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マルセイユ「世界のてっぺんにいるんだ!」

SW_maruseiyu_08.jpg
1 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 11:10:59.68 ID:kaLKwQc9O



    ストライクウィッチーズの現代パロディです

    短いのですぐに完結出来ると思いますが
    茶々を入れてもらえると励みになります



    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408241459



2 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 11:11:43.79 ID:kaLKwQc9O



    -学校-



    ハルトマン「トゥルーデ、かえろーよー」

    バルクホルン「委員会の集まりがあるから遅くなるぞ。先に帰ってろ」

    ハルトマン「じゃあ待ってる」

    バルクホルン「……はぁ、仕方ない奴だ。分かった、なるべく早く終わらせるようにする」

    ハルトマン「うん。頑張ってね」

    バルクホルン「ああ。後でな」


    マルセイユ「……」


3 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 11:17:50.30 ID:kaLKwQc9O

    ハルトマン「お、ハンナ。じゃあね、また明日」

    マルセイユ「あ、ああ」

    ハルトマン「はー……トゥルーデが来るまで暇だなぁ」

    マルセイユ「……は、ハルトマン」

    ハルトマン「うん?」

    マルセイユ「良かったら……その……一緒に帰らないか? バルクホルンの奴は遅くなりそうだし……」

    ハルトマン「え? うーん」

    マルセイユ「そ、そうだ。この間学校の近くに出来たケーキ屋には行ったか? まだならちょっと見に行かないか。なんだったら奢るぞ!」

    ハルトマン「ケーキ屋? いいねー」

    マルセイユ(やった!)

    ハルトマン「でも、今日は無理かな」


4 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 11:24:02.10 ID:kaLKwQc9O

    マルセイユ「なっ」

    ハルトマン「私から『待ってる』って約束しといて、約束破って先に帰っちゃったらさすがにトゥルーデがかわいそうだし……」

    ハルトマン「ケーキ屋はまた今度案内してよ。ごめんね、ハンナ」

    マルセイユ「……そうか…」

    ハルトマン「トゥルーデが暇な時にさ、三人で行こう。そんで、トゥルーデにおごってもらおうよ。にしし」

    マルセイユ「……じゃあ、な」

    ハルトマン「うん。ばいばーい」


5 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 11:38:09.68 ID:kaLKwQc9O



    ―マルセイユの自室―



    マルセイユ「……」

    マルセイユ「……」

    マルセイユ「はぁぁ……」

    マルセイユ「今日もダメだった。あいつを振り向かせされなかった」

    マルセイユ「どうしてあいつは……バルクホルンの何がハルトマンを惹き付けるんだ?」

    マルセイユ「くそっ、もっと早く私とハルトマンが出会っていたら、少しは変わったかもしれないのに!」

    マルセイユ「……いや、過去を悔いても仕方ない。今は、これ――」

    マルセイユ「近所の他校で開催される学園祭にハルトマンを誘うんだ。もちろん、私と二人きりでな」


6 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:02:49.06 ID:kaLKwQc9O

    マルセイユ「どうすればあいつだけを呼べるんだ?」

    マルセイユ「あいつに『バルクホルンは来なくていい!』なんて言えば……」


    H『どうしてそんなこと言うの? ひどいよハンナ』

    H『じゃあ、私もハンナとは行かないから。二人で行こう、トゥルーデ』


    マルセイユ「……となるのは目に見えているし。かといってバルクホルンの目の前で『私とハルトマン、二人きりで楽しみたいんだ』とか言ってしまうと」


    B『え、なにそれは(ドン引き)』

    B『二人がそんな関係だったとは知らなかった。わ……私はお邪魔のようだな? で、では二人とも、さらばだ!』

    H『待ってよトゥルーデ! ハンナ、根も葉もない適当な事言うなよ! ばか!』


    マルセイユ「こうなるに決まってる……」


7 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:04:34.16 ID:kaLKwQc9O

    マルセイユ「どうする……手紙でも書いて渡すか? 重すぎて引かれるか……」

    マルセイユ「なにかいいアイディアは無いか……そうだ、スマホでググってみよう」

    マルセイユ「『女友達 二人きり 誘い方』っと」

    マルセイユ「あれ?」

    マルセイユ「これ……普通に電話かければいいじゃないか! これなら周りにバレて恥ずかしい思いをすることも無いし! いけるぞ!」

    マルセイユ「ああ、こんな簡単なことにも気付かなかったなんて……」

    マルセイユ「……でも、そういえばハルトマン、携帯電話を持って無かったな。『誰かに付け回されてるみたいで嫌だ』とか言って……あいつらしいが」


8 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:05:22.19 ID:kaLKwQc9O

    マルセイユ「仕方ない、家のほうの電話にかけよう。そろそろ家に着いた頃だろうし」

    マルセイユ「さて……『今度の土曜日、たまには二人で遊びに行かないか』よし、これでいいな。か、かけるぞ……」


    とぅるるるるん
    とぅるるるるん

    がちゃっ……


    『もしもし』

    マルセイユ「は、ハルトマン……さんのお宅ですか?」

    『はい』

    マルセイユ「あの、ハルトマンさんにお話があって電話したんですけど、いらっしゃいますか?」

    『私がハルトマンですけど。どちら様ですか?』

    マルセイユ「あっ、すみません。あの、エーリカさんと同じクラスの、マルセイユです」

    『ああ、マルセイユさん。姉様がお世話になってます』

    マルセイユ「姉様……なんだ、ウルスラか」


9 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:06:51.09 ID:kaLKwQc9O

    ウルスラ『なんだ、って……』

    マルセイユ「それで、姉さんはいないのか?」

    ウルスラ『さっき帰ってきたみたいですけど、鞄を放り投げてどこかに行ってしまいました』

    マルセイユ「なに? どこに行ったんだ?」

    ウルスラ『そこまでは』

    マルセイユ「そうか……」

    ウルスラ『帰ってきたらお電話差し上げましょうか?』

    マルセイユ「……いや、いい。これが運命だったのかもな」

    ウルスラ『?』

    マルセイユ「邪魔したな。失礼する」


    ぷつっ


10 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:07:29.02 ID:kaLKwQc9O

    マルセイユ「たぶん、バルクホルンのところだな」

    マルセイユ「……つくづく私は嫌われているようだ。ここらが潮時か」

    マルセイユ「私ではバルクホルンにかなわないということだな! よし、もうハルトマンを追うのはやめだ!」

    マルセイユ「私に言い寄ってくるやつらなんて掃いて捨てるほどいるんだ。こだわらなければすぐに相手が……」

    マルセイユ「……」

    マルセイユ「……なんてな」

    マルセイユ「私が欲しいのはハルトマンだけなんだ……世界中の誰だって比べ物にならない、どんなに数を揃えてもハルトマンがいなきゃ意味が無いんだ」


11 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:09:43.50 ID:kaLKwQc9O

    マルセイユ「ハルトマン……一度でいいから私の方を振り向いてくれ。他の誰でもない、私だけを見てくれ……」

    マルセイユ「それも、今となっては叶わない夢か……」

    マルセイユ「……ううっ、ハルトマン……お前に私の気持ちの一欠片でも伝えたかった。お前がバルクホルンに向ける愛情の一分でも、私に与えて欲しかった」

    マルセイユ「でも、もう私の入る余地はないんだな。いつかはハルトマンを手に入れられると思ってたけど……どうやら諦めることになりそうだ」

    マルセイユ「はぁ、こんなことで泣くなんて情けない。気晴らしにコーヒーでも淹れよう」


    コンコンコン


    マルセイユ「ん……来客か?」


12 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:15:29.21 ID:kaLKwQc9O

    マルセイユ「誰だかしらんが、こんな顔見せられたもんじゃないな。居留守を使わせてもらおう」


    コンコンコン


    マルセイユ「すまんな」


    コンコンコン


    マルセイユ「……行ったか?」


    コンコンコンピーンポーンピーンポーン


    マルセイユ「し、しつこいな。出直してほしいところだが……」

    ドンドンドン 『ハンナー、いないのー?』

    マルセイユ「くそ。いい加減に……って、今の声、まさか……!」


    バタバタバタバタ

    ガチャッ


    ハルトマン「お、やっぱりいるじゃん」

    マルセイユ「ハルトマン……!」


13 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:16:09.27 ID:kaLKwQc9O

    ハルトマン「何してたんだよ? もう帰ろうかと思ったよ」

    マルセイユ「な、なんだお前、いきなり訪ねて来て! さっき電話したのに家に居なかっただろう!(錯乱)」

    ハルトマン「だって急ぎの用なんだもん。それでさハンナさぁ、今度の土曜日、暇かな?」

    マルセイユ「土曜日? まあ、一応空いているが」

    マルセイユ(ハルトマンと出掛けるつもりだったからな)

    ハルトマン「よかったぁ! それじゃ、一緒に遊びに行かない? 近くの高校の学園祭なんだけど」

    マルセイユ「!!」


14 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:19:56.76 ID:kaLKwQc9O

    マルセイユ「ば、バルクホルンがいるだろうが。私が行っても……」

    ハルトマン「いやー、トゥルーデったらこういう時に限って予定びっしりなんだよね。だからさ、代わりみたいで悪いんだけど、一緒に行ってくれない?」

    マルセイユ「……!」

    ハルトマン「お願いだよぅ。一人ぼっちはさすがにつまんないし……ね?」

    マルセイユ「わ、私でよければ……まあ、行ってやってもいいぞ!」

    ハルトマン「ホントに? やった! ありがとーハンナ!」


15 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:20:25.27 ID:kaLKwQc9O

    ハルトマン「じゃあ、また明日学校でね。お休み」

    マルセイユ「ま、待て」

    ハルトマン「うん?」

    マルセイユ「どうしてわざわざ家に来たんだ? 電話でいいだろうに」

    ハルトマン「……あ、そっかぁ。普段あんまり使わないから、頭から抜けてたよ」

    マルセイユ「お前なぁ……」

    ハルトマン「でも、来てみてよかった」

    マルセイユ「何故?」

    ハルトマン「今日ハンナが下校するとき、いつもみたいな元気が無かったから、ちょっと心配だったんだ」

    ハルトマン「でも今のハンナ、いつもよりも元気みたいで安心した! やっぱりハンナは学校のアイドル的存在だし、輝いてないとね」

    マルセイユ「ハルトマン……」


16 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:21:15.75 ID:kaLKwQc9O

    ハルトマン「明日は一緒に帰ろうね。トゥルーデと三人で」

    マルセイユ「……ああ」

    ハルトマン「お休み、ハンナ!」

    マルセイユ「お休み、ハルトマン」


    バタン


    マルセイユ「……電話だ」


    とぅるるるるん

    ピッ


    バルクホルン『もしもし? バルクホルンだが。ハルトマンがお前のとこに行かなかったか?』

    バルクホルン『あいつ、私が学園祭に行くのを断ったら、お前を誘うとか言っていたんだ』

    バルクホルン『それで、悪いんだが、私の代わりにハルトマンの面倒を見てやってくれないか。一日だけでいい』

    バルクホルン『……おい、聞いているのか?』

    マルセイユ「ふふふ……ああ、いいだろう。それよりも、バルクホルン」

    バルクホルン『なんだ?』


17 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:22:02.01 ID:kaLKwQc9O

    マルセイユ「……いつまでも、ハルトマンをお前のものにはさせないからな!」

    バルクホルン『な、何の事だ?』

    マルセイユ「いつかきっと、ハルトマンを私の方に引き寄せてみせる。いいな!」

    バルクホルン『よ、よく分からんが、当日はよろしく頼むぞ。じゃあ……』


    ピッ


    マルセイユ「……ふふ」ニヤニヤ

    マルセイユ「やはりまだまだ諦めるには早い。鈍感なバルクホルンが相手なら、私にも勝ち目はある」

    マルセイユ「さしあたっては次のデートに向けて、念入りに用意をしておかないとな!」

    マルセイユ「……きっと、今の私は世界の誰よりも幸福だ。こんなに上手く事が運んだんだからな」

    マルセイユ「こんなに浮かれて、地に足が着かないくらい舞い上がって。間違いない。私は今、世界のてっぺんにいるんだ!」


    マルセイユ「ハルトマン。いつかお前にも、こんな気分を味わわせてやる。そのときは、私がそばにいるからな!」



    おわり



18 : ◆os0EtCPvIM[saga]:2014/08/17(日) 12:23:52.20 ID:kaLKwQc9O

    お疲れさまでした
    元ネタはDean Martinの『I'm Sitting On Top Of The World』でした
    お前らもよーく見とけよ

    http://youtu.be/APnzhb3evSc



21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2014/08/17(日) 14:54:52.35 ID:iFwta6k/o


    ライーサ「……」








    おつ



24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/08/17(日) 19:01:05.60 ID:B/Dklq82O

    ライーサは相棒ポジだから…




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この記事へのコメント

-名無しの三等兵 - 2014年09月11日 16:06:37

マルちゃんの画像が出るたびに
ハルトマンの「うわ~やられた~」のシーンをおもいだす
その内容覚えていても多分・・・
「何事!」てなりそう・・・

動画サイトに確か『相棒ウィッチーズ』と言うのがあった気が・・・・

-名無しの三等兵 - 2014年09月16日 21:11:40

ハルトマンに振り回されて終わりそうなよかん

≪PREVHOMENEXT≫


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