    ~~~~~~~~~~



    時雨「ハァハァ……」

    提督「はぁ……」

    時雨「……提督……ハァハァ……」

    提督「何だ?」

    時雨「……気持ち……良かった?」

    提督「……ああ」


264 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:51:25.02 ID:hEBgjQYe0

    時雨「えへへ……」

    時雨「提督……元気……無さそう……だったから」

    時雨「でもこれで……元気……出たでしょ?」

    提督「……実は昨日な」


265 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:52:20.82 ID:hEBgjQYe0



    ~~~~~~~~~~



    カポーン


    時雨「ふーん……瑞鶴さんとそんな事があったんだ」

    提督「お前は……俺がどう答えるべきだったと思う?」

    時雨「僕は、提督は間違ってないと思うよ」

    時雨「結局瑞鶴さんは自分もセックスして欲しいんだよ」

    時雨「きっと言い方が直接過ぎたから、少し照れてるだけさ」

    時雨「今日の夜辺りに襲ってみれば?」

    時雨「それで上手く行くんじゃないかな」


266 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:53:37.39 ID:hEBgjQYe0

    提督「……分かった」

    時雨「参考になったかい?」

    提督「俺が殴られたのはお前のせいだ」

    時雨「えっ!? 何で僕なんだよ」

    提督「うるさい! やっと分かった! 俺はお前に毒され過ぎていた!!」

    時雨「人をまるで毒を持った何かみたいに扱わないでくれるかな」


267 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 03:54:17.73 ID:hEBgjQYe0

    提督「心の根腐れ」

    提督「もしかして俺はもう手遅れなんじゃ……」

    提督「はぁ……」

    時雨「まぁ元気出しなよ」

    時雨「提督がみんなに嫌われても、提督のおちんちんの面倒くらいは僕が見てあげるから」

    時雨「ね?」


277 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 15:23:24.01 ID:hEBgjQYe0

    提督「時雨のせいで朝から疲れた」

    提督「食堂へ行こう」

    日向「……」

    提督「お、日向、おはよう」

    日向「……」

    日向「……」プィ


278 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 15:24:13.15 ID:hEBgjQYe0

    提督「無視された!?」

    提督「いつ以来だろう……」

    提督「というか何であいつは怒っているのだ?」

    提督「ん?」

    提督「……今度は瑞鶴か」


279 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 15:25:01.60 ID:hEBgjQYe0

    提督「瑞鶴君! おはよう!」

    瑞鶴「……」

    提督「今日も出撃日和だな!!」

    瑞鶴「……」

    提督「……昨日は本当に済まなかった」

    瑞鶴「……」

    提督「俺も少し気が動転していてだな」


    瑞鶴「……死ね」ボソッ

    提督「……」


    瑞鶴「……」スタスタ


280 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 15:26:00.09 ID:hEBgjQYe0

    提督「……行ってしまった」

    提督「……」

    翔鶴「提督、おはようございます」

    提督「……えっ」

    翔鶴「昨日の御怪我はもう大丈夫ですか?」

    提督「……」

    翔鶴「あの……提督?」

    提督「……翔鶴」

    翔鶴「はい?」

    提督「翔鶴っ!!!!!!」

    翔鶴「????」


281 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 15:27:08.74 ID:hEBgjQYe0

    提督「瑞鶴と日向が俺の事を無視するのだ!」

    翔鶴「……何をおっしゃっているのですか? 無視されて当然です」

    翔鶴「あ、日向さんはよく分かりません」

    提督「……」

    提督「……やはり昨日の発言は不味かったか?」

    翔鶴「私が想定しうる中で一番最悪なものでした」

    翔鶴「最悪過ぎて『まさか言わないだろう』と選択肢から消したり」

    翔鶴「そんな想定をした自分自身に嫌悪を抱く程の最悪な言葉選びでした」

    提督「……そんなにか?」

    翔鶴「はい」


282 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 15:27:46.36 ID:hEBgjQYe0

    翔鶴「はぁ……」

    翔鶴「何故貴方はあんな言い方をするのですか」

    提督「いや……暗い雰囲気を消し飛ばそうと思ってだな……」

    翔鶴「自分に対する信頼を消し飛ばしてしまった、と?」

    提督「……うまい」

    翔鶴「……朝から私に溜息ばかりつかせないで下さい」

    提督「……すまん」


283 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 15:28:30.63 ID:hEBgjQYe0

    翔鶴「とにかく、無視されても謝り続けて下さいね」

    提督「うむ……」

    翔鶴「私の方からも瑞鶴を説得をしてみます」

    翔鶴「その内、話す機会も生まれるでしょう」

    提督「分かった」

    翔鶴「私は艤装の整備もあるので、そろそろ食堂へ向かいます」

    提督「……翔鶴」

    翔鶴「はい?」


284 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 15:29:09.82 ID:hEBgjQYe0

    提督「俺はお前の妹を無神経にも傷つけた」

    提督「なのに……何故お前は俺の肩を持って、俺を助けてくれるんだ?」

    翔鶴「……提督は本当に馬鹿ですね」

    提督「……?」

    翔鶴「私との約束をもうお忘れですか?」

    提督「……」


285 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 15:32:11.75 ID:hEBgjQYe0

    翔鶴「……別にいいですけど」

    提督「……」

    翔鶴「失礼します」

    提督「待て」

    翔鶴「……」

    提督「傍に居てくれて……その、何だ……ありがとう」

    翔鶴「……では」スタスタ


286 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 15:33:33.04 ID:hEBgjQYe0

    提督「……」

    提督「愛想を尽かされなくて良かった」

    提督「俺も頑張らなくては」

    提督「さぁーて! 気合、入れて、謝るぞ!」


287 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/14(月) 15:35:24.63 ID:hEBgjQYe0

    翔鶴「……」スタスタ

    翔鶴「……」ピタッ

    翔鶴(覚えててくれたんだ……)

    翔鶴(元は提督から言って来た事だし、当たり前だけれど)

    翔鶴「……」


    翔鶴「んふっ!」


    翔鶴「……」スタスタ



    翔鶴「……」スタスタ



    木曾「な……何だったんだ今の……?」



292 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:46:27.39 ID:GX3m7KNe0



    一回目



    提督「ああ! 瑞鶴! 奇遇だな! 昼飯を一緒にどうだ?」

    瑞鶴「……」スタスタ

    提督「……本当に済まんかった!!! この通り!!!!」

    瑞鶴「……」スタスタ


293 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:47:03.82 ID:GX3m7KNe0



    二回目



    提督「瑞鶴! 食事の間、少しで良いから話を聞いてくれ!!!」

    瑞鶴「……」モグモグ

    提督「本当に悪かった!!!!」

    瑞鶴「……」モグモグ


294 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:47:33.00 ID:GX3m7KNe0



    三回目



    提督「出撃御苦労! 瑞鶴! ちょっと執務室で話がある」

    瑞鶴「……」スタスタ

    提督「……お話があるんだ」

    瑞鶴「……」スタスタ

    提督「お話……」

    瑞鶴「……」スタスタ


    翔鶴「……」


295 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:48:10.82 ID:GX3m7KNe0



    四回目



    ガラガラ


    提督「瑞鶴!」

    長月「うわっ!? 提督!??」

    木曾「おい!! 今は俺達が大浴場を使う時間だぞ!!!」

    瑞鶴「……」

    提督「瑞鶴頼む! 話を聞いてくれ!」

    瑞鶴「……」

    木曾「出てけつってんだろうが!!!!!!」ゴン

    提督「アガペッ!!!」


296 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:48:42.93 ID:GX3m7KNe0



    五回目



    提督「瑞鶴、俺と一緒に夕飯を食おう」

    瑞鶴「……」モグモグ

    提督「食わないか……?」

    瑞鶴「……」モグモグ


297 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:49:38.83 ID:GX3m7KNe0



    六回目



    提督「……食事が終わったら執務室まで……」

    瑞鶴「……」スタスタ

    提督「来てくれないよな……」

    瑞鶴「……」スタスタ

    提督「おやすみ……」

    瑞鶴「……」スタスタ


298 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:50:20.60 ID:GX3m7KNe0


    コンコン


    瑞鶴「……はい」

    翔鶴「私です」

    瑞鶴「……翔鶴ねぇか」

    翔鶴「別の誰かだと思った?」

    瑞鶴「……」

    瑞鶴「とりあえず座りなよ」

    翔鶴「ありがとう」


299 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:51:05.84 ID:GX3m7KNe0

    翔鶴「瑞鶴」

    瑞鶴「ん?」

    翔鶴「いい加減話くらい聞いてあげたら?」

    瑞鶴「……」

    翔鶴「あの人が馬鹿なのは今に始まった事じゃ無いでしょ?」

    瑞鶴「だって……」


300 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:51:36.98 ID:GX3m7KNe0

    翔鶴「私も瑞鶴が正直な気持ちを、それも言いにくい事を言ったのに」

    翔鶴「提督の対応が酷かったと思うわ」

    瑞鶴「そうよ! ……酷すぎよ」

    翔鶴「でも、瑞鶴は提督にどうして欲しいの?」

    瑞鶴「……」

    瑞鶴「翔鶴ねぇもそんな事聞くんだ」


301 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:52:11.83 ID:GX3m7KNe0

    翔鶴「別に提督の肩を持っているつもりも、貴女を責めるつもりも無いわ」

    翔鶴「私個人が気になるの」

    瑞鶴「……分かんない」

    翔鶴「そう」

    瑞鶴「……怒らないの?」

    翔鶴「何で怒るの」


302 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:52:45.50 ID:GX3m7KNe0

    瑞鶴「拗ねてるのに何も考えてないから」

    翔鶴「この状況で正直に言った子を叱ったりしないわ」

    瑞鶴「……」

    翔鶴「それで、ここからは提督の肩を持ちます」

    翔鶴「昨日のあの言葉は『暗い雰囲気を消し飛ばそうと思って』」

    翔鶴「とのことよ」


303 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:53:40.00 ID:GX3m7KNe0

    瑞鶴「……馬鹿じゃないの?」

    翔鶴「私もそう思う」

    瑞鶴「でも、提督っぽい」

    翔鶴「……そうなのよねぇ」

    瑞鶴「こんな事で少し安心しちゃう自分が情けない」

    翔鶴「瑞鶴は優しいから」


304 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:54:24.28 ID:GX3m7KNe0

    翔鶴「参考になるかどうかは分からないけど、私の話をするわね」

    翔鶴「以前提督に『お前は俺の傍に居てくれるか?』と聞かれて」

    翔鶴「私は肯定した」

    翔鶴「だから契約に基づいて……という訳じゃ無いけれど」

    翔鶴「私は不安になる事が少なくなった」

    瑞鶴「……」


305 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:55:09.97 ID:GX3m7KNe0

    翔鶴「私自身、聞かれる前から提督の傍に居たかったし、嫌われても居るつもりだったから」

    翔鶴「結局、自分の気持ちの再確認する形になったけれど」

    翔鶴「凄く嬉しかった」

    翔鶴「自分の想いが一方通行じゃ無かったんだ、って思った」

    翔鶴「一方通行でも良いと思っていたのに、その覚悟はあっさり消えちゃった」

    翔鶴「多分、今はもう昔の気持ちには戻れない」


306 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:57:26.08 ID:GX3m7KNe0

    翔鶴「今は貴女しか居ないから遠慮せずに言うわね」

    翔鶴「私は提督が日向さんを抱いたって、ちっとも構わない」

    翔鶴「仮に他の艦娘や、人間の女性とだって構わない」

    翔鶴「勿論、貴女だって構わないわ」

    翔鶴「だって、もうそれくらいで私と提督の繋がりは消えないから」


307 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:58:16.03 ID:GX3m7KNe0

    翔鶴「心は本当に脆い物」

    翔鶴「覚悟を決めたつもりでも簡単に揺らぐ」

    翔鶴「嬉しいのに同時に怖くなったりする」

    翔鶴「突然漠然とした不安に襲われる」

    翔鶴「強くなったり弱くなったり絶え間なく動き続ける」

    翔鶴「それでも、例え弱い時でも、気持ちを強く持って生きなければ幸せにはなれない」


308 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:58:43.74 ID:GX3m7KNe0

    翔鶴「自分を救えるのは自分自身とよく言うでしょ」

    翔鶴「月並みな言葉だけれど貴女に送るわ」

    翔鶴「もっと正確に言えば、自分の心を救えるのは自分自身が導き出した行いと」

    翔鶴「その行いの延長線上にある他人との繋がりなんだと今は思う」

    翔鶴「……もしかすると、これも明日には変わってるかもしれないけどね」


309 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 09:59:11.10 ID:GX3m7KNe0

    瑞鶴「……」

    翔鶴「もう……何で泣くのよ」

    瑞鶴「分かんない……」

    瑞鶴「なんか……自分が情けなくて、翔鶴ねぇが凄い羨ましくて」

    瑞鶴「翔鶴ねぇが居てくれて嬉しくて、そんな強い翔鶴ねぇが妬ましくて」

    瑞鶴「多分まだ色々あるけど……もう分かんない」


310 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 10:00:03.38 ID:GX3m7KNe0

    翔鶴「……」

    翔鶴「私も、そんな貴女が本当に面倒で、意味が分からなくて……大好きよ」ギュッ

    瑞鶴「私も……好き……」ギュッ

    翔鶴「よしよし」

    瑞鶴「……」


311 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 10:00:50.31 ID:GX3m7KNe0



    ~~~~~~~~~~



    翔鶴「瑞鶴」

    瑞鶴「……ん」

    翔鶴「明日、提督と話しなさい」

    瑞鶴「……」

    翔鶴「あの人は馬鹿だし最低だけれど」

    翔鶴「私達に対して一生懸命よ」

    瑞鶴「……うん」

    翔鶴「……頑張ってね、私の妹」


312 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 10:02:32.85 ID:GX3m7KNe0

    翔鶴「それともう一つお願いしていい?」

    瑞鶴「何?」

    翔鶴「私が駄目になった時は、貴女が私を励まして」

    翔鶴「私は自信満々に見えるかもしれないけど、そんなの気のせい」

    翔鶴「薄氷を踏むが如し、なんだから」

    瑞鶴「……ぷっ、何でことわざ」

    翔鶴「……使いたかったの」

    瑞鶴「知ってます」


313 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 10:03:00.09 ID:GX3m7KNe0

    瑞鶴「大丈夫だよ」

    翔鶴「えっ?」

    瑞鶴「姉さんの妹は凄い奴なんだから」

    翔鶴「……そうね、今はとても頼りないけれど」

    瑞鶴「へへっ……そこは将来性込みって事で」

    翔鶴「はいはい」


314 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 10:03:38.07 ID:GX3m7KNe0

    瑞鶴「姉さん」

    翔鶴「何ですか」

    瑞鶴「大好き」

    翔鶴「知ってます」


    瑞鶴「……知られていました」

    瑞鶴「……」


    瑞鶴「あはっ!」


317 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:19:48.77 ID:GX3m7KNe0





    提督「あー、どうしたものか……」

    提督「……」トボトボ

    日向「やっ」

    提督「……日向か」

    日向「不満か?」

    提督「瑞鶴が良かった」

    日向「艤装の航空甲板は似ているから、それで我慢してくれ」


318 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:20:27.89 ID:GX3m7KNe0

    提督「はいはい」

    日向「声をかけたのは酒への誘いだ」

    提督「今日はそんな気分じゃないな」

    日向「ま、そんな日もあるか」

    提督「お前、今日の朝なんで俺を無視したんだ」

    日向「瑞鶴の事を思うと無視する他無かった」

    提督「どうせ詰まらん理由だとは思っていたが……」


319 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:21:12.75 ID:GX3m7KNe0

    日向「詰まらなくて悪かったな」

    提督「いいよ。慣れっこだ」

    日向「……まぁいい。見逃してやる」

    提督「で、無視する他無かった奴が何故俺を酒に誘う」

    日向「姉としては君を許せないが、友人としては別さ」

    提督「頭がおかしくなったのか?」

    日向「前からだ」

    提督「確かに」

    日向「うるさい」ボカッ

    提督「いって!!!


320 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:21:45.34 ID:GX3m7KNe0

    日向「人が下手に出ていれば調子に乗って」

    提督「くくくっ……」

    日向「……いけない場所を殴ってしまったか?」

    提督「この感じ、良いな」

    日向「うん?」

    提督「気にするな」


321 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:22:22.87 ID:GX3m7KNe0

    提督「お前、無駄に翔鶴につっかかるの止めろよ」

    日向「……君からはどう見えている?」

    提督「何がだ」

    日向「あー、翔鶴と私の口論だ」

    提督「お前が見苦しい」

    日向「……」

    日向「悔しいが認めよう」

    提督「自分でも分かっているのか?」

    日向「君、私がそれ程までに愚鈍だと思っていたのか?」

    提督「らしくない、とは思っていた」


322 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:23:12.19 ID:GX3m7KNe0

    日向「君だって目の前に急に壁が現れれば乗り越えようとするだろう」

    提督「ふむ、壁というのは翔鶴な訳だ」

    日向「まぁな」

    提督「で、あの態度か」

    日向「うむ」

    提督「馬鹿かお前」

    日向「……言わないでくれ」


323 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:23:52.76 ID:GX3m7KNe0

    提督「見ていて言い掛かり甚だしい」

    日向「うーむ……だが君だって分かるんじゃないか」

    提督「分からんね」

    日向「話を最後まで聞け。このお坊ちゃまが」

    提督「俺が壁にもぶち当たった事の無い若造に見えるのか」

    日向「うむ」

    提督「じゃあな。おやすみ」

    日向「勿論見えないさ」


324 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:24:34.96 ID:GX3m7KNe0

    提督「士官学校は生き馬の目を抜く世界だぞ」

    日向「でも君は」

    提督「身分なんて伏せるに決まってるだろ」

    日向「へぇ」

    提督「顔見知りだった教官には寧ろ俺に辛く当たるよう言っておいた」

    日向「何故だ?」

    提督「俺が並では、依怙贔屓と身分に文句を言う輩がいるからだ。お前みたいな奴だな」

    日向「むっ……」


325 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:25:15.35 ID:GX3m7KNe0

    提督「出来る限り力は尽くしたよ。今こうしてお前と喋れるのも士官学校があってこそだ」

    日向「……すまん」

    提督「翔鶴にもそれ位素直に接してやれ」

    日向「あいつの前に行くと、負けてたまるかと思ってしまうんだ」

    提督「……」

    日向「見上げてもまだ全体が見えない程に大きい」

    提督「……」

    日向「だから、せめて蹴るくらい許してくれ」


326 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:25:59.46 ID:GX3m7KNe0

    提督「許せばいいのなら許すぞ」

    日向「……」

    提督「俺は優しいからな」

    日向「違う、な」

    提督「だろ」

    日向「すまん」

    提督「気にするな」


327 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:26:40.60 ID:GX3m7KNe0

    提督「俺にもどれだけ努力しても勝てない奴らが居てな」

    日向「へぇ」

    提督「結局俺のハンモックナンバーが1番になる事は無かった」

    日向「……君、1番を狙っていたのか?」

    提督「生きるにはどうしても力が必要だ。自分の意思を通すには尚更な」

    日向「……そうだな」

    提督「だから、そいつらを前にすると胸が痛んだよ」

    日向「……」

    提督「俺もお前の気持ちが全く理解出来ない訳じゃ無いんだ」

    提督「ま、お前ほど露骨じゃなかったけどな」


328 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:27:10.45 ID:GX3m7KNe0

    日向「……君、手を出せ」

    提督「?? 手か?」

    日向「ああ」

    提督「ほら」スッ

    日向「……大きい手だな」サスサス

    提督「はは! 何だそれは」

    日向「……」チュッ

    提督「!?


329 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:28:03.56 ID:GX3m7KNe0

    提督「おい! 馬鹿!! 天下の往来で何やってんだ!!」

    日向「手の甲へのキスなんて欧米では珍しくも無いだろう」

    提督「し、しかしだな……」

    日向「別にこれ以上の事をする気は無い」

    提督「当たり前だ!!」


330 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/15(火) 15:28:53.75 ID:GX3m7KNe0

    日向「君の過去へ、私なりの餞別さ」

    日向「私の傷を舐めてくれてありがとう」

    日向「お陰で傷が治りそうだ」

    提督「お前なら自力でも治せたよ」

    日向「馬鹿、嫌味だよ」

    提督「知ってるよ」

    日向「ふん」

    提督「わはは」


333 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:20:13.30 ID:944Rqssk0



    ~~~~~~~~~~



    ~~~~~~~~~~



    提督「瑞鶴」

    瑞鶴「……はい」

    提督「朝食が終わったら執務室まで来い」

    瑞鶴「はい」


334 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:22:13.70 ID:944Rqssk0

    翔鶴「……」モグ

    日向「隣、いいか?」

    翔鶴「はい」

    日向「失礼するよ」

    翔鶴「……」モグモグ

    日向「今日は鮭だな」

    翔鶴「……ええ」


335 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:22:44.34 ID:944Rqssk0

    日向「……自分の事ながら食事を消化できる仕組みが未だに理解出来ん」

    翔鶴「……そうですね」

    日向「妖精さん恐るべし、だな」

    翔鶴「……ええ」

    日向「……」パク

    翔鶴「……」モグモグ


336 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:23:12.27 ID:944Rqssk0

    日向「ん……」

    日向「この鮭味付けが薄くないか」

    翔鶴「そうですか?」

    日向「そこの醤油を取ってくれ」

    翔鶴「あまり味付けを濃くしてはいけません」

    日向「人間かお前は」

    翔鶴「駄目です」

    日向「……分かったよ」


337 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:23:48.38 ID:944Rqssk0

    日向「……お前に対する私の今までの態度だが」

    翔鶴「……」

    日向「悪いとは思うが謝る気は無いからな」

    翔鶴「……そうですか」

    日向「……そうだ」


338 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:24:26.54 ID:944Rqssk0

    日向「今日は瑞鶴と一緒に食べないんだな」

    翔鶴「私が居ると不都合があります」

    日向「そんな事無いだろう」

    翔鶴「昨日提督の話を聞くよう説得をしました」

    翔鶴「今の私は傍に居るだけで瑞鶴への圧力になってしまいます」

    翔鶴「必要な事はもう全部言いましたから、事態が収束するまで見守るだけです」

    日向「……御慧眼」

    翔鶴「……どうも」


339 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:24:55.35 ID:944Rqssk0

    日向「お前はやっぱり凄いな」

    日向「私なら間違いなく一緒に飯を食っている」

    翔鶴「……」

    日向「瑞鶴の事を思えばこその振る舞いな訳だ」


340 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:25:30.43 ID:944Rqssk0

    翔鶴「……どうぞ」コト

    日向「ん? 醤油?」

    翔鶴「お使いになるのでは?」

    日向「……」

    日向「いらん」


341 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:26:11.13 ID:944Rqssk0

    翔鶴「……」

    翔鶴「そうですか」

    日向「味が濃いのは駄目なんだろう?」

    翔鶴「……私には十分濃かったので」

    日向「では、やはりいらん」

    日向「多分君の味覚の方が正しい」

    翔鶴「……そうですか」


342 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:26:41.56 ID:944Rqssk0



    ~~~~~~~~~~



    コンコン


    瑞鶴「瑞鶴です」

    提督「入れ」


343 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:27:09.66 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「失礼します」

    提督「呼び立ててすまん」

    瑞鶴「……いえ、私こそ何度も無視して申し訳ありません」

    提督「気にするな」

    瑞鶴「……」

    提督「……」


344 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:27:40.03 ID:944Rqssk0

    提督「な、何か飲むか」

    瑞鶴「はっ、はい!

    提督「そうだよな! 食後の一杯は良い物だ!」

    提督「ちょっと待てよ! コーヒーと紅茶どっちが良い!」


    瑞鶴「コーヒーで!」

    提督「分かった!」


345 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:28:17.32 ID:944Rqssk0



    ~~~~~~~~~~



    瑞鶴「……」

    提督「……」

    瑞鶴「……」

    提督「……」


346 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:28:50.22 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「あの、時雨さんは……」

    提督「急な変更だが、出撃班に廻って貰った」

    瑞鶴「じゃあ秘書艦は……」

    提督「……お前だ」


    瑞鶴「……」

    提督「……」


347 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:29:42.19 ID:944Rqssk0

    提督「……この前は済まなかった」

    瑞鶴「……いえ」

    提督「少し場を和ませようと思ってだな」

    提督「気の利いたブリティッシュジョークを一発入れたつもりだった……」

    瑞鶴「……馬鹿ですか?」

    提督「……そう言われても仕方ない」

    瑞鶴「でも、もういいです」

    提督「もういい?」

    瑞鶴「終わったことを言っても仕方ありませんから」

    提督「……」


348 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:30:40.97 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「提督、聞いて下さい」

    瑞鶴「……」

    瑞鶴「私、提督が好きです」

    瑞鶴「提督の特別になりたいです」

    瑞鶴「どうすればいいですか」


349 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:31:07.35 ID:944Rqssk0

    提督「真っ直ぐな言葉だな」

    提督「……どうすればいい、か」

    瑞鶴「……」

    提督「特別であると感じるのは結局お前な訳だから、俺にそれは分からんよ」

    瑞鶴「分からない……?」


350 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:31:57.98 ID:944Rqssk0

    提督「仲睦まじく愛し合う男女の行き着く先は、極論してしまえば子を設ける事となる」

    瑞鶴「……」

    提督「それ以外の愛は人間の本能に抗い生産的でない行為と言える」

    提督「例え美しかろうが動物としては無益」

    提督「子孫を作る事は神話の時代から変わらぬ人間の条理だ」

    瑞鶴「……」

    提督「人間の、な」

    瑞鶴「……」


351 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:32:30.60 ID:944Rqssk0

    提督「お前らは俺の女だ」

    提督「だが生物学的には人間では無い」

    提督「子も出来ん」

    提督「だから性行為は、お前達との関係の終着点ではない」

    提督「俺個人の意見を言わせてもらえば、お前が前に言った『特別』でも何でもない」


352 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:33:17.77 ID:944Rqssk0

    提督「お前たちが望むなら俺は性行為をしよう」

    提督「俺自身には性欲もある。人を模した艦娘が相手なら別段苦痛な行為ではない」

    提督「俺の体感だが、人間の女と遜色無いぞ」

    提督「ただ、それだけだ」

    提督「多分まだ行為をしたことが無いお前に判断は出来ないだろうが」

    提督「確かに普段とは違った感覚を得ることは出来る」

    提督「肌の触れ合う感覚、息遣い、理性の無い世界、官能の意味を理解出来るだろう」

    提督「ただ、それだけだ」


353 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:34:09.94 ID:944Rqssk0

    提督「そして何より」

    提督「性行為をしたことで、日向が俺の中でより特別な存在へと変化はしていない」

    提督「特別な事をしたつもりも無いからな」

    瑞鶴「……」


354 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:38:05.05 ID:944Rqssk0

    提督「だから、性行為をしてもお前の言う『特別』を感じさせてやれる確信は無い」

    提督「俺にはお前の特別が分からん」

    提督「無責任な言い方だが……お前が何に特別を感じるか俺は断片的にしか知らん」

    提督「それと」

    提督「俺にとってお前らは、勿論お前も、既に俺の中で特別な存在だぞ」

    提督「……こんなもん気休めか」


355 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:38:34.21 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「分かった」

    提督「……」

    瑞鶴「……ねぇ提督」

    提督「ん?」

    瑞鶴「じゃあ、私じゃなくて……提督にとっての特別って何なの……?」


356 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:39:33.51 ID:944Rqssk0

    提督「命を懸けるに値する存在である事だ」

    瑞鶴「艦娘は皆特別?」

    提督「ああ」

    瑞鶴「その特別な艦娘が同時に危なくなったらどうするの」

    提督「全員助ける」

    瑞鶴「……艦娘三人を見捨てて四人が確実に助けられる状況ならどうするの」

    提督「全員助ける」

    瑞鶴「だから……」

    瑞鶴「全員が無理な時はどうするのかって聞いてるの!!!!」

    提督「そんな状況は無い」

    瑞鶴「ふざけないで!!」


357 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:40:26.12 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「あんた何人も沈めてるんでしょ」

    瑞鶴「なら分かる筈よ」

    瑞鶴「それはただの理想論」

    瑞鶴「結局助ける優先順位をつけるしかない時が来る……」

    瑞鶴「あんたの特別は口先だけの戯言よ」


358 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:41:21.24 ID:944Rqssk0

    提督「何度でも言う」

    提督「俺の望みは夢は、俺の艦娘全員の未来とその幸福だ」

    提督「以前の俺は一人だった」

    提督「今は違う」

    提督「翔鶴が、日向が居てくれる」

    提督「あの二人が居てくれる」

    提督「あいつらと一緒ならみんな守る事が出来る」


359 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:46:53.89 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「本当にそれが、貴方の望み?」

    提督「ああ」

    瑞鶴「……艦娘の未来と幸せを願うと、私に本当に誓える?」

    提督「誓おう」

    瑞鶴「……何で艦娘の事をこれ程気に掛けるの?」

    提督「うん?」

    瑞鶴「もっと楽な道だって選べたはずよ」

    提督「お前には前に話しただろう」

    提督「惚れた弱みってのは強いんだ。日向の笑顔を美しいと思った時点で道は決まっていた」

    瑞鶴「……ほんと馬鹿ね」


360 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:47:43.82 ID:944Rqssk0

    提督「馬鹿で結構。馬鹿でなければ乗り越えられなかった」

    瑞鶴「……提督」

    提督「どうした?」

    瑞鶴「私、やっぱり納得できない」

    瑞鶴「提督が私の事を既に特別扱いしてても、私は満足出来てない」

    瑞鶴「それなら提督の中の特別の特別になりたい、それで私自身も満足したい」

    提督「……」


361 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:48:52.86 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「今まで私は……特別って、提督との形での繋がりだと思ってた」

    瑞鶴「日向さんとお酒を飲む行為だったり、姉さんの膝枕だったり」

    瑞鶴「提督と私だけの、私は自分がそんな何かに憧れてるんだと思ってた」

    瑞鶴「でも違った」

    瑞鶴「日向さんも、姉さんも」

    瑞鶴「もう形なんか関係なく提督と深く心で繋がってる」

    瑞鶴「今なら分かる」


362 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:49:33.50 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「私がどうすれば満足するか、今なら分かる」

    瑞鶴「私は、提督にとっての日向さんや姉さんみたいな存在になりたいんだ」

    瑞鶴「二人みたいな提督との深い心での繋がりに憧れている」

    瑞鶴「私は困った時には提督に助けて貰いたい」

    瑞鶴「……だけじゃない」

    瑞鶴「提督の隣で一緒に戦いたい」

    瑞鶴「提督の頼りにされたい、提督を助けたい」


363 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:50:08.04 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「貴方は私が既に特別だと言う」

    瑞鶴「きっと、私が困った時には助けてくれる」

    瑞鶴「例え命を賭けてでも助けてくれる」

    瑞鶴「でも駄目」

    瑞鶴「欲張りな私はそれだけじゃ足りない」


364 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:50:36.10 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「無意識かもしれないけど、提督は姉さんと日向の名前を挙げた」

    瑞鶴「私なりに考えた」

    瑞鶴「二人と私の違いは何か、何で私は名前を挙げられないのか」


365 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:51:37.82 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「気が付いたよ」

    瑞鶴「私、今まで自分の事ばかり考えてた」

    瑞鶴「『提督の特別になりたい』って単に私が『提督の特別である自分』が欲しかっただけ」

    瑞鶴「提督の事何も考えずに我儘言ってただけ」

    瑞鶴「……ごめんなさい」


366 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:52:22.75 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「姉さんや日向さんは」

    瑞鶴「自分のしたい事を提督とするだけじゃない」

    瑞鶴「提督のしたい事をしてあげられる存在なんだ」

    瑞鶴「今は心の底から、そう思う」


367 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:53:21.81 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「だから」

    瑞鶴「私は提督の望み……夢に私自身を賭けてみようと思う」

    瑞鶴「荒唐無稽でどうしようもなく馬鹿な夢だと思うけど」

    瑞鶴「貴方の夢を叶えてあげたい」

    瑞鶴「……察しの悪い私には、それ位しか提督が本当にしたい事が分からない」

    瑞鶴「……」

    瑞鶴「お願いがあります」

    瑞鶴「私が提督さんと同じ夢を追う事を許して下さい」


368 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:54:43.20 ID:944Rqssk0

    提督「……俺の呼び方だが」

    瑞鶴「えっ?」

    提督「今日はやけに『提督』が多かったじゃないか」

    瑞鶴「……」

    提督「最後の最後で、やっと『提督さん』が出て来た」

    瑞鶴「……『提督さん』って呼び方、何だか子供っぽいから」


369 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:55:24.51 ID:944Rqssk0

    提督「柔らかくて俺は好きだけどな」

    瑞鶴「……そうなんですか」

    提督「……ああ」


370 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:57:29.90 ID:944Rqssk0

    提督「幾つか言う事がある」

    瑞鶴「……」

    提督「まず、日向は『俺のしたい事をしてくれる存在』なのか?」

    提督「自分勝手にしたい事をしているだけに見えるが」

    瑞鶴「……提督さんには見えないだけですよ」


371 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:58:08.09 ID:944Rqssk0

    提督「狸の癖に猫のような行動をする奴だ」

    提督「俺に飽きればすぐ捨てるだろうな」

    瑞鶴「そんな事ありません」

    提督「さぁ、どうかな」

    提督「だが、あれはあれで可愛げのある奴だ」


372 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 22:59:20.41 ID:944Rqssk0

    提督「翔鶴は……自分で言うと恥ずかしいが、本当に俺の事を想ってくれている」

    瑞鶴「はい」

    提督「だからこそ、二択の決断を迫られた時には他の艦娘でなく俺を選ぶ気がする」

    瑞鶴「……かもしれません」


373 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:00:29.12 ID:944Rqssk0

    提督「瑞鶴、俺の夢を一緒に追うと言ってくれたのはお前が初めてだ」

    提督「本当に嬉しいぞ」

    提督「お願いされるまでも無く、概ね良いが」

    提督「お前がその気なら頼みたいことが」

    提督「要は条件が一つある」

    提督「もし俺と俺の夢が天秤に掛けられたとき、お前は迷わず俺の夢を選んでくれ」

    提督「俺は死んでも後悔しない」

    提督「一緒に夢を追うならば、お前にこそ、この願いを託したい」

    提督「いいか?」

    瑞鶴「はい、嫌です」

    提督「ありがとう」


374 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:01:01.16 ID:944Rqssk0

    提督「……」

    提督「……ん?」

    提督「今お前、嫌って言ったか?」

    瑞鶴「はい」

    瑞鶴「絶対に嫌です」

    瑞鶴「その条件は呑めません」


375 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:02:23.21 ID:944Rqssk0

    提督「はぁっ!? 何故だ!?」

    提督「呑めよ!!」


    提督「俺の他の言いつけは全て破ってもいい」

    提督「後から気が変われば、俺への好意も一言『嘘でした』と済ませてもいい」

    提督「頼むからこの条件だ」 瑞鶴「コラッ!」バ

    提督「がっ!?


376 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:03:26.27 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「自分の艦娘は提督にとって特別な存在なんでしょ」

    瑞鶴「いくら何でも少しは私の気持ちを尊重しなさい!!

    瑞鶴「一言嘘でした……なんてするか!!!

    瑞鶴「冗談でも、例え話だとしても二度と言わないで!!!!!

    提督「……すまん」

    瑞鶴「反省してください!」

    瑞鶴「森を見て木を見ず、とはこの事よ!」

    提督「逆では……」

    瑞鶴「この場合正しい!」


377 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:04:29.52 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「……」

    瑞鶴「天秤になんて掛けさせません」

    瑞鶴「提督の夢は勿論叶えます。でも私は、提督さんも幸せにします」

    瑞鶴「万が一掛ける事になっても、私は必ず両方とも救ってみせます!」

    瑞鶴「それが馬鹿な私が信じる、馬鹿な提督の為に出来る事です」

    瑞鶴「だから条件は呑めません!」


378 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:06:41.55 ID:944Rqssk0

    提督「……」

    提督「……瑞鶴、本当にありがとう」

    提督「俺は確かに森を見て、木を見ていなかった……」

    瑞鶴「……艦娘に殴られて反省するなんて」

    瑞鶴「みっともないですよ」


379 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:07:41.10 ID:944Rqssk0

    提督「……すまん」

    瑞鶴「……私こそ」

    瑞鶴「みっともないのは提督の専売特許でした」

    提督「ふっ」

    瑞鶴「私も提督と同じ夢、追いかけて良いですよね?」

    提督「ああ、寧ろこちらからお願いする」

    提督「こんな頼りない俺だが、よろしく頼む」

    瑞鶴「……はい」


380 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:09:14.45 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「……」

    瑞鶴「……あれ」ポロポロ

    瑞鶴「おかしいな」

    瑞鶴「あはは、安心したら涙が出てきて」

    瑞鶴「どういう仕組みなんですかね、これ」

    瑞鶴「あー、おっかしいなぁ」

    瑞鶴「折角台詞も決まったのに……これじゃあ台無しです……」ポロポロ

    瑞鶴「うぅ……」


381 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:09:52.87 ID:944Rqssk0

    提督「……昔と比べて、随分と綺麗に泣けるようになったじゃないか」

    瑞鶴「アレは……痛くて泣いたんです。理由が違います……」

    提督「……そうだったな」

    瑞鶴「提督は……いつも私を泣かせます」

    提督「……そうだな」

    瑞鶴「最低です……」

    提督「……かもな」


382 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:10:21.94 ID:944Rqssk0


    提督「……」

    瑞鶴「……」

    提督「……」

    瑞鶴「……」


383 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:11:29.43 ID:944Rqssk0

    提督「実は俺は、お前が苦手だった」

    瑞鶴「……」

    提督「姉の事で一々突っかかって来るし、口は悪いし」

    瑞鶴「……」

    提督「何より、お前の真っ直ぐさを恐れていた」

    瑞鶴「……恐れていた?」

    提督「抜身のナイフを警戒するのは当然の事だ」

    瑞鶴「私はそんなに危険じゃありません!」


384 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:12:34.68 ID:944Rqssk0

    提督「自分に手の届かないもの、既に失ってしまったものを心は拒絶する」

    提督「お前の真っ直ぐさは、あの時の俺から見れば凶器に近かった」

    提督「歳を食う毎に、自分の中の後悔や矛盾は増えていく」

    提督「そんなモノがあれば、もう真っ直ぐだった頃には戻れん」

    提督「眩しいものの近くには居られなくなる」

    提督「自分の暗い部分を照らし出されてしまうからな」

    提督「曝け出し、指摘されるのが怖くなるんだ」

    提督「日向だって無意味に翔鶴に突っかかっている訳では無い」

    提督「あいつなりに必死にやっている」


385 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:14:11.70 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「提督さんは……今はもう平気なの?」


    提督「俺はもう開き直った」

    提督「清濁併せ持つのが心の特性なんだろう、と」

    提督「だったら恥ずかしがっても仕方あるまい」

    提督「……と思えるようになった」

    提督「皆のお陰でな」


386 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:15:07.44 ID:944Rqssk0

    提督「それに、だ」

    提督「俺が間違った道を選択した時、日向が間違いを指摘してくれた」

    提督「俺の心が弱っていた時、翔鶴が傍で支えてくれた」

    提督「そして今、困難な夢を実現させる為に、お前が俺を助けようとしている」

    提督「……こんな良い奴らに囲まれていながら、ウジウジと日陰に居られる訳が無かろう」


    瑞鶴「……そだね」


387 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:15:34.86 ID:944Rqssk0

    提督「瑞鶴、ちょっとこっちへ来い」

    瑞鶴「え?」

    提督「いいから」


388 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:16:40.37 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「な、何するの……?」

    提督「お前が望んだ事だ」

    瑞鶴「……えっ?」

    提督「こうする」ダキ


389 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:17:31.06 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「きゃっ!?」

    提督「……」ギュ

    瑞鶴「ちょ、待ってください! 心の準備が!! まだ昼だし!!」

    瑞鶴「流石に執務室は不味いですって!!!」

    提督「落ち着け」

    瑞鶴「ていうか提督! 興味無さそうな振りして襲うなんて卑怯です!!」

    提督「落ち着けと言っている」

    瑞鶴「……」


390 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:18:07.65 ID:944Rqssk0

    提督「別にお前とするつもりは無い」

    瑞鶴「……じゃあ何で私は抱き締められているんですか」

    提督「今日を境に……俺とお前の関係は変化するだろう」プルプル

    提督「その前に少し……俺の事を知って欲しかった」プルプル

    瑞鶴「……何で提督はプルプル震えてるんですか」

    提督「全力で……抱き締めているからだ」プルプル

    瑞鶴「……嘘ですよね?」


392 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:20:11.42 ID:944Rqssk0

    提督「……嘘ではない」プルプル

    提督「俺の……全力だ……」プルプル

    瑞鶴「……全然痛くありません」

    提督「……力を緩めるぞ」プルプル

    提督「はぁ……」

    瑞鶴「……」


394 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:21:04.24 ID:944Rqssk0

    提督「見落としがちだが、俺の力じゃお前に勝てん」

    提督「面白いだろう」

    瑞鶴「……別に面白くありません」

    提督「はっ!! そうか!」


395 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:22:30.47 ID:944Rqssk0

    提督「あとな」

    瑞鶴「……」

    提督「お前の匂いを覚えておきたかった」

    瑞鶴「……」

    提督「不思議な事に、艦娘は何故か一人一人違った匂いがするんだ」

    提督「お前は……爽やかな感じだな」スンスン


396 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:23:55.79 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「……変態っぽいです」

    提督「こんな人間なんだ」

    瑞鶴「……私は提督さんの加齢臭を近くで嗅ぎ過ぎて……頭がくらくらします」

    提督「俺はまだ加齢臭のする年齢じゃないぞ」


397 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:25:00.91 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「姉さんや日向さん、木曾さん達とは明らかに違う匂いがします」

    提督「そうなのか」

    瑞鶴「離れても匂います。なんかこう……男ぉ……って感じです」

    提督「……すまん」


398 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:25:50.08 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「身だしなみには気を付けて下さい」

    提督「……善処する」

    瑞鶴「善処しちゃってください」

    提督「突然抱き締めて済まなかったな」

    瑞鶴「本当にびっくりしました」


399 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:26:49.87 ID:944Rqssk0

    提督「そろそろ離れ」 瑞鶴「嫌です」

    提督「……は?」

    瑞鶴「……もうちょっとこうしてて下さい」

    提督「いや、お前が不快な思いをするだけだぞ」

    瑞鶴「……さっき嘘を吐きました」

    提督「????」


400 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:27:33.74 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「……実は提督の匂い、言うほど嫌いじゃないです」

    提督「……」

    提督「……」ゾクゾク

    瑞鶴「……今は提督さんに包まれてて……何か安心する」

    提督「……」ゾクゾク


401 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:28:22.74 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「……提督さん」

    提督「……何だ」

    瑞鶴「……ちょっとやらしい気分になってるでしょ」

    提督「……なってない」

    瑞鶴「……ズボンが段々硬くなってるんだけど」

    提督「………………すまん」


402 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:29:05.03 ID:944Rqssk0

    瑞鶴「……別にいいよ」

    提督「……」ゾクゾクゾクゾクゾク

    瑞鶴「……また硬くなった」

    提督「……」

    瑞鶴「……初めてなので……優しくしてください」

    提督「……」プチッ


403 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:29:37.01 ID:944Rqssk0

    提督「……」

    瑞鶴「……」

    提督「瑞鶴……」

    瑞鶴「提督さん……」


404 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:30:25.87 ID:944Rqssk0






    長月「ん、執務室の前で何やってんだお前ら」

    ??「うわっ、長月!」

    ??「おい、押すんじゃない!」

    ??「皆さん駄目です! 聞こえてしまいます!」

    ??「あっ」

    ??「も、もうクマリンコ!!」


405 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:30:52.28 ID:944Rqssk0


    ガチャ

    ドタタタタ


    木曾「いてて……」

    日向「おい木曾、倒れ掛かって来るなよ」

    木曾「だって長月が急によー」

    翔鶴「……あははは」

    時雨「痛いなぁもう」


406 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:31:35.19 ID:944Rqssk0

    提督「お前ら居たのか」

    日向「我々には構わず続きをやってくれ」

    時雨「瑞鶴さん! ファイト!

    翔鶴「こ、こら時雨!! 少し気になってしまって……お、おほほほ」

    三隈「クマ……」

    木曾「皆大胆なんだな……全然知らなかったぜ」

    長月「……何やってたんだお前ら……提督と瑞鶴も」


407 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:32:06.37 ID:944Rqssk0


    提督「……」

    瑞鶴「……」


    日向「まぁそういう訳だから、ごゆっくり、な」

    長月「お、おい私は提督に用があっ」


    パタン


408 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:32:38.87 ID:944Rqssk0

    提督「……見られてしまったな」

    瑞鶴「……」

    提督「……大丈夫か?」

    瑞鶴「……」


    瑞鶴「ムッキャァァアアアア!!!!!!!!!」


    提督「のわっ!!!!」


409 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:34:03.13 ID:944Rqssk0





    瑞鶴「キッシャァァァァァ!!!!!!!」


    日向「うわっ! 瑞鶴が追いかけて来たぞ! エンガチョ!!

    時雨「きったぁ!!!!」

    日向「助かる!」

    木曾「とにかく今は逃げるぞ!!!」

    三隈「クマリンコー!!!!!!」

    翔鶴「瑞鶴! 落ち着いて!!! 瑞鶴ぅぅぅ!!!」


    瑞鶴「キョワッ!! キョワァァァァア!!!!


    長月「何が起こっているんだ~~~!?!?!?!?


410 : ◆mZYQsYPte.[sage saga]:2014/04/16(水) 23:34:40.59 ID:944Rqssk0

    提督「瑞鶴……堕ちたか……」

    提督「南無」

    提督「……」


    提督「仕事するか」


次話:【艦これ】瑞鶴「彩雲より入電、地点18-90にて艦影6、艦種……全て重巡」

この記事へのコメント

-名無しの三等兵 - 2016年02月15日 06:27:51

説教くせえオヤジ提督だなあ

≪PREVHOMENEXT≫


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